今すぐ私を娶るがいい
すぐに火の手が燃え広がって、悲鳴も増えたもんだから、ブリ子が村に向かおうとする。だけども虫の息だから、体力なくて足取り重い。別にほっときゃいいんだけども、ブリ子がここまでダメージあるのは俺が斬ったからだから、何だかバツが悪いなあ。勝負の結果なんだから、助ける義理はねえと思うが、だからといってよ、助けねえ理由もねえな。じゃあってんで、俺はブリ子を抱えてよ、マオん時みてえにお姫様抱っこ、村に向かって走ったな。ブリ子は一瞬驚いて、俺をパッと見たけども、俺は「連れてってやる」ってなもんで、ブリ子も警戒解いたよな。そいで体の力が抜けた。その時ふわっと俺の手によ、ブリ子のおっぱい触れたのよ。まあよ、スケベ心なんて、俺には微塵もねえけどよ、途端に俺の性欲が、溢れて一気に大爆発よ。だけど今はよ、そんな時じゃねえもんで、おっぱいなんかに気持ちは揺れねえ。揺れているのはおっぱいよ。そして俺は気付いたな。虫の息のブリ子には、少しの揺れもキツいはず。体の揺れは置いといて、おっぱいの揺れがキツいはず。そしたら俺のこの手でよ、ブリ子のおっぱい包んでよ、揺れない様にするって理由で、おっぱい触っていいんじゃねえか?言い訳として成り立つよなあ?そう思った俺はよお、誰が反対しようとよ、ブリ子の為に止まらねえ。これはスケベ心じゃねえ。断じてスケベ心じゃねえよ。神には絶対誓わねえけども、俺はほんとにスケベ心が、ほんとにほんとにねえもんだから、あくまでブリ子の為によお、あくまでブリ子の為によお、全神経を集中させて、俺のこの手でおっぱいを、余すことなく包もうとしたな。そしたらメチャクチャ柔けえ。途端にムラムラ来ちまって、そしたら我慢は出来ねえな。……違った、揺れがブリ子の体力奪うといけねえもんだから、俺はほんとに仕方なく、ほんとにほんとに仕方なく、ブリ子のおっぱいの揺れに合わせて、おっぱい揉んでやることで、揺れを少なくしてやらねえといけねえなあって思ったな。性欲はさらに爆発よ。違った、ほんとに仕方なくでよ、ほんとにほんとに仕方なくでよ、人体構造的によお、揺れを抑えてやるにはよ、おっぱい揉むのは仕方がねえよ。完璧な理論だよな。不可抗力を装って、違う、ほんとに仕方がねえのよ。だから俺はよ、ブリ子のおっぱい以外のことを、考えられなくなってるとかじゃないって分かってほしいわけよ。誤解されたらあれだから、何度も言わせてもらうけど、スケベ心はマジでねえ。つまり俺は人格者なのよ。しかしブリ子のおっぱいは、俺の手からこぼれる程で、見た目以上にボリュームあるな。これは嬉しい誤算でよ、違う、スケベ心はマジでねえ。だから俺はよ、脚持つ手にも、神経すみずみ行き渡らせて、あちこち触ってその感触を余すとこなく堪能したな。違う、揺れを少なくする為、脚をあちこち持ち変えて、ただただ揺れを少なくしようと努力をしていただけなのよ。そいだらブリ子の反応が、マオとは全然違うのよ。俺をスッと流し見て、そこから一旦目を瞑る。そいで目を開けまた俺を見て、目を瞑ってよ、また目を開ける。ブリ子は口を閉じていて、次第に鼻息荒くなったな。そんでこっから囁いて来た。「貴様がそういうつもりなら、今すぐ私を娶るがいい」声は小さかったんだけど、ハッキリしっかり聞こえたな。これってえのは要するに、結婚するなら何だってやり放題だってなもんで、抗える男なんてよお、いるわけがねえもんなのよ。よく見りゃブリ子は綺麗系でよ、これがなかなかそそるよな。ゴブリンだとかは関係ねえよ。ここらで俺も身を固めても、いいかもしれねえなんてよお、思ったもんなんだけれども、俺はそういやマオにもよ、ムラムラ来てたの思い出してよ、ハッと正気に戻ったな。それってえのはうちの国はよ、結婚したらば浮気の類いはこれがなかなか重罪よ。ブリ子と結婚したらばよ、その後マオのおっぱい触れば、浮気になる可能性が、これがほんとに高いわけよ。それで投獄繰り返される俺のその後の人生がハッキリしっかり見えたもんだから、俺は慎重姿勢になって、「結婚は待て!」「何故だ」「言えねえ!」「何故だ」「言えねえ!」「何故だ」「言えねえっつってんだろが!」「何故だ」「うるせえんだよ、おめえ!」「何故、うるさいなどと言う」「おめえがうるせえからだろが!」「うるさくないな」「うるせえよ!」「うるさくないな」「うるせえよ!」「うるさくはない」「うるせえんだよ!」「貴様の方がうるさい」っつって、確かに声を張り上げてるから、俺の方がうるせえな。だから俺はよ、「あれ、ほんとだ」ってなもんで、ブリ子のおっぱい揉んでる手をよ、何だかそっと離したな。そしたらブリ子が言ったよな。「今、貴様と夫婦になれば、私は同胞たるゴブリンを捨て去ることも出来るだろう。 しかし貴様は待てと言う。 今、私が戦士を捨てて、女であろうとするならば、必ず後悔することになる。 そう思っての配慮だな? 貴様はやはり武人だよ。 尊敬するに値する。 私は今、貴様に惚れたよ。 戦士としても、女としても。 貴様の腕に抱かれて、心底幸せだとも思う」「ん? おお……」俺はんなこと考えてねえから、正直びっくりしたよなあ。頭にあるのはただただよ、保身とおっぱいだけだから、何だかちょっと情けねえ。だから俺はよ、自分を戒めようとして、唇軽く噛もうとしたらば、ブリ子がちょっと体よじって、その時ふわっと俺の手によ、ブリ子のおっぱいまた触れたのよ。まあよ、スケベ心なんて、俺には微塵もねえけどよ、唇からは大流血よ。鼻血も両穴行ったよな。




