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卒業と再会!エリックの依頼

「ゼロ君、僕の訓練はギルド内でも厳しいって有名だけど良く頑張ったね。

これで君も一人前の冒険者だ!」

エリックが爽やかな笑顔で言う。


最初は私がヒューマンであるが故の『身元調査』だったはずだが、どうやらいつの間にか私が『冒険者になる為の訓練』に主旨が変わってしまっていたらしい。


エリックの訓練を受けてから60日もの長い期間が過ぎていた。


「俺に言わせればこいつはまだまだ冒険者って名乗るには10年はえーけどな!」

ジャミルは私の卒業には反対の様だ。


「ふっ、君だって昨夜は

『ゼロはああ見えても根性がある!』

って褒めてたじゃないか?」

エリックは軽く笑いジャミルの真似をしてからかう様に言った。


「うるせーよ!

とにかくゼロ!まだまだお前は半人前なんだから、ヤバイと思ったら仲間とかそういうの全部投げ出してでもいいから絶対に逃げろ!!


どんなにテメェーが最低な事をしても絶対に死なないこと!

一流の冒険者になるんだったらどんなに汚い手を使ってでもしぶとく生き残ることが1番大切だ!


俺から言えるのはそんなことくらいだな」

ジャミルが真剣な顔でそう言う。


「はい!

ありがとうございます!」


「それと、冒険者は舐められたらお終いだ!

敬語は止めた方がいいぜ!」

最後にジャミルが忠告してくれる。


「……うん!わかった!」

そう言って私はジャミルとグータッチをした。



荷物をまとめ60日間お世話になった部屋をきれいに片付ける。


エリックの『身元調査』は、最初に彼が予言したとおりに恐ろしいほど何も出て来なかったそうだ。


私が転生したこの身体はどこの誰のものなのだろう?

転生ではなく転移した拍子に変わったとか???

1つの謎を残して部屋を後にした。



「おーい!ゼロ!

久しぶりだなっ!!

ちょっと大きくなってないかい?」

ギルドの1Fフロアに行くとミーアに大声で呼ばれる。


受付前にはエリックとミーア、バン、フィリア、リン全員が集合しているがジャミルの姿はない。


「久しぶりです!

成長期なんで当たり前ですよ!」

私はそう言って仲間みんなで笑った。


「ゼロ!これが君の新しいネームカードだ!

ミーア達とは既にパーティー登録してあるから絶対に無くさない様にね」

エリックはそう言って赤い色のネームカードを渡してくれた。


名前:ゼロ

種族:エルフ

チーム獣の牙


ネームカードの種族は偽装されている。

エリックはギルドマスターなのにこんな事をしても大丈夫なのだろうか?


「ゼロは僕の親戚の子供だから特別だよ」

エリックはそう言ってウィンクをした。


「『チーム獣の牙』っていうのは俺たちのことだ!

 ゼロが訓練している間に俺達もかなり強くなったから足手まといになるんじゃねーぞ!」

バンはそう言って私の背中を叩く。

相変わらずの馬鹿力だ。


「わた……お、オレの方が強くなったんだからバンの方こそ足手まといになるんじゃねーぞ!」

精一杯頑張って冒険者風に言ってみた。


「ふふふふ……

少し見ない間にゼロ君も随分冒険者らしくなってきたわね」

フィリアはそう言って笑う。


「リンが1番強い」

リンがぼそっと呟いた。


どうやらリンはかなりの負けず嫌いらしい。


「どうしよう……

あたしに会っていない間にゼロが大人の階段を上ってる〜」

ミーアが意味不明な事を言っている。



「それじゃ、君達の再会を祝して僕から1つ依頼を受けて貰いたいんだ。」

エリックはそう言って魔法陣の模様がついた袋を2つ取り出した。


「これは収納魔法が刻まれている特別なアイテムでね、青い方は教会の敷地程度の広さのアイテムを収容できる。

そしてもう一つ赤い方は僕の部屋と同程度のアイテムしか収納できないけれども時間停止の魔法が掛かっている。


青は通常のアイテム用。

赤は食糧専用だと思って貰いたい」

エリックはそう言ってパーティー全員の顔を見回す。


「僕の依頼は隣国『レヴィタニア』に行って『海の幸』と『塩』を採って来て欲しい。


『海の幸』はできるだけいろんな種類の食材を赤の袋に入るだけ全部。

『塩』は最低100kg……君達の今の魔力なら余裕で集められると思う。


報酬はその2つの収納アイテムで良いかい?」

エリックがそう言うとパーティーは全員ざわついた。


収納アイテムはこの世界ではかなり貴重で獣人ではまず手に入らない。

金額にしても金貨100枚以上の価値があり冒険者だけでなく商人でも喉から手が出るほどの希少アイテムだ。


「「ありがとうございます!」」

パーティー全員でエリックの依頼を快く引き受けた。


「国境を越えるには僕の紹介があれば問題ないからこの手紙を持っていくといい」

エリックはそう言って一枚の手紙を手渡してくれた。

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