2章4話「堕天使と妖怪」
ルシファーはあたりを見渡したが、何もいない。「何が起こっているのだ?」ルシファーは少し考えた。
「天変地異が起こったと言うのか?いや、でも天国では起こり得ることはない。一体どうしたのだ...?」ルシファーはまた考えたが、考えるのをやめた。
「まあ、自身に被害はないからまあいいだろう」といい、ルーの方を見るとルーの姿が消えていた。「な、何だ?」ルシファーは身構えた。
「ふ、全部僕の作戦だったんだよねぇ」そこには狐の尻尾が九本生えている和服の小柄な女性が立ちすくんでいた。「九尾!また私の邪魔をするのか!」ルシファーは叫んだ。
「いや、違うよ。僕は最初から彼に変身していたんだよ」九尾は言った。そして、ルシファーは全てを理解した。最初から塔の下にいたのは九尾であったこと。戦っていたのも九尾だった。
______「おっと、今戦っていたのは僕であって、僕じゃないんだよ」九尾は言った。
ルシファーは考えて言った。「分身体か?」ルシファーは言った。九尾はニヤけながら頷いた。「はなから僕はこの体で戦うのは好きじゃない。最初から分身体に戦わせたんだよ」と九尾は言った。
そこにルーが来た。「な、何が起こっているんだ?なぜ、倒した九尾がここに?」ルーは戸惑った。「なるほど...やはりな、やはり俺の邪魔をしようと言うのか九尾!」ルシファーは怒った。
「感謝しな!僕ほどの相手に殺されるんだ!」ルシファーはブチギレた。「ぶっ殺してやる!ダークプリズム!」ルシファーは必殺技を放った。
「そいつは100億ボルトあるんだ!さすがの九尾でもこれは耐えられないだろ!」ルシファーは叫び挑発した。「君、ちょっと下がってて。邪魔だから」そう言って九尾は構えた。
「渦巻!」九尾の目の前に急に水流が現れた。「ふん!バカめ!そのまま感電死してしまえ!」ルシファーは叫んだ。そして、ダークプリズムがその水流に当たった時、消滅した。
「何が起こったんだ?」ルーは九尾に聞いた。「受け流して、捻じ消したんだよ」九尾は答えた。
そして、ルシファーは叫んだ「いや、そんなはずはない!俺の必殺技がこんなチャチな小娘の技に負けるなどありえないのだ!」そう言ってルシファーはまたダークプリズムを出そうとした。
「やめときな。次出したらあんた、体力切れで死ぬよ。それは相当なエネルギーを使うはずだ。僕はやめることをおすすめするぞ」九尾は止めた。
「ふっ怖気付いたか!俺は命など関係ない!お前らが死んだら本望だ!ダークプリズム!」そう言って、ルシファーはダークプリズムを打って倒れ込んだ。
「やっぱり、でもこれで力尽きたはず。これは適当に反射しよう」そう言って、九尾は爪でダークプリズムを切り刻んだ。
「あ、爪でこの電力は直撃を受けたら僕でも死んだかもね。危ない危ない」そう言って、九尾はルーに近づいた。「僕の分身体が君を襲ったんだってね。すまないね」九尾はルーに謝罪した。
「ほら、君の求めている伝説のメロンはあの宝箱の中だぞ」そして、ルーは宝箱の中を確認した。すると、本当に伝説のメロンが入っていた。
「ねえねえ、僕も活躍したんだから食べさせてよー!」九尾はルーにメロンをねだった。二人は仲良くメロンを食べたのであった。
「このメロン美味しいね!...よし決めた!君について行くよ!」そう言って、九尾は旅の仲間になるのであった。
一方その頃...「なんだとぉ!?堕天使ルシファーが死んだ、だとぉ?!誰に殺された!」悪魔王サタンは怒り叫んだ。「お、恐らく妖怪九尾と旅人ルーだと思われます」サタンの下っ端は答えた。
「なるほど、妖怪九尾か...だがしかし、俺はあいつに別に恨みがあるのだ。ちょうどいい、憂さ晴らしに行ってくれるわぁ!」と、悪魔王サタンが立とうとした。
「待ってください、サタン様!やつらは自らこっちに向かってきます!」下っ端は言った。「どういうことだ?」悪魔王サタンは問う。
「やつらは10つの地を順々に巡っています。なので次は3つめの地、つまりここ地獄に来ると思います!」下っ端は説明した。「なるほど、ここで待っていればいずれ来る、と言うのだな。
面白い!待つのもまた一興よ!」そう言って、悪魔王はまた王席に座った。




