第15話 番外編 リネアとユージという男2
アイツには感謝しているつもりだ。
アイツのおかげで、私は今自由に町を出ることができる。
ただ同時に、アイツの無神経さに心底呆れさせられてもいる。
王国騎士団からの呼び出し。
おそらく私も同行する必要がある。
それが理由にしても、私の置かれている状況が不当だと感じたとしても、それだけで“あんな契約“を結んでしまうのは本当にどうかしているとしか思えない。
アイツは強い。
多分私が思っているよりもずっと。
そんな奴が私と運命を共にする契約を結ぶなんて・・・いや、このことに関しては深く考えないようにしよう。
きっとアイツもそんなに深く考えていないだろうから。
ただ。ただ___
乗合馬車で居合わせた男たちから見たら、私たちは“夫婦“に見えたのだろうか。あれはただのモノの例え?
いや、我ながら妙なことを考えていることはわかる。
そのように見られたことが嬉しい?
それが___
いや、もう誤魔化せないところまで来てるか。
騎士団長がアイツをスカウトした時、私は無意識のうちに止めていた。
あいつを奪おうとしていることに怒った。
私は、アイツとこのまま旅がしたいのだ。
アイツに伝えたら、何て言うだろうか。
第四章番外編 リネアとユージという男2 完
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