第1回 「三鈴インフォテックって何の会社?」
ひなの「舞さん。突然ですけど、三鈴インフォテックって何の会社ですか?」
舞「……ひなちゃん、社員だよね?」
ひ「社員です」
舞「しかも私より先輩だよね?」
ひ「そうです」
舞「じゃあ、なんで私に聞くの?」
ひ「説明する人と、質問する人が必要なので」
舞「何の話?」
ひ「いいじゃないですか。改めて聞かれると、意外と説明しにくくないです?」
舞「まあ、それはちょっと分かるけど」
ひ「じゃあまず、三鈴自動車は?」
舞「トラックとかバスを作ってる自動車メーカー」
ひ「正解です。では、三鈴インフォテックは?」
舞「三鈴自動車のグループ会社」
ひ「それも正解です。もう一声」
舞「……いろいろ作ってる会社?」
ひ「急にふわっとしましたね」
舞「だって、本当にいろいろ作ってるでしょ」
ひ「そこなんですよ。名前に『インフォテック』って付いてますけど、車を開発したり製造したりしてる会社じゃないんです」
舞「車を作るのは三鈴自動車」
ひ「はい。じゃあ、うちは何を作ってるのか」
舞「取扱説明書とか?」
ひ「そうです。実はそこが、うちの原点なんですよ」
舞「もともと出版社だったんだよね?」
ひ「そうです。三鈴インフォテックの前身は、独立した出版社。昔から三鈴自動車の取扱説明書や修理書を作ってたんです」
舞「それで、三鈴自動車のグループ会社になった」
ひ「仕事もどんどん広がりました。取扱説明書だけじゃなくて、パーツカタログとか、販売カタログとか」
舞「Webも」
ひ「広報も」
舞「イベントも」
ひ「印刷も」
舞「流通も」
ひ「……ほら、説明が難しい」
舞「自分で振っておいて」
ひ「でも、こうやって並べると、なんでうちにいろんな部署があるのかも分かりやすいんですよ」
舞「確かに」
ひ「たとえば、私たちがいるMC部」
舞「マーケティングコミュニケーション部ね」
ひ「イベントやカタログなんかのプロモーションを企画して、進めるところです」
舞「ずいぶんざっくり言ったね」
ひ「詳しく話し始めると長くなるので。それはまた別の機会に」
舞「なるほど」
ひ「それからBC部」
舞「ブランドクリエイティブ部」
ひ「実際にいろんな制作物を形にする人たちがいるところですね」
舞「WebならWebデザイン部」
ひ「そうです。ほかにも、印刷や流通を担当する部署があります」
舞「OM部は、オーナーズマニュアル部」
ひ「取扱説明書を作ってるところですね。会社の原点に近い仕事です」
舞「私、入社したばかりの頃は、略称だけ言われても全然分からなかったけどね」
ひ「分かります。MC、BC、OM……アルファベット多いんですよ、うち」
舞「慣れるまで何の話してるのか分からなくなる」
ひ「でも、全部の部署にそれぞれ役割があるんです」
舞「一つの仕事でも、企画する人だけじゃ完成しないしね」
ひ「はい。実際に作る人がいて、Webに展開する人がいて、印刷して届ける人もいる」
舞「イベントなら、また別の仕事も必要になる」
ひ「だから、一つの案件にいろんな部署が関わるんです」
舞「こうやって見ると、確かに全部つながってるね」
ひ「外から見ると『なんでこんなに部署があるんだろう?』って思うかもしれませんけど、そういう会社なんですよ」
舞「なるほどね」
ひ「というわけで、最後にまとめましょう」
舞「急に進行役っぽくなった」
ひ「最初からそのつもりです。三鈴自動車は、車を作る会社」
舞「三鈴インフォテックは?」
ひ「その車や会社のことを――」
舞「必要な人に」
ひ「分かりやすく、伝わる形にして」
舞「届ける会社」
ひ「です!」
舞「おお。ちゃんとまとまった」
ひ「でしょう?」
舞「じゃあ最初の『いろいろ作ってる会社』でも、間違ってなかったね」
ひ「舞さん、それで済ませたら今回の説明、三行で終わっちゃいます!」
舞「分かりやすくていいじゃない」
ひ「よくないです!」




