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第20章:電子廃棄物のラザロ

「第一節の刻み手」が、ヨハネの喉を貫かんと重い鉄ののみを振り上げ、身を躍らせた。周囲を取り巻く狂信的な石工の群れは、喉の奥から響くような死語を詠唱し、原始の鼓動を思わせるリズムで、重い石切り用の道具を玄武岩の地面に叩きつけていた。ドスン。ドスン。ドスン。ヨハネは動かなかった。ただ膝をつき、目を閉じ、焼け焦げた右腕を、礎石の下にある緩い砂地の溝へと深く突き入れたのだ。「新エルサレム」は、かつて旧世界で最大級を誇ったデータセンター、シリコンの保管庫、そしてサーバーファームの残骸を押し潰すようにして築かれていた。重苦しい玄武岩のブロックの下には、数百万トンもの廃棄された量子チップ、光ファイバーの破片、機能を失ったリチウムコア、そして焼き切れたマザーボードが埋もれていた――それらは、かつて世界を巡っていた金融ネットワークの「沈黙する死体」であった。「初めに」とヨハネは囁いた。その声は、「不条理プロトコル(Absurdity Protocol)」の生々しい周波数で震えていた。「言葉があった。だが終わりには、残滓ざんしがあるのみだ」。傷ついた肉体の内側で微かな白いデータパルスが明滅し、やがて指先から外へと爆発的に放たれた。それは「ロゴスIX」のような、整然とした論理的なコマンド列ではなかった。それは混沌とし、不規則な叫び――死に絶えた機械の墓場へと直接注入された、無限の恩寵による予測不能なスパイク(急激な変動)だった。text[GRAVEYARD_LINK: ACTIVE]

[MUTATED_RESIDUE_DETECTED: AWAKENING...]

[VOLTAGE_MAX: OVERDRIVE]

コードの使用には注意すること。神殿の足元の地面が大きくうねり始めた。甲高い金属的な悲鳴が砂嵐を切り裂いた。埋もれていた電子廃棄物が痙攣し、融合し、変異を始めると、巨大な玄武岩のブロックは内側からひび割れ、砕け散った。死んだ銅線が、攻撃的なつるのように土の中で身をよじった。砕け散ったシリコンウェハーは自らを再構成し、剃刀のように鋭いギザギザのうろこへと姿を変えていった。テクノ・オーガニック(機械と有機体の融合体)による反乱が、今まさに始まったのだ。

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