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エピローグ 旅立ちの列車の中で

 あれから三ヶ月と少しの月日が流れた八月の夏日。

 冷房の効いた列車内で、僕は腰を下ろしていた。

 早朝であるからか、僕の乗る車両に他の人は誰も乗っていない。


「一人って本当に静かだな」


 と車窓から外の景色を眺めながら呟く。

 返事は返ってこない。本当に僕以外の人はみられないのだ。

 少し寂しい、というのが素直な気持ち。いつも一人でいるようだったけど、思えば僕はいつも誰かと一緒に過ごしていた気がする。

 早朝は毎日フランと訓練をしていた。休憩の時間はいつもシェルプにからかわれていた。食事時はたまにミラさんとゆっくり落ち着いた会話をしていた。

 でも、その日々はもう戻ってはこない。

 もう、あの研究所には戻れない。

 ロゼさんは消えてしまった。

 僕と親しかった友は皆、救うことができなかった。

 これから先、どうなるのかな。やっていけるのだろうか。そんな弱気に駆られる。

 僕ってこんなに精神的に弱かったんだな、と思い大きくため息を吐いた。

 すると、何の前ぶれなく隣の席に置いていた旅行用の鞄が震えだした。

 がさがさと中で何かが蠢くような様子。

 鞄に目を移した瞬間、中から声がした。


「ハクア。もう喋っていい? そばには誰もいないよね。あと、この中にいると苦しいよ」


 聞きなれた懐かしい声。透き通るように美しく、その上で無邪気なそれ。

 間違いなく彼女の声そのものだった。


「……カレン。僕が許可するまで喋るなと言ったはずだが?」


 やれやれ、と嘆息し鞄のファスナーを開く。

 すると、小さな人形のような女の子が勢いよく顔を出した。

 このフリルでふわふわな橙色を主としたドレスを着た女の子。


「ぷはぁ。死ぬかと思ったよ。もう夏だっていうのに、どうしてこんな密閉されたところに入らなくちゃいけないの? 汗でべちょべちょだよ」

「だって恥ずかしいだろ。三十センチほどのサイズの人形を抱えて歩くなんて。あと、お前は汗をかかないはずだ」

「あ、そうだったね」


 ――そう。

 彼女こそ、あのカレン・ローザなのだ。たとえ姿が変わろうと、カレンだけは僕の前から消えないでいてくれた。

 あの戦いのあとのことだ。

 僕の知識や技術では破壊され尽くしたカレンの身体を治すことは不可能だった。

 そこで、僕は瀕死のカレンを連れてクレア・マクファーレンという女性の科学者のもとを訪ねた。

 彼女はロゼさんの昔の研究仲間であり、それ故、僕とも面識があった。

 ある事情から彼女はロゼさんに研究成果を奪われた(と思い込んでいる)ため、ロゼさんは自分の敵だと認識しているらしい。が、今のところ、カレンを救うことができる科学者の中で、唯一の信用できる人である。

 クレアさんは研究者であるとともに魔術師でもある。ちなみに魔術の心得はあるがロゼと違い、彼女の魔術は見習いレベルとされている。

 また、彼女はよく観衆の前で人形を使った芸を披露している。そのため、科学者でも魔術師もなく人形のお姉さんとしての方がよく知られているらしい。

 さて、話を戻そう。

 科学、魔術、人形。

 ここから何かが思い浮かばないだろうか。

 どうだろう。思い浮かんでほしいが。

 そう。完全自立型の魔動人形、シェルプだ。

 シェルプの生みの親、製作者こそクレアさんなのである。

 クレアさんがやっとの思いで生み出したシェルプであったが、ロゼさんの提案で彼のもとで暮らすことになったのだ。彼女にとってそれは大事な娘を奪われた事と同義であった。

 実際はシェルプの身体の調整が目的で、そのための環境がロゼさんの研究所に揃っていたからに過ぎないのだが。

 それが原因でクレアさんはロゼさんと一切口をきかなくなったのだった。

 そんな彼女に助けを請い、その結果出来た仮の身体がこの人形のような姿である。

 シェルプのこともあったため、見返りとして何でも要求してくれと僕は言った。

 しかし、彼女は見返りを求めなかった。

 代わりに彼女はこう言った。


『うちは何も求めへんよ。シェルプを救えんかったことについても事情が事情やし、これ以上攻めたりせんわ。それに、前にネロちゃんが助けてくれたことがあったやろ。

 やから、ネロちゃんのお願いやったら出来る限り聞いてあげたいってのがあるんやわ。お金も何もいらんで。でも、その代わりと言っちゃなんやけど、カレンちゃんの身体をうちに預けてほしいんや。

 このぼろぼろな身体を、機械の含まない生身の身体にしてやりたいねん。ロゼに対するささやかな反抗ってことでね。ネロちゃんがあかんって言うなら止めとくけど、どうかな?』


