どうも、迷子を捜しに行きます
アルク達がAブロックへと到着したときには大体の事はすでに終わっている状態だった。『マスト』の女将が率先して指揮を執り、避難の準備を進めていたのだった。
「女将!」
女将は大体四十前後と言った風貌で、エプロンをつけている。
「ああ、アルクかい。大体の事はすでに片付いたよ、客やこの周辺のやつらはあたしが指示出してパニックにならないようにしておいたのさ」
「なにこのイケメンの女将は。私惚れちゃいそう」
「……すっご……」
「いつも思うんですけどぉ、コープルってたまに語彙力が死んでしまいますわよね」
「……うるさい……」
女将が店の方を指さして言う。
「という事だから、ここら辺は迷子がいないかどうかを調べてくれれば避難完了と言ったところかねえ」
次にアルクを指さして言った。
「というかあんたアリアのことを置いていったらダメだろうって、あの子昨日から楽しみにしてたんだから」
「楽しみに? ポーションを運ぶのをか?」
「はーーーー、………………まあそれはいいとして、そのアリアなんだがね今朝あんたを追いかけてギルドの方に行っちゃったのさ」
「そうなのか、それは悪いことをしたな。最悪すれ違いになってるかもしれない」
「そうなのさ、出来れば探してきて欲しいんだよ心配だから」
「……とは言っても避難所に行けば会えるんじゃないか? そこに集められてるわけだし」
「あの子はおっちょこちょいだからね、どこかで転んで足をくじいて動けないってこともあるだろうさ」
「……確かにその通りだな。というかそんな気がしてきた、だが……」
アルクは三人を見渡す。
「いいんじゃないですかアルクさん、別にここまで非難が進んでいるんだったらそんなに人数はいらないでしょうし」
「だったらぁ、コープルも連れて行きなさいよぉ。一応回復魔法も使えるしぃ」
「……ん……」
「助かる」
そしてアルクとコープルは二人で来た道を走り戻っていった。
「しかし心配ですね、アリアちゃん。怖くて泣いてるんじゃないですかね?」
「一体何のことだい?」
「え? だって小っちゃい子がこんな時に一人だったら泣いちゃうんじゃないですか?」
「………………?」