第13話:入学式(2)
俺たちは、入学式の会場に到着した。
入学式は、巨大な講堂で開催される。
期待と不安に満ちた表情の新入生たちが、次々と講堂に入っていく。
「俺たちも行こうか」
「はい!」
俺とユリカは、はぐれないように手を繋いで講堂に入った。
入学式の席は自由席だ。
遅れると、立ち見で入学式を見学する羽目になる。
俺たちは早めに着いたので、席に座ることができた。
座席は柔らかいクッションが敷いてあり、座り心地が良い。
細かい所まで、高級品が使われている。
さすが五大校だ。
「あれ? アレク君、どうしてここにいるの? アレク君は学年三位だから、特別席だよ!」
俺を見て、セレナが大急ぎで駆け寄ってきた。
「……特別席? どういうことだ?」
「学年一位から五位までは、特別席に座るの! 合格通知に書いてあったよね?」
「……そういえば、書いてあった気もするな」
合格した喜びが大きすぎて、つい忘れていた。
「ほら、揃ってないのはアレク君だけなんだから、早く来て!」
「ちょ、ちょっと待ってください! アレクさんが行っちゃたら、私、一人ぼっちになっちゃいます! 私、知らない人に囲まれるのは苦手なんです! 私を置いていかないでくださいよぉ!」
「ごめんね。でも、これは決まり事だから、アレク君には来てもらわないと困るの」
「ユリカ。後で埋め合わせするから、今はなんとか耐えてくれ」
「……分かりました。約束ですよ」
こうして、俺は特別席に案内された。
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