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第45話:たった一人の観客と地球から来た少女

場所:フロンティエラ国 シーニスの空洞ダンジョン、50階層


第七ループ:静寂


巨大な青銅の扉が激しく閉まり、異常な森を牧歌的な人工の朝の輝きで封じた。


今回は叫び声はなかった。慌てふためくことも、無駄な魔法を唱えることも、武器を落とす金属音もなかった。人間の恐怖の絶対的な頂点は前のループで超えられており、その向こう側に残されたのは、息苦しい底なしの虚無だけだった。


浅野詩織は露に濡れた草の中に座っていた。彼女は泣かなかった。その呼吸は完全に浅く、胸はかろうじて上下した。彼女はただ一度も瞬きせずに、深い森の奥を見つめていた。その目は見開かれ、瞳孔は拡張し、絶対的で純粋な苦しみの状態に固定されていた。骨が砕け、血管が爆発する幻の感覚がまだ彼女の皮膚の下で脈打っていたが、彼女にはひるむことさえするエネルギーがなかった。


ゆっくりと、肩や胴体を動かさずに、詩織は頭を回して仲間たちを観察した。


隊は完全に壊れていた。彼らは生ける彫像の墓場のように見えた。ガレス『鉄皮』は今回は自身の命を絶つために短剣に手を伸ばさなかった。彼はただ青銅の扉にもたれかかって座り込み、その大きな傷跡のある手はだらりと膝の上に置かれ、その目は完全に虚ろだった。エララは彼の隣に跪き、その腕を歴戦の前衛の広い肩にしっかりと巻き付けていた。


「少なくとも…少なくとも私たちはまた一緒にいられる」エルフの弓使いはささやいた。その声はメロディアスな温かみを一切欠いていた。


ボランは彼らの隣に座り、土を茫然と見つめた。聖女イヴリン、翔太、ゆあ、めい、和良、佳志は空き地に散らばり、捨てられた人形のように草の中に座っていた。彼らの目は同じ普遍的な痛み、敗北、無限の疲労の刷毛で塗られていた。彼らはこれが永遠の墓であることを受け入れていた。


詩織はゆっくりと立ち上がった。彼女は大剣を抜かなかった。それを草の中に置き去りにした。


麻痺した仲間たちに一言も発さずに、詩織は歩き始めた。彼女は樹木線を越え、幻影の森の奥深くへと足を踏み入れた。天候は完全に良好で、朝の空気はさわやかで香り高かった。美しい環境と彼女の過去の死の血に染まった記憶との対比が彼女の胃をかき回したが、彼女は脚を動かし続けることを強いた。


二十分の沈黙の行軍の後、彼女はそれを見つけた。世界の中心にある巨大で輝く木。


詩織は空き地の中央に歩み寄り、ただ座り込み、足を組み、手を膝の上に重ねた。彼女は待った。


暗い天蓋の上から、漆黒の黒曜石のピアノがゆっくりと降りてきた。ぼろぼろのビクトリア朝の喪服を着た小さな少女はベルベットの椅子に座り、その銀色の髪が鍵盤の上に流れ落ちていた。孤独の魔女は草の上に柔らかく着地し、詩織からわずか数メートルのところに立った。


少女はすぐには鍵盤を叩かなかった。彼女は首を傾げ、その死んだ銀色の目で、武器も仲間も、敵意の慌てふためいた臭いもなくやって来た一人の十代の少女を見つめた。


「やっと来たのね」少女はささやいた。その重層的な声が静かな空き地に柔らかく反響した。「私の演奏を楽しんでくれるんでしょ?」


詩織はただうなずいた。その顔は完全に無表情で、純粋な忍耐の仮面だった。


異常者の死んだ目にかすかでほとんど知覚できない光の火花がちらついた。少女は両手を礼儀正しく膝の上に重ねた。


「演奏する前に」彼女は言った。その声はほんの少し人間らしく聞こえた。「遅くなってごめんなさい。おもてなしの失礼よね。私はアリア。アリア・ナナミ」


詩織はその名字に喉が少し詰まったが、完全な静けさを保ち、もう一度うなずいた。


アリアは象牙の鍵盤に戻った。彼女は繊細な青白い手を上げ、演奏を始めた。


彼女は斬首の音符を演奏しなかった。内部破裂の軋む和音も演奏しなかった。アリアは『月光ソナタ』を――完全に、柔らかく、そして壊滅的に美しい完璧さで演奏した。


環境そのものが息をひそめたようだった。ざわめく葉は静まり、優しい小川は泡立つのを止めた。森全体が絶対的な音響の真空となり、ピアノの悲劇的で広がりのある旋律を運ぶためだけに設計されていた。


