第4.5話
「神木暦60点、柊奏50点」
これまた厳しい点数だな。フォルトロスが言いたい事は大体わかる。
「イレギュラーに出会った際の採点か」
「ふっ、さよう。この世の理を操るイレギュラーに対応する際今のままでは時間稼ぎにしかならん」
確かにそいつは言えている。イレギュラーに出会う可能性は低いが、用意周到に行かなければ一瞬で逝かれてしまう。俺が外能者である為に良くわかる。
「さて、お主達に課す鍛練は『獄外冥帝龍星』の討伐だ」
「『獄外冥帝龍星』の討伐だなんて、不可能だよ!」
獄外冥帝龍星…倭陽国の一国綠海国の海域にある日月国の近くの島に住む龍王の事であり、外能龍として有名で誰もが近寄ることすらしない龍である。
「無論、お主達だけでは不可能であろう。その為の助っ人を呼んで良い。それぞれに一人ずつ、合計四名で討伐を命ずる」
持てる戦力で何とかしろって話だな任せろよ。なら、可能かもしれない。
「わかった、ただし、1つの条件がある」
「なんだ」
フォルトロスの鋭い眼光が俺の目を射る。
「もしもだ、『獄外冥帝龍星』が居る島を致し方ない理由で消してしまっても俺達に罪を問わないという条件だ」
何かしらの理由で、島を消してしまった場合、周りには様々な問題が起こる。さらに、そこに罪を問われてしまえば俺は必ず後悔する。そうならない為の条件だ、これが認められなければ俺は打つ手なしだが、いやはや…
「良かろう。島一つで『獄外冥帝龍星』を倒せるのであれば安い代償よ」
「なら、良い」
俺はフォルトロスに背を向け奏を連れ歩き出す。
「さっさと、終わらせて目にもの見せてやるよ。帝王」
「ふっ、楽しみに待っている。『万王《改変者》』『幻王《虚ろは在りしモノに》』」




