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京都に住んで和風ファンタジー(時には中華風)の取材などする日記  作者: 鷲生 智美


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枯山水と言えばココ!「龍安寺」と一条天皇陵に行きました!

 最近の鷲生は早起きです。朝の5時前に起きて朝勉をやっているのです。集中できるのでおススメですよ~。


 さて。

 京都の観光地というのは、有名であればあるほど激混みで、オーバーツーリズム問題が起こりがち。

 鷲生も京都在住でありながら清水寺とか金閣寺とか、ウン十年も行ってないです(行こうと思えば自転車で行けるのに)。

 特に龍安寺については、鷲生の興味関心が平安時代までだったので禅寺に行くきっかけがなく、とうとうこの年になってしまいました。


 そんな中、オーバーツーリズム回避策として「朝一番に見に行く」というTipsがあります。

 また、日本の、京都ならではの酷暑のため、時間帯にかかわらず観光客が激減しているとのニュースも見かけました。


 で。思ったのです。これは鷲生が今まで行ったことがない龍安寺石庭を見に行くのにベストチャンスなのではなかろうか、と。


 というわけで。行ってまいりました。

 最近の鷲生は『英語で案内する京都』という本を読んでましてね(※1)。

 その『龍安寺』のパートを読んでお出かけしました。


 15世紀半ばに細川勝元によって建てられた龍安寺(細川勝元=トップレベルの武将=a top-ranking warlord)。

 その石庭はエリザベス2世女王(2022年に亡くなられたあの方です)が1975年に来訪して激賞したこともあって世界的に有名に。


 それはそれだけ混雑するということです。

 浄土系の仏教寺院ならまだしも、禅寺で騒がしいのはちょっと……。

 そこで朝8時開門に合わせて出かけることにしました(12月から2月は、8:30開門です)。

 ただ、バスの便の都合でちょっと早く到着することになるので、合わせて龍安寺の裏山にある一条天皇陵にも行くことに。


 開門の30分くらい前に龍安寺前のバス停に着きましたが、外国の若いカップルがタクシーで駐車場に乗りつけておられて、やっぱり開門に合わせて来る熱心な方もおられるんだな~と印象に残りました。


 この駐車場の奥から一条天皇陵がある山に向かいます。

 今回の探訪記の写真をnoteに投稿してます↓

 https://note.com/eagle9052/n/n0cc8941230c5


 途中の立札に「皇陵参拝以外の立ち入り禁止」の立札がありますが、これが宮内庁と龍安寺の連名になっています。へえ……。


 一条天皇陵に向かう山道の途中に、後朱雀天皇皇后禎子内親王と御朱雀天皇陵があります。ええと、一条天皇と彰子との間に二人の男皇子が生まれましたが、その弟の方です。后の禎子内親王は、彰子の妹と三条天皇の間に生まれた女子です。禎子内親王は皇室の女性なので、彼女から生まれた後三条天皇は藤原氏を外戚とせず、摂関政治が終わりに向かいます。なので 日本史上、かなり重要な人物の陵墓です。

(あ、鷲生は藤原彰子を主人公にした歴史小説を書いてます。彰子の妹もちょっと出てきますし、禎子内親王にあたる子供についても言及がありますよ。URLはコチラ→※2)


 そこからいよいよ一条天皇陵へ、と思ったら。

 山道の真ん中に三角コーン。これは通行禁止かなと思って諦めて龍安寺に向かいました(後述のとおり、龍安寺を見た後で行きました)。


 山道から龍安寺のエリアに入り、山門まで下らずに方丈に行くと、受付の方が軽くお掃除中(龍安寺公式サイトはコチラ→※3)。

 門に近づく鷲生に気づくと、ぱっと受付体制に入ってくださいました。

 チケットは山門で買う人が多いそうですが、鷲生は買っていません。受付の方は「ここでも買えますよ」とのことでしたので、ここで購入しました。


 鷲生はあまり受付の人と話をしないタイプなんですが、一条天皇陵への道が閉鎖されていたのは一時的なものなのか長期にわたるものなのかが知りたくて、お寺の方でわかるどうか確信が持てなかったもののお尋ねてしてみました。山門でチケット買ってなかったを不審に思われそうな気もしましたし。


 すると、「え? 一条天皇陵いけませんでした? あ、ちょっと聞いてみますね」と受付の電話をパッととって、どこかに問い合わせてくださいました。やっぱり龍安寺としても一条天皇陵の管理に関わっていらっしゃるんですね……。

 お電話の結果、三角コーンは無視して山道を登ってよいとのことで、龍安寺の後に再びトライすることになりました。


 なんでそんなところに、といぶかしげでいらっしゃったので、「あの、『光る君へ』に出てくる帝なので……」と言いましたら、「ああ、『光る君へ』が放映されていたときに見に来はる方、ちょくちょくいらっしゃいましたよ」とのこと。


 ちなみに、2026年今年の秋に、京都国立博物館で「源氏物語 王朝のかがやき」展が開かれます。東京にも巡回しますよ!