詩織はただ聴いた。彼女は目を閉じ、アダージョ・ソステヌートが彼女を包み込むままにした。曲の感情的な重みが彼女の心に押し寄せた――圧倒的な悲しみ、押しつぶすような孤独――しかし彼女はそれに抵抗しなかった。彼女は悲しみを流し込み、戦う代わりに痛みを受け入れた。遊び心があるが不気味なアレグレットが木々の間を舞い、ついに慌ただしく嵐のようなプレスト・アジタートが空き地を吹き荒れた。


その間ずっと、詩織は一つの筋肉も動かさなかった。彼女は完璧な聴衆だった。


最後の音符が朝の空気に消えていくと、耳をつんざくような静寂が森を取り戻した。詩織はゆっくりと目を開けた。


彼女はまだ息をしていた。頭は無事だった。骨は無事だった。彼女は生き延びていた。


アリアは肩越しに振り返り、深い本物の満足感が彼女の小さな体から放たれた。彼女はついに、叫ばず、攻撃せず、逃げ出そうとしない客を見つけたのだ。ただ座って静かで美しい歌を楽しむ誰かを。


「私のことを…教えてくれない?」詩織は尋ねた。その声は嗄れて乾いていた。「あなたの名前…日本語だよね?」


アリアの銀色の目がわずかに見開かれ、彼女は完全に椅子の上で振り返った。「うん! そうだよ! 分かるの?」


「分かるよ」詩織は優しく言った。「どうしてここにいるの? つまり…どうして50階層のダンジョンボスなの?」


アリアはピアノの下で裸の足を前後にぶらぶらと揺らした。「話すよ。でも…あなたの名前は?」


「私は詩織。浅野詩織」


「詩織…」アリアはその名前を舌の上で試し、小さな悲しげな笑みが彼女の唇に浮かんだ。「じゃあ、詩織お姉さんって呼ぶね」


アリアは自分の手を見下ろし、空き地の雰囲気は古代の解決されていない悲しみで重くなった。


「私も日本から来たの。21世紀の初めごろ」アリアは始めた。その声は非物質的な反響を失い、かつての小さな少女のように聞こえた。「私の家族はとてもお金持ちだった。上流社会。お母さんとお父さんにすごく愛されてた。欲しいものは何でも与えてくれた。ピアノが欲しいって言ったら、一番大きなグランドピアノを買ってくれた。お父さんは…私に弾き方を教えてくれた」


アリアの指が黒曜石の鍵盤の上をかすめた。「毎日練習した。すぐに『月光ソナタ』を楽譜を見なくても完璧に弾けるようになった。お父さんのお気に入りだった。でもね…光が来た」


詩織の目がわずかに細められた。召喚だ。


「女神カミヤが私をこの世界に連れてきた」アリアは言った。その声はわずかに震えた。「この世界で何年だったかは分からない。ずっとずっと昔のこと。でも私はただの小さな女の子だった。モンスターと戦うには幼すぎた。英雄になるには幼すぎた。でも女神はとにかく祝福をくれて、フロンティエラに落とした」


アリアは顔を上げ、その銀色の目は古代の苦い憤りで満ちていた。「勇敢にしようとした。でもすごくホームシックになった。旅をしていたとき、サンダーランド王国でピアノを見つけた。すごく綺麗だった。すぐに買おうとしたけど、サンダーランドのピアノはこの世界の上流社会だけのものだって言われた。彼らは言った…召喚された英雄としての役目を果たして、エリート冒険者たちがシーニスの空洞ダンジョンを地図にするのを手伝ったら、ピアノをくれるって」


詩織は冷たい塊が胃の中に形成されるのを感じた。彼女は地元の冒険者が召喚された者たちをどう扱うかを知っていた――使い捨ての道具として、神の品々の歩く宝庫として。


「私、彼らを信じた」アリアはささやいた。その涙がこぼれ落ちそうだった。「彼らと一緒に暗闇の中に入った。私は体が強くなかった。完全に女神がくれた魔法の道具に頼っていた。下の階層に着いたとき…彼らは私に刃を向けた」


「彼らはあなたを殺したんだ」詩織は息を吐いた。恐ろしい認識が定着した。


「うん」アリアはうなずき、磁器のような頬の涙を拭った。「背中を刺された。道具を奪われた。金を奪われた。私はこの階層の冷たい石の上で死んだ。お父さんを呼びながら、ピアノを呼びながら。どうしてそうしたのか、今でも分からない。どうしてあんなに残酷だったの、詩織お姉さん?」


