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京都に住んで和風ファンタジー(時には中華風)の取材などする日記  作者: 鷲生 智美


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18/24

行く人は必読!「上醍醐」への道は険しすぎです!

 皆様、2026年の春、お花見に行かれましたでしょうか?

 今年は開花から満開までがあっという間で、しかも雨に重なり、じっくり見られなかった気がします。


 しかし。

 鷲生は今年の花の季節、醍醐寺に行ったことで、忘れられない春の思い出となりました。

 写真はnoteに投稿しております↓

 https://note.com/eagle9052/n/n1545749ee35c


 醍醐寺。

 日本史の教科書に出てくるアソコです。

 ほら、豊臣秀吉が「醍醐の花見」を開催したという。

 2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟」でも、現在は醍醐寺のお庭にある「藤戸石」が登場したそうですね(※1)。


 残念ながら秀吉の頃の桜は残っていないようですが、今でも桜の名所です。


 京都に「桜の名所」は数あれど、規模とか本数とか種類とか、お寺の中ではここが一番見ごたえあるんじゃないかと思います。


 鷲生は京都に住んでウン十年ですが、実は醍醐寺に桜を見に来たのはつい2,3年ほど前が初めて。

 シダレザクラの満開の頃で、まるで夢のような世界だ!と感じ入りましたよ~。


 地下鉄醍醐駅から歩いて10分ちょいで総門に到着します。

 そこの総門から下醍醐と呼ばれる伽藍の奥まで行って(ここまででも結構歩きますし、森の中という感じはします)、さらにその奥の山の上には上醍醐というエリアがると認識して帰宅すること2回。