 以上がクレアさんの言葉であった。

 身体は現在修復中であり、完全に治すには早くともあと三ヶ月ほど時間がかかるそうだ。どこに行ってもかまわないが、身体が治ったという連絡をしたらすぐに戻ってきてほしい、とだけお願いされた。


「カレン、すまないな。僕の勝手な判断でこんな身体にさせてしまって」


 そう尋ねると、僕の脚に乗っかっているカレンは微笑みながら言った。


「謝らないでよ。これでも結構この身体を楽しんでるから」

「違和感とか、そういう身体の不調はないのか?」

「うん。全くと言っていいほどないよ。むしろ軽くなったくらい」


 そういうと僕の脚から飛び出して浮遊する。

 そして、水晶のように透き通った翼を展開させた。


「ほら、こうやって空を飛べるんだよ」


 淡い光の粒子を纏うそれは、まるで小さな天使のように見えた。


「楽しんでいるなら、それはそれで幸いだよ。でも、何か不調があったり悩み事がでてきたらいつでもいうんだぞ」

「うん。分かったよ」


 答えるとカレンは翼をしまい、僕の脚へと腰かけた。

 再び静かになった車内。

 僕の耳にガタンゴトンと振動音を伝わせてくる。

 まだ、次の駅には着きそうにない。

 何も喋ろうとしなかった僕にカレンは痺れを切らしたのか、新たな話題を持ちかけてくる。


「そういえばね、今までずっと訊けなかったことがあったんだ。ちょっと恥ずかしいことなんだけど訊いてもいい?」


 恥ずかしそうに顔を赤らめて言うカレンの言葉に、僕は胸が高鳴った。


「え、その。何に、ついて?」


 これはあれか?

 もしかしてあれなのか?

 こ、こ、恋の告白って、やつじゃないのか。

 周りに誰もいない密閉された状況。カレンが言葉にするのは恥ずかしいこと思っていること。まさか、まさかな。そんなことはないはずだ。

 いやでも待ってくれよ、いろいろアプローチはされているが、僕はまだ好きだという言葉を一度ももらったことがない。今はまさに絶好のチャンスではないのか。

 ああ、どうしよう。僕はなんて言葉を返したらいいんだ。心の準備ができていないんだ。あと少し待ってくれ。


「あのね……」


 カレンは待ってくれない。

 僕はごくっと生唾を飲む。

 そして、カレンは言う。


「魔術と異能の属性について教えてほしいの」

「……へ?」

「だから、三ヶ月前に起きた騒動に関係する魔術と異能の属性について。最後の戦いの時にルークさんが禁断属性とか言ってたけど、何のことかよくわからなくて。結局その場しのぎでやっちゃったんだよね。

 ……あれ、なんで固まってるの? あ、そっか。あの時、ハクアは正気を失っていたからね。仕方ないか。じゃあ、あの時のことをもう一回説明――」


 ああ、馬鹿だった。

 あんな甘い考えを一瞬でも持ってしまった僕が馬鹿でした。

 ていうか、お前――


「今さらかよ!」


 その衝撃発言に驚きながら、カレンの頬をぷにぷにとこね回した。

 めちゃくちゃ柔らかかった。癖になりそう。


「うう……」


 カレンは申し訳なさそうに項垂れる。


「全部じゃなくていいんです。せめて今回の出来事で特に深くかかわった属性のことだけでも」


 今まで知らないままにしてきたことが信じられない。霊獣のことや星座の魔術についての話題が何度も上がっただろうに。

 いや、詳しく知る必要がなかったからこその「今さら」なのかもしれない。

 思えば、その二つについてもある程度のイメージが湧いていればなんとかなるものだった。

 仕事をこなすうえでの交渉人でなく戦闘員であったカレンにとって、それらはまだ重要の域に達していないモノだったのかもしれない。


「仕方がない」


 そう言って軽く解説をすることにした。


「まず属性は十二種類ある。基本六属性である火、水、風、土、光、闇。高位四属性である幻、滅、毒、無。禁断二属性の空、時。このように分類されている。ここまではいいな」

「はい、大丈夫です」


 え? 何故敬語?

