魔王城と努力の水の泡(後編)
目が覚める。(デジャブ)だが前回と違うのは、、、ベルの記憶が1か月分、、、うっぷ、オウエ、、、
マジできつい、、、何があったって、自分と性格も性別も学力さえも違う人が更に許容量を超える勉強と
、、、絶対に周りに話してはいけない体の事情やらなんやらが全部完璧に記憶されたんだ。後者に関してはとんでもなく嬉しい、もう一つ『いい情報』も手に入れたしな。ただ前者に関してはガチで糞。
この勉強量を言葉にするなら、人生を丸々勉強に費やした学者の人生における苦難をすべて圧縮したような1日を毎日繰り返していた。本気で心が崩れそうになったため、今は、、、
サクシャの所にいる。えっ?今何が起きたのか分からないって?俺もだよ!何であんな意味不明なことを言って適当に放り出してきたあいつまたが自分から呼んだ!?あとここに来るときはマストで目隠しなの意味わからなくてコワい!
サクシャ「いやぁ、、、まさかあんなに虚弱な脳みそだとは、、、。別に言い忘れてたこと言うついでだし、直すのはいいけどさぁ、、、もうちょっと頭鍛えなよ。」
サダン「お前のせいだからな!?っていうかまた適当なこと言ってすぐ返すつもりだろ!」
サクシャ「何言ってんだよ!すぐ戻すのは合ってるけど言うことはまじめだから聞けって!」
サダン「なんだよ、言ってみろよ。」
サクシャ「いいか、治療は終わってるからこれを言ったら返すぞ。」
サダン「だからはよ言えって」
サクシャ「黙って聞けよ。いいか元の世界で聞き覚えのある名前を聞いたら絶対にかかわるな。魔王
と一緒でもなければ確実に死ぬぞ。」
だんだん薄くなっていく意識の中、一応心にとどめておくか、、、ぐらいのテンションで話を聞く。
もう慣れた気絶をしながらあっちに行く
、、、よし起きた。んでめっちゃ夜、そんでまじでどこかわからん。何が起きてんのか分からないぞ?
バニティ「君は何回月単位で気絶したら気が済むんだよ。人生で一回あるかないかぐらいだろそんなの」
サダン「は!?またかよ!今度は何か月だ!?っていうかここどこだよ!」
ベル「落ち着きなさい、順に話すわ。まずあんたは2か月弱寝てたの。」
サダン「2か月弱、、、また結構倒れてたな。そんでここって?」
ベル「魔王城よ。」
サダン「は?もっかい言ってもらえる?」
ベル「魔王城よ、ま・お・う・じょ・う。」
いや意味わからんぞ!?さすがに寝る部屋が変わったとかそんなもんだと思ってたのに、何で魔王の本拠地にいるんだ!?
バニティ「いやぁまさかこの死ぬほど長い道のりで起きないとは。」
サダン「いやいや、転移ですぐ移動できるだろ?」
バニティ「え?気になるとこそこ?普通移動先っていうかそんな遠いところに何で行ったのか気になるんじゃないの?」
サダン「あぁ、まあそうだな、ただ、もうわかってんだよな、アイテムの効果で。」
ベル「そうよ!そういえばあんた、あの意味わからないアイテムでこうなってるんじゃない!」
サダン「それに関して何だが、、、お前が転移の気絶から目覚めた瞬間からの記憶をもらった」
ベル「ん?もう一回言って?」
サダン「立場変わったな。いいか?俺はお前が気絶から起きた瞬間から俺が起きるまでの記憶を全部見たんだよ。お前が苦労して覚えたこの世界の基本の知識も魔術の勉強も。」
ベル「は!?ちょっっと待って、その全部って、、、まさか風呂まで見てるんじゃ、、、!」
サダン「当り前じゃないか、いろいろ知ってるぞ、イロイロな。」
ベル「ウワアアアァァァァ!!ふざけんじゃないわよ!何があったらそんなやばいアイテム手に入れられるの?!」
サダン「まぁ落ち着けよ、あれは不可抗力なんだから。ん?」
バニティいや…やっぱりおかしいよな、まさか?だからってそんな、、、」ブツブツ
サダン「おい魔王、どうした?」
バニティ「なぁ、お前、気絶してる間いつもどこにいる?」
は?、サクシャ以外にも転移の副作用的な物で行く場所があるのは知っているから『どこにいる?』は
分かるがなぜこいつの口から『いつも』という言葉が出る?一度カマをかけてみるか。
サダン「さあ?最初の気絶以外に記憶がないな。」
バニティ「嘘は吐くなよな、お前の立場上、私と同格の誰かの所に送られてるはずだ。」
ベル「え?私の行った冥界とは違うの?」
バニティ「正直あまり変わらないぞ、違うのは種族と称号くらいかな。」
サダン「うーん、、、わかった、真実は教えるが、一つだけ質問に答えろ」
バニティ「分かったから話せ」
サダン「まず、俺の飛ばされているのはいつもサクシャという女の所だ、名前に聞き覚えはあるか?
バニティ「知ってるぞ?っというかそうか、、、最悪ではないが危ない奴だからな、また飛ばされたら気をつけろ。で?質問というのは?」
サダン「お前の同格の奴らとそれに準ずる奴らについて教えろ」
バニティ「、、、ここまで情報を出しておいて悪いが、あまり話したくないな。理由は二つある、
一つ目は知ること自体がリスクになること、もう一つはお前はもしかしたら将来的になるかもしれないし、今知っておく必要がないんだ」
サダン「え?」
ベル「は!?」
バニティ「ん?どした?」
どした?じゃねえよ、、、確かに俺は勇者だが、さすがに魔王と同格にはならんだろ、、、
この世界における魔王と勇者の力量の差は圧倒的なまでに開いている。なぜならバニティが魔王として
世界の端まで名が届いた時からすでに2026年が経過しているのだ。そんなに年を取っているんだから
さすがに魔王も成長している、もうほとんどの種族が手を付けられなくなっているらしいしその気になれば厄災とやらを起こすことができるらしい。そんな存在になれだなんて無茶だけど、魔王本人からの
言葉なんだよね、、、ふむ、わからん。聞き出すのが一番手っ取り早いだろ!多分
サダン「さすがにいきなり言われても色々詰め込みすぎてわかんねえよ。別になりそうならなりそうで
情報も欲しいしせめてそうゆう連中の名前というか総称というか、、、そういうのを教えてくれよ」
バニティ「あぁまぁ、、、そんくらいだったらいいか。その名は、」
サダン「その名は、、、?」




