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冒険者としての仕事(お肉の回収編)

「食材は回収だぁ!!」


汚物は消毒だ、みたいな口調で二号店の収納庫スキル持ちウェイトレスのミコトとメイ、一号店のエミリアとコミリアにスタンピードで倒したモンスターの死骸の回収をお願いする。


早く回収しないと肉が腐ってしまう。できるだけ新鮮なうちに、収納庫にしまわないといけない。冷蔵や冷凍技術のない異世界ではこれまた時間との戦いだった。


ボクは神人かみとこより。令和の日本から異世界に飛ばされた見た目は女の子。だけど中身は男の子。


モンスターのスタンピードから街を守った後始末をしている。すなわち肉の回収である。食えないゴブリンは放置して、オーク、ミノタウロスを優先して回収する。


サイクロプスは食べたことがない人ばかりだったので、回収するだけして後から考えることにした。


「こより!ミノは一号店がもらうわよ!」

「エミリアさん、牛肉の半分は二号店にもください!」

「オッケー!豚肉も半分もらうからね!」


うちの女性従業員はたくましかった。


「パチンコの回収をお願いします」


ここは冒険者ギルド。ボク担当の受付嬢ラミリアさんに声をかけた。先のスタンピードでボクと公然とイチャコラしたから、他の受付嬢や冒険者の視線が生温かい。


「ああ、スリングのことね」

「一つ残らず。確実に。そしてギルドで管理してください」


ボクの本気を感じ取ったのだろう。急にヒソヒソ声になる。


「あれ、そんなにヤバい物なの」

「ヤバいですね☆」

「どうして」

「誰でもモンスターを簡単に殺せる。例えば子供でも盗賊でも」

「人間を守る武器が人間を狩る道具になると」

「頭のいいゴブリンとかに使われたらボクでも危ない」

「それは危険があぶないわね」


ラミリアさんは頭がいい。確実に全回収して、ギルドで責任持って管理してくれることを約束してくれた。


これからはギルドで使用者を厳選して、スリング講習会とか開いてくれるだろう。複製は阻止できないが、それでも殺傷能力のあるスリングが野放しになるのは避けたかった。


ある日、撃たれるのはボクになるかもしれないのだから。


「じゃ、お願いします」

「またね、アナタ」


キャッ

イチャコラしやがって

氏ね誠氏ね


後ろからいろいろな声が聞こえてくる。


ほんとやめてください。

はい異世界シニアです。


次回、異世界バイキング。無題(仮)

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