 2026年の春に、「じゃあ今年は上醍醐に行ってみようかな」と軽い気持ちで思い立ったのです。

 ちょうど一緒によくお出かけする友人も時間が空いているとのことでしたし。


 鷲生は結構な年齢のオバはんですから、「これからの人生で一番若いのは今日だから!」という思いで一念発起しましたし、その判断自体は正しかったです。

 ただ、正しすぎたというか……。


 一応ネットで下調べをして「険しい山道を一時間弱」とは複数のソースで確認してましたけどさ……。


「険しい」という表現だけでは、主観的で曖昧だと思います。

 上醍醐へ行く山道は、ホントにキツイ。ここまでキツイとは想像していなかった(泣)。

 客観的に「険しさ」を10段階評価するなら、「専用の器具ハーケンとか用いない部門」で10段階の8以上は行っていると思います。


 鷲生はたびたび書いておりますが神戸の出身です。

 すぐ裏が六甲山ですし、父が大学の山岳部にいた山男だったので家庭でもしょっちゅう六甲山にのぼってました。

 また夏の家族旅行は、信州で西穂高越えとか八ヶ岳縦走とか。


 また、神戸市内の学校は小学校から高校まで年に一回は六甲山(一番高いところで900m)に登山します。

 高校なんて、毎年秋に六甲山(高校の裏山の摩耶山700mくらい)に登って、山頂ドライブウェイを4,5キロ走って、そして歩いて下山するという一日行事もあったほど。


 その鷲生の山登りの経験をもってしても、この上醍醐への登山はキツイ。


 オバはんだからではありません。

 同行してくれた友人は、鷲生より4歳年下です。その人も「キツイですねえ!」と。


 また、途中でへたりこんで休んでいた時に、後から来た壮年の男性とお話しましたが、その男性にとってもキツイ。


 その男性は大阪の建築会社にお勤めで、それで国宝建築物を見て回っているそうです。

 伏見稲荷の山にも登った経験があり、「そこよりキツイ」とのこと。


 伏見稲荷はそれほどキツイと思わないので「伏見稲荷と較べてキツイ」という表現で上醍醐がすごくキツイと言えるかというと、うーんなんですが。

 しかしながら壮年の男性をして「こんなにキツイとは思わなかった」と言わしめるんですから、相当キツイということはお分かりいただけるかと……。


 ヒイヒイ言いながら日程をこなして振り返ってみて思うに。


 神戸の六甲山は日本の近代登山の発祥の地だと言われています。

 ハーケンとか使うアレですね。鷲生の父もこの系譜です。

 これをハードに突き詰めるとロッククライミングに行きつくんでしょうが、ソフトに行くとハイキングとかトレッキングです。

 六甲山の一般向け登山道は全体に「山歩きを楽しむ」という姿勢で開発されており、ところどころに驚くような急所はあっても、比較的平たんな場所も混在しています。


 また、神戸市民にとって、六甲山登山は朝早くに出かけてお昼を山の中で食べて、午後遅くに下山するものです。

 ↑

 登山に対して、六甲山登山由来のイメージが強かった鷲生にとって、「けわしい」という主観的な表現では実感がつかみにくかったうえ、1時間という所要時間から「そんなに大変じゃないのかな…」と考えてしまったのです。


 しかしながら。

 この上醍醐への道は、修験道の道です(つい最近まで女人禁制でした)。

 山に登ることへの発想が、近代登山とは根本的に違うというか。


 登山口からガッと険しい階段が始まって、ほぼほぼ一本調子で急な階段がずーーーーっと続くのです。


 標高は450m(山頂の標識より)。

 2026年現在、日本で一番高い建物は「麻布台ヒルズ森JPタワー」で325m。2番目は大阪の「あべのハルカス」300mです。

 これらの高層ビルを階段を上って屋上まで行くことを考えてみてください。


 また、上醍醐はうっそうとした森におおわれた山の中。

 階段といっても、斜面にステップの枠を設置しただけのもので、崩れてしまっているところもあります。

 ちゃんと伐採されて丸太が積まれているところもあるので、お寺さんが手を入れていらっしゃるようですが、基本的に足元は自分で気を付けなくてはなりません。

 鷲生も何度か足を滑らせそうになりましたし、友人はしりもちをついてしまいました。


 これから「上醍醐」に行かれる方に、声を大にして言いたい。


 ・足元は最低でもウォーキングシューズ(か、より登山向けの靴)。

 地下鉄駅から徒歩10分程度だからと、街歩きしかできないような靴で臨むのは厳禁です!


 ・入り口で「杖」を借りること!

 鷲生みたいなオバはんと違うから大丈夫…とお思いの若い方。

 体力というより、足元が不安定なところもありますから、絶対あった方が良いです。

 登山道の最初に女人堂という建物があり、そこで入山簿に必要事項を記入するのですが、そのあたりに竹の杖がいっぱい置いてあります。

 竹で軽いですから、邪魔になりません。益の方が大幅に勝りますから、必ず借りて登りましょう。


 ・ お手洗いは済ませておきましょう。

 女人堂に、コンテナ型の近代的な水洗トイレ(男女別)があります。

 山の上に、あるといえばありますが、汲み取り式ですし、今の若い人には使うのがかなり抵抗あるんじゃないかと思います。


 ・ 女性は一人で行かない。

 山道に「女性の一人歩き禁止」の看板もあります。

 鬱蒼とした森ですし、上述のとおり、こうも険しいと途中で動けなくなることもあるかもしれません。

 男性であっても、できれば一人でない方が望ましいかと思います。


 ・ 膝のサポーターとかしといた方が良いかも。

 ドラッグストアで買えますよね。ああいうのをしておいた方が良かったかなと、帰り道の下り坂で思いました。膝が笑いますのでね……。


 この文章で鷲生は京都の醍醐寺の上醍醐について書きましたが、修験道で登る山は、近代登山とはまた違った発想で登るものです。

 よくよーく、気を付けて挑むようになさってくださいね。


 鷲生は翌日、翌々日まで筋肉痛で立ったりしゃがんだりがしんどかったです……。


 あ、桜については、山上の伽藍にヤマザクラがあって趣深かったです。

 ふもとの下醍醐では、ソメイヨシノがまだ満開でした。で、本数も多いので満足しましたよ~。

 

 お寺の伽藍などについてはまた次にでも書こうかと思います。


 *****


 ※1 鷲生は今回の「豊臣兄弟!」は見ていないのですが、今回同行してもらった友人が大河ドラマ見ていて、醍醐寺で藤戸石の実物を見るのを楽しみにしていました。

 ドラマでは織田信長がこの藤戸石を手に入れるという展開だったそうですが、その後、秀吉が作庭に関わった醍醐寺三法院のお庭にあります。

 



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