プロローグ
「やはり、貴方であっても時間には勝てないようですね」
様々な模様が描かれた服をき、顔をベールで隠す人物は横になっている男を見る。
「はっ、お前みたいに神様からの加護なんてねぇんだよ」
男は苦笑する
「後、時間ってのは間違いだ。俺には余りすぎる力を使った代償だ」
男はベールに包まれた人物を見る
「でも、まさか、お前が最期を看取るとは思わなかったな」
男は笑みを浮かべた。
「ええ、私もそう思うわ。馬鹿」
ベールに包まれた人物は砕けた口調になり、男の手を握る。
「本当にお人好しなんだから、貴方には関係の無いこの世界を救う責任なんてなかったのよ?」
「まっ、乗りかかった船だ。俺がしたくてしたんだ」
男は握られた手を解き、ベールの下に隠された顔に触れる
「だから、そんな顔すんなよ。もうお前は一人じゃないんだしさ?」
「うっさい、貴方に言われなくてもわかってる」
「なら、いい」
男の手は緩やかに落ちる
「どうやら、時間のようだ。」
男はふっと笑みを浮かべた
「ねぇ、最後に一つだけ聞いてもいい?」
「なんだ」
「もし、もう一度この世界に来れたら今度はどうする?」
「そんなことか」
ベールに包まれた人物は閉じていく男の目を見て待った。
「ただ…自由…に」
男の目が閉じたのを見たベールに包まれた人物はベールの中で少し笑みを浮かべた。
「ほんとに最後まで、貴方らしいわね。救世主、いや、勇者ーーー」