 なんだか気色が悪いが、気にせず続けよう。


「基本六属性は魔術師として生まれた者が生まれながらに持つ特性のようなもの。それぞれがどれかの属性に必ず属し、魔術師となった者はその適した属性を主として魔術を学んでいくことになる。

 逆に言えばこの属性は持とうとして持てる属性ではないということになる。

 次に高位四属性。基本属性とは異なり自然には生まれない属性だ。これらはかつての魔術師が目指した目的に伴い突然変異で現れたものとなる。

 つまりは後天的なモノであり、実質どのような魔術師でも扱うことができる属性になる。高位とは名付けられているが決して上位存在というわけではないということだ。

 最後に禁断二属性である空と時、だが……」

「あれ? どうしたのです? 黙ってしまって」

「すまない。これに関しては詳しいことは分からないんだ。なんでも世界の理を揺るがすモノだとか」

「つまりは危険ってことですか。でもテレジアにいる能力者、ティアさんは空の属性を有しているって聞いたことがありますよ。ティアさんってもしかしてとんでもない危険人物だったとか?」

「あの娘のことか。正直それもよくわからないな。あの娘からはそのような不穏な気配は感じられなかったからな。むしろ人畜無害。危険要素が封印されているような感じがしたよ。なんとなくだけど」

「そうですか」

「そういうことだ。話を戻そう。十二の属性のうち、今回主に関わった属性は土、光、闇、無、そして滅の五つだ。これらを手短に話すとしよう」

「はい。先生」


 先生、だって?

 さっきの敬語は反省している訳ではなかったのか?

 ふざけているのかどうなのか分からない。


「まずは光だ。お前も覚えているだろうがテレジアの至宝、そして番人であるレオの有する属性だ」

「光って具体的にどのような攻撃があるのです? 光なんていつも見てますけど、特に攻撃方法があるように思えません」

「光、とだけ聞けばな。じゃあこれは? レーザー砲、レールガン。こう言えばどう聞こえる?」

「うわ、なんか強そう」


 おい、もう口調が崩れているぞ。いいのかそれで。


「光は高密度な電気エネルギー体を構成するのに向いている属性だ。雷を落とすような魔術師がいれば、そいつは光を得意とする者だろうな。あとは身体の再生、浄化にも向いている。ちなみのこれが一番向いているのは水属性だ。光は二番目ってところだな」


 そう言って次の属性に移った。


「次に闇だ。これはルークが主に使っていた能力の属性だな。カレンの知っているもので言うならば、レオを貫いた魔槍の攻撃だ」

「ああ、あれですね。あの黒いもくもくを纏った怪しい槍。見ているだけでぞっとしました」

「そう思うのも無理はない。闇の属性は所謂、悪、邪、恐怖の代表格だから。だが、闇を使う者が全て悪人かと聞かれればそうではない。闇を制したものは、それら負の感情を克服したとも言えるからな」

「では質問です。闇の属性を使う魔術師はどのような戦闘手段を持っているのですか?」

「闇属性で適しているのは属性の付与、汚染。闇を有する者は高確率で他の基本属性を併用する。ルークがよくしていたのは光属性である雷との併用だな」

「あの紫色のバチバチしたものですね。あとはルークさんが腕に集めて叩きつけようとしたあれ。少し怖かったです」


 簡単ではあるが闇属性の話は終わりだ。


「続いて土。これはロゼさんが使っていた魔術の属性だ。土とは言い換えれば大地とを司る属性。土は当然として岩を用いた魔術に適している属性だが、他にもある」

「植物、ですね」

「ああ。その通り。土属性は他の基本属性と比べて多方面での利用ができる属性だ。使い魔の召喚や武器の精製も可能。使い手次第では最も厄介な属性になるものだな。何が来るか予想しづらいって意味だけど」


 そう言って、僕は次に進めた。


「次は無属性だ。主に僕やカレンの使う能力がそれに属する。この属性を含めになるが高位属性はどれも特殊なものとなる。今回は無属性だけにしておくが。まず、この属性には何もない」

「はい?」

「言ったとおりだ。火を操るだったり水を発生させるだったりの特徴がない。この属性にあるのは混ざり気のない純粋なエネルギーの塊だということ。

 僕もカレンも身体強化や再生だけでそれ以外のことはできないだろ。そういった意味での特殊さだ」

「なるほど。なるほど。…………ん?」


 可愛らしく首を傾げる仕草をするカレン。おそらく、ついてこれていないのだろう。


「そして最後に滅。これはカレンも知っての通りだと思う。滅属性はその名の通り魔力を滅する属性だ。

 正確に言うと滅するのではなく強制的に魔術を解除させ無力な残滓として霧散させるものだ。強力ではあるが、この属性を敢えて使おうとする魔術師は数少ない」

「何故です? うまく使えば魔術戦で圧倒できるのでは?」

「そう思うのはもっともだ。だけど、この属性には致命的な弱点があってね。発動したが最後、自分の魔力も含め際限なく打ち消してしまうんだ」

「うわ、これは使えないですね」

「だろ。でも、ルークはこれをつかえた。それはルークが魔術師でなく能力者であり、発動したところで自分の異能は打ち消されないからだ。ある意味で異能者専用の属性ともいえるな」

