女Bは魔王と神祖と共に男Aに絡む
新技登場です
Side:神祖
「……勝負だ…」
ジルが怖い…さっきまでの言い合いをしていた時も怖かったけど、今の冷たい目で静かにしてるジルも怖い。まるで全然知らない、別の人みたいで…怖い…
「もう…終わってくれ…」
リリーもイトハが怖いみたい…
2人とも静かに構えてる。イトハは下に、突き刺すための構え。ジルは正面に、直立の構え。
「「はあぁぁぁっ!」」
2人の距離がドンドン縮まっていく。
「爆進っ!」
ジルが前に飛ぶように地面を蹴った。イトハの構えが下だったからかな?
「そう何度もっ!」
イトハは槍を後ろから横薙ぎに振ろうとしてる。槍先に炎の塊が…
「ジルッ!ダメーーーーッ!」
「そんくらいでっ!雷甲!」
ジルが空中で雷甲纏った足でイトハに向けて丸を描いてる。
「来なさい!」
「螺旋っ轟脚っ!」
ゴオォン、ギャリギャリギャリギャリ!
イトハの炎の槍とぶつかったのは、電気で出来た回る円錐を纏った飛び蹴りだった…2人の攻撃はお互いに受け止めてる状態だ…
「くうぅぅぅっ!」
「貫けぇぇぇっ!」
キンッ…ズザァァァァ…バタッ…
終わった…の?
「……疲れた…」
「ゴホッ…コッチもよ…もう絶対、アンタとは戦わないわ…」
つばぜり合い?は長くは続かなかった。せいぜい1秒ほど…すぐにジルの飛び蹴りが貫通してイトハの後ろに地面を滑りながら着地した。その後2人とも前のめりに倒れた。
「ロザリー、今日は晩ご飯作れなさそ~。後頼んだ」
へ?ひっくり返っていきなり…
「リリー、私も立つのも無理そう。モリッシュ、負ぶって」
イトハも……さっきまでのスッゴク怖い雰囲気は?まるで憎んでるみたいな殺気立った重い空気は!?
「お~い、ロザリー聞いてる?」
…ちょっと、オハナシしなくちゃ、かな?
「あ、ロザリー。ゴメン、起きれなくって、今日の晩ごは…」
「ジル、ちょっと大事なオハナシがあるんだ♪」
「あ…え~と…ほら、今起き上がれないし後で…」
「ううん♪今ならジルとちゃんとオハナシ出来るでしょ?」
「い、いや、今は立てない程疲れてるから、また…」
「ダ~メ♪炎よ 全てを焼き尽くせ フレア♪」
「ぎゃあぁぁぁっ!熱っ熱いって!ロザリー!熱い!とめてとめてとめてっ!」
「ヤ~ダ♪」
Side:女B
ロザリーちゃん…怖っ…
「ふむ、ロザリーの怒っとるところなぞ久しぶりに見たの」
「笑顔なのに寒気がしますね…ジル様は熱いでしょうが」
「あ、2人ともロザリーちゃんには近づかないのね」
まぁ、火は見えないしお灸をすえてるんでしょ。
「流石に今のロザリーは危険じゃ。人柱はアヤツ1人で充分じゃ。と、言うより…アヤツ以外見えとらん…」
「ジル、私スッゴクスッゴクスッゴクスッゴク心配したんだよ?それなのに『今日は晩ご飯作れなさそ~』?他に言うコトあるよね?あるよね?速く言ってくれないとホントに怒っちゃうよ?」
…あれは怖いわね…てか言えないんじゃ…
「リリー、私知り合ったのがアンタで良かったわ」
「この状況で言われても嬉しくないのじゃ…」
「イトハ様は乙女心が分かっていませんね~」
「私も乙女よ」
全く、失礼しちゃうわね。
「ゴメン!ゴメンゴメンゴメンゴメン!心配掛けて悪かった!スイマセンデシタ!アツイアツイアツイアツイッ!」
「ふぅ、もうこんなコトしないよね?」
「しないしないしない!もう絶対しないっ!」
「あ、ようやく喋った」
「根性有るの~。普通痛みで声も出んじゃろうに」
「中々見所が有りますね」
しっかし…ロザリーちゃんってヤンデレ?イヤそんなまさか…否定できない…
「じゃ、皆家に戻ろ~。リリー達は泊っていくんでしょ?」
「うむ、改めて、世話になるのじゃ」
「うん♪いらっしゃ~い♪」
私遠慮したいわ…
Side:男A
ようやく家で休める。しかし…背中が、背中がヒリヒリする~!
「あ、ジル様。ジッとしていて下さい。今、お薬を」
「モリッシュさん、私がやるよ~♪」
…もう流石にお仕置きは無いよな?…断言出来ない…
「ほら、ジル、服どけて背中向けて」
「はい…」
逆らう度胸は有りません!…威張る事じゃないな…
「お~お~、甲斐甲斐しく世話されちゃってるわね~♪」
「ジル頑張ったもんね♪これくらいしてあげなきゃ♪」
分かった!分かったから、今背中に抱きつかないで!超痛いからっ!
「のぉ、ロザリー。ジル、死にかかっとるぞ」
「あ、ゴメンね~…」
泣きそうな声で謝られたら何も言えません…
「うぅ、イイからそっとお願い…」
これはシャレにならん…
「プッ、照れてんの?」
「…同じ経験してみるか?」
「…止めとくわ」
懸命だな。しかし…背中に薬塗られてると動けない…晩飯の準備始めたかったんだが…
「ジル、どうかしたの?」
あ、気付かれた。俺ってそんなに判り易いかな?
「む?ジルがどうかしたのか?」
「うん。何か考え込んでるみたいだったから」
「そうなの?よかったわね♪良く見て貰えてるわよ?」
からかうように絡んでくるな…ウザ…
「はぁ。いつもは晩飯の用意始める時間だからどうしよっかな~って思ってたんだよ」
「ほう、ジルは料理が出来るのか」
「料理の上手な男性は人気高いですよ?ロザリー様ピンチ」
「うん♪ジルの料理美味しいんだよ♪だからツイ食べすぎちゃって…」
多分モリッシュさんの言いたい事とは違う…
「手ごわいわね」
「ロザリーは中々どうして、かわすのが上手いのじゃ」
確かに上手いな。天然だけど…はぁ、本当に、晩飯どうすっかな~…
螺旋轟脚は仮面ライダー555のキックをイメージしいてます
そして神祖がヤンデレに…
こんなキャラにするつもりは…微妙にありました。