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訓練3日目(3)

エリックの怒鳴り声に顔を真っ青にするジャミル。


「魔力は使うなって言ったよね」

なぜだろう?

エリックから真っ黒なオーラが見える。


「え?

いや……だって……

当たったら痛てーじゃん……?」

ジャミルは笑って誤魔化そうとする。


「僕は魔力は使わないでねって言ったよね?」

更に極上の笑顔でエリックは微笑む。


正直怖い。


「お……俺が悪かった!」

ジャミルはそう言って土下座した。


「うん。そうだよね?

約束を破るのは悪い事だよね?」

エリックが黒過ぎて直視できない。


「で、ジャミルから見てゼロはどうだった?」


「はっきり言ってこいつは化け物だな!

体力と防御力、それに回復力だって有りえない!

技術はカスだけどなっ!」

ジャミルはそう言って鼻で笑う。


「うん。僕もそう思うよ。

だからね……」


「嫌だ!!」

エリックが言いかけたところでジャミルが言葉を遮る。


「まだ何も言ってないじゃないか」

エリックの笑顔が怖い。


「嫌だ!!」

ジャミルは断固拒否するといったところだ。


「まあ、そう言わずに話を最後まで聞いてよ」


「イ・ヤ・ダ!!」

ジャミルはそう言って首を横に振る。


「ジャミル?」

エリックはドス黒い笑みをジャミルに向ける。


ジャミルは真っ青になって震える。


「僕は考えたんだ。

ゼロ君は本当に素晴らしい身体能力を持っている。

体力や回復力も凄まじくてどれだけ訓練しても、まるで疲れを知らずに半永久的に動き続けてしまう。


そんな彼の練習に付き合うのは正直疲れるんだ。

おまけに不器用で技術力はゴミカス以下ときたもんだ。」


エリックは腕を組んで考える仕草をしながらもうんうんと1人で頷く。


「そこで、性格はド底辺で素行に問題はあって人間性は腐っているが器用さだけなら誰にも負けない、

技術力だけは神レベルなジャミルの存在に気が付いたんだ!!


面倒くさいゼロの技術力向上の地味なトレーニングをジャミルに全部押し付けてしまえば、僕は好きな魔道具開発をするだけでギルドのレベルアップができてしまうって事にだよ!!」

エリックはキラキラと瞳を輝かせてそう言い切って。


控えめに言ってどうしようもないクズだ。


「……報酬は?」

ジャミルは観念した様にエリックに話を振る。


「それは別室で。

……そうだな、働き次第では君の借金全額返せる位は期待できると思うよ」

エリックがニヤリと悪い笑みをジャミルに向ける。


「わかった!

その代わり、俺の好きな様にやらせてもらうぜ!!」


こうして私はジャミルから戦闘の技術を教えて貰うことになった。

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