「そうですか。確かにわたしがあの槍を使おうとしたとき、自分の能力はそのまま機能してましたし」

「そういうことだ」


 以上で属性に関する説明は終了だ。他の属性についてはまたの機会に、ということにさせてもらうとしよう。


「――ねえ、ハクア」

「どうした? なにか質問でも?」


 そう訊ねるも、カレンは首を振り、違うと答える。


「わたし、クレアさんに無理言ってハクアについてきちゃったけど。ねえ、これからハクアはどうするつもりなの」


 心配そうに聞いてくるカレン。正直に答えるか迷ったが、それこそ今更だった。カレンは既についてきている。それ自体が覚悟の表れだ。もう隠すことなんてないだろう。


「そうだな。やることはもう決まっているんだ」

「それってどんなこと?」

「ルークとジェインの野望を止めることだ。あの人たちはこれからも霊獣の力を奪い何かを引き起こすつもりだろう。星座の魔術にかかわるものだ。ろくなものじゃないはず。

 何をしようとしているのか情報を集めないといけない。だから、まずはロイド・エルケンスという魔術師を訪ねようと思っている」

「その人はハクアの知り合いなの」

「いいや。そうではないし、顔を合わせたことすらない。もちろん話をしたこともない」

「じゃあなんで?」

「彼は六月に起こったテレジアの異変。星座の魔術の発動に関係しているらしいんだ。結果はうまくいかなかったようだけど、その時に見せた戦闘技術がジェインの大鎌を使ったものに酷似していたらしい。そこからだな。

 話を聞くことで何か手掛かりがつかめるのではないかと思ったんだ」


 それにあの魔術師は僕にとって借りのある人物かもしれないのだ。

 そういう意味でも一度会って確かめたかった。


「その人ってミラさんの言っていたフランくんを圧倒した魔術師だったかな」

「ああ、その可能性が高い」

「喧嘩とかしないでよ」

「大丈夫だよ。あくまで話を聞くだけだ。危険なことはしないよ」

「そうだといいけど」

「なんだよ。信じられないような物言いをして」

「だってハクア。いつもは冷静なのに肝心な時にうっかり熱くなって周りが見えなくなる時があるじゃない」

「――む。まあ、言いたいことは分かる。気を付けるよ」

 確かに、熱くなると周りが見えなくなることがある。フランとの関係がいい例だったな。そう考えると、カレンがいるということは、それはそれでいい緩衝材になるのかな。

「これからもやることはたくさんある。最終的な目的もある。それはいままでのロゼさんの仕事と違い、とても危険で長い旅になるだろう。おまえにとってはかなりの苦労を強いることになる。それでも――」


 付いてくるのか?

 そう最終確認をしようとした。

 迷っているのなら、今からでもクレアさんのところに帰らせようとした。

 しかし、それを言おうとしたところで、カレンは先を越して僕に宣言した。


「――それでも、わたしはついていくよ」


 カレンは立ち上がり、僕の身体を小さな腕で抱きしめる。

 ぎゅっと力強く。それが何を意味しているのか、はっきりと解ってしまった。

 そっか。そうだよな。

 カレンはそういう女の子だった。

 だったら、これ以上問うのは不毛というものだ。


「どうせわたしは戻ったところで何もやることはないんだから。それに、三ヶ月前のあの日に誓ったはずだよ。忘れたとは言わせないからね」


 それを聞いて、僕もたぶん硬くなっていた顔が綻んでいたことだろう。


「承知した。僕も君に誓ったからな。あの時のことは忘れるはずがない」


 そうだ。僕はもう、あの時のような過ちは犯さない。

 たとえ、どのような困難に見舞われようとも。たとえ、どのような絶望の淵に立たされようとも。決して自分を見失わない。

 何があろうとも、僕は僕のままであり続ける。それは、最終的な到達点を目指すこと以前にある最低条件だ。

 そしてあの時誓ったあの言葉。

 そうだよな、カレン。

 僕もカレンに応えるように彼女の身体を優しく包みこんだ。



 数分後、車内に到着のアナウンスが流れた。そして一分もしないうちに列車の動きは止まる。


「やっと着いたみたいだね」

「ああ。降りるとするか」


 そう言い合い、僕はカレンを抱えて席を立つ。

 開かれた列車の扉から外に出た。

 そこにはすでに、たくさんの人間が行き交っていた。

 見知らぬ地。騒がしい雑音。慣れない空気。

 でも不安なんてどこにもなかった。

 僕のそばには相変わらずカレンがいてくれる。

 それは僕にとって大きな力になってくれる。

 カレンをぎゅっと抱き締める。

 絶対に彼女を離したりはしない。

 たとえ何が起ころうと、これから先ずっと。

 そう、僕は強く心に決めるのだった。



 王暦九九二年、八月。

 未来へ向けて、足を踏み出す。

 今日は雲一つない爽やかな晴天。

 眩い光が僕らを照らしていた。




 人形の夢世界2 ~想いは時を超えて~ 終わり

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