詩織は答えられなかった。人間の強欲は普遍的な定数であり、地球とフロンティエラの両方にまたがっていた。


「どうしてそうなったか分からない」アリアは続け、ぼろぼろのビクトリア朝のドレスと輝く森を指さした。「ダンジョンが…私の魂を吸収したんだと思う。私が召喚された異常者だったから、ダンジョンの核が私の絶望の周りで変異した。こんなふうに目覚めた。歳は取らなかった。でも強くなった。ダンジョンは約束されたピアノをくれた。そしてあのサンダーランドの冒険者たちが去ろうとしたとき…」


アリアの表情は完全に恐ろしいものに暗くなった。「彼らのために演奏した。死の音符を演奏した。ダンジョンの時間魔法が彼らを書き換えた。あなたたちを書き換えるのと同じように。彼らは復活した。そしてまた殺した。何度も何度も何度も。何年も彼らを拷問した。やがて彼らの精神は完全に壊れた。永久に殺してくれと懇願した。もう痛みを感じられないと叫んだ。だから…やっと彼らを死なせてあげた」


アリアは密な森を見て、首を振った。「でも彼らは来続けた。年々、世紀ごとに。もっと貪欲な人間たちが、50階層の宝物を盗みに来る。全部殺した。どうして人間はこうなの? どうして奪うことしか考えないの?」


アリアは詩織に視線を戻し、その銀色の目が突然疑念で細められた。「何をしようとしてるの、詩織お姉さん? 今、私の話を知った。私が何かも知った。弱点を探してるの? 騙そうとしてるの?」


詩織は答えなかった。代わりに、彼女は草の中から立ち上がった。


「何してるの?」アリアは尋ねた。詩織がゆっくりと一歩前に出ると、その声はパニックで高まった。「下がって! 座ってろって言ったよね?! また死にたいの?!」


詩織はもう一歩前に出た。その目は少女に固定されていた。


アリアの手が鍵盤に叩きつけられた。チン。


それは柔らかい音符だった。概念的な警告だった。


鋭い耐え難い圧力の棘が詩織の頭蓋骨を襲った。明るい赤い血が即座に彼女の鼻から噴出し、彼女の顎を伝って襟を染めた。


しかし詩織は止まらなかった。彼女は自分を守るために手を上げなかった。ただ歩き続け、そのブーツは草の上で柔らかく砕けた。


「やめて!」アリアは叫んだ。その成熟した恐ろしい力の波動が砕け、彼女は椅子の上で後ずさった。彼女は両手を上げ、絶対の死の軋む不協和音の上に浮かせた。「殺すよ! 引き裂くよ! 近づかないで!」


詩織は距離を縮めた。アリアの手がループを終わらせるために黒曜石の鍵盤に向かって力強く降りようとしたまさにその時――


詩織は前に飛び込み、両腕を少女に巻き付け、彼女を椅子から引き離し、しっかりと胸に抱きしめた。


アリアは息を呑み、その目は絶対的で麻痺するような衝撃で見開かれた。死の和音は決して打たれなかった。少女は年上の十代の少女の抱擁の中で凍りつき、その小さな手は無駄に空中に浮かんだままだった。


「あなたはこんなこと、何一つとして受けるべきじゃなかった」詩織は激しくささやき、その顔をアリアの銀色の髪に埋め、少女のぼろぼろのドレスを自分の鼻の血で染めた。


「あんなふうに裏切られて…長い間暗闇の中で一人で閉じ込められて…小さな女の子にはあまりに辛すぎた」


長く耐え難い瞬間、SSランクの異常者、何千人ものエリート冒険者をためらわずに虐殺してきた孤独の魔女は、ただ故郷からの見知らぬ人の抱擁の中に立っていた。


そして、ダムが決壊した。


アリアの手は詩織の背中に落ち、必死で震える力で彼女のシャツを掴んだ。恐ろしいダンジョンボスは消え去り、ただ日本のホームシックで悲しみに暮れる子供だけが残った。アリアはその顔を詩織の肩に埋め、泣き叫び始めた。彼女はあるべきだった子供のように泣いた。その嗚咽は日差しの森に反響し、何世紀にもわたる抑えきれない耐え難い孤独を、ただ座って聴くために立ち止まった唯一の人に注ぎ出した。


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