 この展覧会の音声ナヴィゲーターが、「光る君へ」で一条帝を演じてらした塩野瑛久さんだそうで、普段音声ナビを聞かない私もコレは楽しみにしています。帝の声を聞いたらきっと「お上、お慕いしております!」って彰子様(見上愛さん)のセリフを心の中で叫んでしまうことでしょうw


 さて。

 方丈に向けて建物に入ります。

 受付すぐは庫裏。木造の、堂々とした建物です。

 天井を見上げると太い梁がたくさん。


 団体客専用の出入り口もあって、普段は混むんでしょうね……。


 そこからほどなく、アノ!枯山水が!


 観光客がほとんどいない、広い縁の向こうに、ガイドブックやポスターなどでお馴染みのアノ、THE・枯山水が広がっています。


 その広縁の段差に腰かけて、鑑賞スタート……と同時に岩を数え始める鷲生。

 だって、龍安寺石庭っつーたら「15個あるハズの岩がどこから見ても14個しか見えない」ことで有名ですやん?


 ただ、地面からちょっと出ているのを岩と数えるかどうかで数が一定せず、そのため「見えているのが14個である」とも言い切れず、岩の数を数える作業に囚われているうちしばらく時間が過ぎてしまいました。


 そんなわけで、この枯山水庭園を「美」を味わうなんてことをすっかり忘れておりまして……。

 なんか感動しないなあ……と思っているうち、「そりゃ座るなり岩の数のカウントに血道を上げてたらアカンわ」と思い至りました。事前に知識を持つのも善し悪しですね……。


 こんな雑念を抱えてしまった以上、ここからお庭に感動するってことはないのかもしれない、と「しくじった」気持ちでいたら。

 これまで目に入っても意識していなかった「壁」の存在に気付いたとたん、ぱあっと枯山水が胸に迫ってきました。

 なんか、ほんと、壁と白い砂と黒い岩と、その造形がぐっと胸を打ったんですよね。

 そこから(もちろん岩を数えるのはやめて)しみじみと枯山水に見入っておりました。


 なお、この枯山水。

 白い砂は川の流れで、岩が虎の親子。虎の親子が川を渡っているという解釈もあるそうです。

 そう思うと、そう見えますw


 ってうか、人間は何かモノがあると、それに物語をつけたがるものなのかなあという気がしました。


 時間が経つにつれ、少し人は増えましたが、大声を出す人は少なかったですね。

 鷲生同様開門と同時に中に入った男性が(20台後半くらい?)、お庭の真正面に陣取ったまま微動だにせずに枯山水を眺めておられました。

 なんかご自身で修行されているのでしょうか……。


 この枯山水は方丈の南にあり、裏手の北側に蹲踞つくばいがあります。

 全体に昔のコインのような形で、中央に四角い穴があり、その四方の漢字の一部(口)になってます。

 ええと、四角い穴の上には「五」とあり、上下で「吾」となり、四角い穴とその右隣の部首で「唯」、四角い穴と下の部首から「足」、左隣の「矢」と四角い穴とで「知」となります。

「吾」「唯」「足」「知」で「吾、ただ足るを知る」と読むそうです。


『英語で案内する京都』での解説は以下のとおり。

 It says, ”I only learn to be content” or “I am content with what I am.”


 If you want to learn to be content, you are spiritually rich even if you are poor. Even if you are materially rich, if you don’t want to be content, you are spiritually poor.


 確かに「足るを知る」ことなしに富を追い求めても満足は得られずむなしいだろうなとは思いますし、ビンボーでも心豊かな暮らしはありますものね……。


 ここで有料エリアの拝観を終え、再び一条天皇陵を目指すことに。

 例の三角コーンのあるあたりは無事に通れましたが、行く手に金網と扉が現れました!


「ど、どうしよう……」と焦りましたが、龍安寺の受付の人が電話で今日は行けると確認してくださったのを励みに近寄ってみますと……。

 お知らせが張ってあって、「イノシシ・シカが侵入しますので、開けたら閉めてください」とのこと。

 ちゃんと閉めるなら開けて通ってもよさそうです。

(閂みたいな鍵で、横棒がスライドしないように縦棒で止められています。ちょっとわかりづらかったです)。


 そこから10分ほど山肌を折れ曲がる道を上がっていきます。

 市街地からすぐなのにそこそこ山の中という感じですが、今年の春に登った上醍醐ほどではなくて安心しました(アソコはホントすごかったですw 探訪記はコチラ→※4)


 山頂の一条天皇陵に到着。

 京都市街が見渡せます(樹木にさえぎられるので一望とは言えませんが……)。

 古記録によると一条帝は必ずしもここに葬られるとすんなり決まったわけではなく、ご本人には別の思いがあったかもしれませんが、場所自体はエエところです。


 今年秋の国立博物館の「源氏物語」展の前に訪問して良かったと思います。


 *****


 ※1 『あなたも通訳ガイドです 英語で案内する京都[新装版] 』 2025 柴山かつの著 thejapantimes出版

 https://bookclub.japantimes.co.jp/book/b658356.html


 ※2 『野藤の后 上東院彰子異聞』

 https://kakuyomu.jp/works/2912051595978712453


 ※3 龍安寺

 http://www.ryoanji.jp/top.html


※4 行く人は必読!「上醍醐」への道は険しすぎです!

https://ncode.syosetu.com/n0439ln/18















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