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魔力ゼロの最強光剣使い ~評価されない落ちこぼれ宇宙軍士官候補生は異世界で近接無双する~  作者: タック
二章 大災害級〝施しのアウグストゥス〟

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聖女の護衛依頼

「抱かせろ」


 聖女に向かってそう言った。


「っ……!!」


 いきなりのことで聖女は困惑していた。

 しかし、彼女も怒りを覚えたのか勇気を振り絞って言い返す。


「冒険者の人っていつもそうだわ……! 聖女のことをなんだと思ってるのよ!!」


 二人の間に微妙な空気が流れ、沈黙が場を支配する。

 ……その二人のやり取りを呆然と見ていたのは――アユムだった。

 言葉的に勘違いされそうだが、ワイルドに『抱かせろ』と言っていたのはユリーシアだ。


「あの、何この状況?」

「あ、勇者様。お帰りなさいませ」

「神の声がしたわ!? 神はどこ!? 神どこ!?」


 買い物を終えて、冒険者ギルドで寝ている聖女と、看病中のユリーシアの様子を見に来たら、突然こうなっていた。


「わけがわからない」

「では、私が過去回想を入れましょう」

「非常に助かる」


 頭がおかしくなりそうなノリに付いていけず、アユムは黙って説明を聞くことにした。




 ***




「あ、起きましたね! 聖女様――たしかマリア・セインティア様でしたね」

「……はい、わたくしの名前はマリア・セインティアですわ……マリアとお呼びください。それで、ここは?」


 マリアはまだクラクラする頭を抑えながら、辺りを見回した。

 個室で白い壁、ベッドと椅子と机くらいしかない必要最低限の家具。

 この場所に覚えは無い。


「ここは冒険者ギルドの職員用仮眠室。ちょっと使わせてもらっているの」

「冒険者ギルド……わたくしは……たしか……」


 マリアは徐々に記憶を思い出していく。

 そして、一番鮮烈な光景が浮かんできた。


「そ、そうですわ! わたくしは機械の神と出会ったのですわ!!」

「機械の神……? あ~……」


 ユリーシアとしては、何となくZYXのことだと察した。

 機械の精密な作りはゴーレムとも違い、中のアユムが喋ると知性ある神に見えなくもないからだ。

 ユリーシアも最初はそのような考えだったが、今では神は神でも、外部からやってきた高次元の存在のような意味での〝神〟と認識している。

 すべての存在を作り出したような〝神〟ではないのだ。

 でも、面白いので詳しい説明はしないでおいた。


「そう、機械の神が聖女様をお救いになりました!」

「や、やはり……! ああ、天上の御方の祝福を受けられるとは……身に余る光栄……。神は見てくださっていたのですわ!」


 想像以上に面白い勘違いになりそうだが、きっとアユムが後始末を何とかするだろう――とユリーシアは笑顔になってしまう。

 というところで、本題に入ることにした。

 そのために教会や病院へ移さず、この冒険者ギルドに運び込んで〝守って〟いたのだから。


「聖女様、なぜあなたは教会が用意した護衛から離れ、あんな危険なルートへ?」

「あなたは何を……? わたくしは、護衛たちが指示するルートを通っていたら、いつの間にか一人になっていて、ガスのようなモノが周囲に煙ってきて……」

「ふーん、なるほど……」


 ユリーシアは不自然すぎる〝事故〟の違和感だったモノが、明らかに事件性があるモノだと察した。

 とすると――この次に起こることも予想できる。


「ねぇ、聖女様。私ともう一人の冒険者に護衛依頼を出しませんか?」

「え? なぜですか?」


 ユリーシアとしては説明するとややこしくなりそうなので、また未来のアユムにぶん投げることにした。


「それは機械の神が、そうした方がいいと判断していたからです!」


 さすがに、この嘘に引っかかるかどうか怪しいと思っていたが――


「はい! わかりましたわ! それなら護衛依頼を出します!」

「ちょっろ」

「何か言いましたか?」

「いえ、何も」


 チョロい聖女――しかも可愛い顔で胸も大きい。

 女のユリーシアとしては、胸が大きいと色々と大変だと思ってしまうのだが、他人の場合はそれはそれとして好きである。

 今すぐにハグをして、自分にはない豊満な身体を感じたい。

 しかし、女同士でもそれは唐突すぎる。

 下心ありまくりの状態なら尚更だ。

 そこで百合脳を全開で働かせ、IQを極限まで引き()げる特殊能力を使う。


「あの~、私としては護衛依頼の報酬は無償でも良いくらいなんですが、もう一人のアユムという冒険者がですね……たぶん、こんなことを言ってくるんですよ」

「えっ?」


 ユリーシアはゴニョゴニョと、マリアに耳打ちした。


「ええっ!? 『抱かせろ』って!?」

「というわけで、その状況に陥ったときのための予行演習をしましょう。仕方がないので私が抱かせろ野郎のアユムの役をします。そのあとに実際に抱きついても、驚かないでくださいね……練習ですから……ぐへへ……」

「わ、わかりました……これも機械の神のお導きなれば……ですわ……!」




 ***




「――で、現在に至ります」

「いくら何でも『抱かせろ』とかは言わねーよ!?」


 果たして、抱かせることが条件だと吹き込まれたマリアの評価を、アユムは覆すことができるのだろうか。

 次回へ続かない。

ほぼ書き溜めがないことによって即、旬のネタを入れられるメリット。

デメリットは書き溜めがないので止まると一瞬で死ぬ。

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[気になる点] (´-`).。oOそのネタは大丈夫かね?原作がノクターン何だが…
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