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翌日。
私が学校へ登校すると、今までとは違っていました。
私をいじめていたひとたちは、私を見たとたん、謝罪してきたのです。
そして筆頭だった××も、私に対し、謝罪を述べました。
いきなりどうしたのか、と私が訊ねると、
「……悪いことだって、言われた。大学生くらいの、女の人に」
××はそう言いました。
よくよく話を聞くと、××は昨日の夜に、ある女の人に出会ったそうです。
大学生くらいの若い女性に。
そうして、言われたそうです。
お嬢さんがやっていることは、神に歯向かっているのと同じだよ。
今やめたら、特別に見逃してあげる。
でもね。
今しかないんだよ。
お嬢さんがやっていることは、罪なんだとわかっているかい?
罪を見逃してやる、と私は言っているんだ。
お嬢さんが自分で罪を償うならまだしも、そんな気はないだろう?
そう言われたそうです。
××曰く、他のこともいろいろと言われたそうですが、そのあたりは話してはくれませんでした。
私は、××が私をいじめていたことを、許しました。
きっと、昨日の彼女は、私に××を許してほしいと思っていたのでしょうから。
最後に私は、こう××に訊ねました。
「その女の人は、茶髪で髪の短いひとだった?」
と。
そう訊ねると、××は驚いたような顔をして、頷きました。
彼女が××に何をしたのかはわかりませんが、きっと、悪いことはしていないのでしょう。
彼女はきっと、神なのでしょうから。
この手を掴んで 完
[女神ソフィアの覚醒]
[それはもう、すぐ近くに]
[彼女の目覚めの後]
[黒い彼は何をするのでしょう]




