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21.階段をあがってぼくらが見たのは
ぼくらはずっと長い間、暗い道を、ところどころしろい灯かりのともるなか、歩きつづけた。だれとも出会うことはなかった。ときどき、道が分かれて脇へそれている場所があったけど、そういうところには上り階段が一つあるだけで、迷うことはなかった。ぼくらは、いちばんつきあたりになるまで、階段は上らない。いちばん、外側へ行くまでは……
道は、いつかはおわる。
ぼくとカケラは、その長く細い道をつきあたりまで歩き、狭い階段を上った。階段を上りきったところにある扉を開けて外へ出ると、そこにあったのは、ぼくらのいたところと同じ、灰色の空、灰色の工場の立ちならぶ、灰色の世界だった。




