2日目 過去。13
(もう少し…もう少しだ。)
俺は風呂に浸かりながらゆっくり思考を巡らせる。
(残りの2人をアイツが始末すれば、俺はパスワードを手に入れられる。どうせアイツは生き残った俺にこの島での全ての罪をなすりつけて自分はトンズラこくって寸法だろうな…そうはさせるか。)
(例のサイトを警察に見せて脅されていた事実を確認させれば情状酌量も少しは狙えるか…?いやダメだな、俺がイジメをしていた何よりの証拠だ。情状酌量どころか余計に心証が悪くなりかねない。)
(やはりあの手しかないな。)
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(もう少しで私の復讐は完了する、焦ってはいけない。)
(そして私は嘘はつかない…。中田祐一にもきちんとパスワードは教えるよ。それが約束だからね。)
(それから彼が警察にあらぬ誤解をされぬよう、その準備も済ませている。)
(もうすぐだ…。)
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ねぇ明美さん、キミを犯人じゃないと信じて僕から1つ提案があるんだ。
「なにかしら?」
僕と明美さんで組まないか?正直言って未だに僕は中田くんを信用できないんだ。でも明美さんは頭が良いし、それに僕らが組めば2対1で断然有利になれる。悪い話じゃないと思う。
「2対1ね…。悪いけどわたしはパス。」
どうして!このままじゃ僕たち殺されちゃうかもしれないよ?!
「わたしは…わたし達は小学校の時、加藤くんを自殺に追い込んでしまった。言わばわたし達で1人殺しているの。それでわたし考えたの、わたしが死ぬことで許してもらえるなら…彼の気が晴れるならそれでいいってね。彼を自殺させてしまったあの日からわたし達の運命は決まっていたのよ。」
そんな…彼は死んでいるんだよ?彼の両親だってもういない。そもそも誰が何のためにこんな惨劇を起こしているんだろう?
「さあ?でも集まったメンツを考えたら、加藤くんの件しか思い浮かばないわ。助野くんはどう?イジメ事件以外で、自分の命が狙われるような心当たりある?」
それは…。
「ほらね。どんなに否定したくても消去法で考えるとイジメ事件の復讐以外に動機がないわ。彼か、彼の関係者か…でも考えるだけ無駄なのよ。わたし達が死ぬこと以外、この復讐劇はきっと終わらないから。助かる道は明日の警察の到着まで頑張って生き抜くことね。」
お互いに自分の身は自分でってそう言いたいんだね。分かったよ、もう何も言わない。そのかわりお互い危害を加えないことを約束してくれるかい?
「だからさっきも言ったけど、わたしが犯人だとして吉川くんや助野くんを襲う動機がないでしょ?そろそろわたしは歯磨きして寝るわよ…まだ10時ちょっとすぎだけど、色々ありすぎて疲れちゃった。おやすみ。」
お互いに無事、明日を迎えられるといいね…おやすみ。
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※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。




