とある探偵事務所の一日
「はいルビーちゃんはこの子であってますか」そう柔らかく優しい笑みを見せる万地探偵事務所の探偵に対して私は心の底からの恩を感じている。なにせルビーは私が中学受験合格のお祝いで買ってもらった私の家族であり、親友だからだ。一か月前いなくなってからずっと心臓がえぐられたような感覚だった。
その感覚が無くなり感謝してもしきれないが無欲なのか謝礼金もいらないようで更には動物病院にも行ってくれたようだ。将来、私はこの人のような立派な大人になることが目標にすると固く心に誓った。
「あー疲れた」そういいながらお客さんのいなくなったソファーに寝っ転がる。「今の一家礼儀正しすぎるわ、猫と会ったらキャリーから出してほうずりでもしろよあの子、最近の中学生はみんなあんななの日本の将来安泰すぎんだろ」そう文句の一つも言えない完璧な家族を評する。
「嫌恐らくあの一家は例外だろう」そうパソコンから声がする
「その声、もしかしてアガエモン」
「だれがアガエモンだっっ!!!」
「そんな全力で切れなくてもいいじゃん、もしかして元ネタ分かんないの毎週土曜の5時と6時にやってる便利キャラを混ぜた「元ネタくらい知っとるわボケっ!!!!」」
「悪かったですよ船島さん、というか怒りすぎると血糖値上がって奥さんが悲しみますよ」
「すまんかった」「というか人のパソコンハッキングしないでくださいよ、なにか御用ですか」
「嫌、お前の仕事ぶりを確認しようとしたが、お前仕事中は猫被るタイプなのか」
「それはずっと知ってるでしょ、というか玲子さんいないの」
次の瞬間スマホに誘拐された友達を助けたいと書かれたメールが届いた。その手紙をパソコン越しに見せながら「船島さん、本業の時間だ」
「金は入んねえがな」
「俺はもう10億はは預金あるから」
「お前マジで俺以外にはそれ言うなよ」
「今回は50万ほど送りますから」
いつも通り仕事服に着替えながら笑う。
「誘拐されたやつの場所は海沿いの倉庫だ」
「ありがと、さて仕事の時間だ、死ぬ気で死なないようにしながら助けちゃいましょう」




