54/76
52. 孵卵器
「う~ん。育ててほしいってことかしら?」
「たぶんそうだと思うよ。食べれないのは残念だけど……。」
「ギンガ、背負える孵卵器に変形できたりする?」
背負い袋に変形してたギンガに尋ねた。すると、袋の部分が卵がすっぽり入るぐらいの形状になった。中は柔らかな素材で、暖かい熱を放っていた。
「ありがとう。ギンガ。」
お礼を言い、虹色の卵を中に入れる。手を離した時少し卵が震えた気がした。
「じゃあ帰ろうか。」
「まず、山の麓にあるフサワシこの所まで戻らないとね。あっ!今ギンガに孵卵器になってもらってるからどうやって運ぶ?」
「忘れてた。とりあえず、フサワシの所まで行って考えようか。」
思いがけない事態になり、帰りの不安もあった。しかし、背中に感じる暖かさに安心感を覚えた。




