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噂④
洋子が店の中に入ると、若い男女が三人いた。
その中にいた女性がこちらへと近づいてくると、どんなものをお求めなのかと聞いてきた。
骨とう品のことだろうか。
そうだろう。
なにせここは骨董店だ。
訪れた客はそれを求めてきているにちがいない。
ただの女子高生には場違いな場所だ。
「ここの品々ではないかもしれません」
「え?」
どういう意味なのだろうかと首を傾げていると、彼女が後方を振り返る。
すると、店の中央にあるテーブルの椅子に座っていた男性二人が立ち上がり、テーブルの上にあったものをまとめ始めた。そして、それをもって奥にある扉のほうへと歩き出す。
そのうちの一人。どこかでみたことがあるような気がする。
けれど、ピンとこなった。
「どうぞ。座ってください」
洋子は彼女に促されるままにテーブルにつく。
彼女もまた洋子の前に座る。
「では受けたまります」
「あの……私は……」
「骨とう品ではありません。私が承りたいものは、あなたの望むことです。例えば、死人に逢いたいとか……」
洋子がはっとする。
彼女は真剣に眼差しを洋子に向けていた。




