2日目 いなくなる。8
(3話で合計2時間くらいあったのにみんな集中して見てもうたな。部屋が暗いから余計時間を忘れて見入ってしまうわ。)
なぁ明美、続きは一旦お昼ご飯食べてからにせえへんか?ウチお腹空いたし。
「そうね。簡単に済ませるにしても今から作ってちょうどお昼ご飯の時間ね、一旦休憩にしましょう。お昼ご飯のリクエスト、吉川くん何か食べたいものあるかしら…あれ?」
明美に釣られてみんながダイニングテーブルの方を見ると、中田くんと一緒に座っていたはずの吉川くんの姿がない。
「ねぇ中田くん、そこに吉川くん座ってたわよね?」
「それが途中でトイレに立った後、昨日撮った写真を確認ついでにSNSにアップするから自分の部屋に戻るって言ってたぞ。みんな集中してドラマ見てるから終わってから言おうと思って。そのうち戻って来るんじゃないか?」
「おや?僕のスマホに吉川くんから着信が入ってる。同じ建物にいるのに着信…直接言えばいいのになんだろう?」
「メッセージか何か送ろうとして間違えたんだろきっと、ほら俺も含めてみんな集中してたから吉川くんも気を使ったんだよ。」
あ、そうや助野くんウチとも連絡先交換しようや。せっかく会えたんだし。
「まぁいいけど…。」
「明美~みゆが昨日、朝食のメニュー吉川くんに聞いたときお米が好きって言ってたからご飯メインのメニューが良いんじゃない?」
「オレはなんか海のモノが食いてえなー、肉は昨日焼肉丼で食ったし。」
「明美あたしもお昼ご飯手伝うよ。あたしは辛いものが食べたい気分だしテキトーに冷凍野菜と冷凍の魚介や缶詰で代用しながら海鮮チゲなんてどうかな?ご飯にもあうし。」
「みゆ賛成!」
ウチも海鮮チゲ食べたい!小麦粉あればチヂミなんかも作れるよね。
「いいねー俺も賛成。」
「僕はあんまり辛いの得意じゃないんだけどな。」
「じゃあベースはあまり辛くしないで作りましょう。それで各自食べるときにコチュジャンや七味唐辛子なんかで調整すればいいわ。じゃあ早速だけどのぞみ、手伝って。」
ウチらはドラマの感想の話になった。
「それにしてもあのドラマ、主人公の社長室と隣にある不倫相手が使っている秘書室が本棚動かすとつながってるなんてロマンがあるよなー。」
男子って秘密基地とか秘密の通路みたいなの好きよなー、気持ちはわからないでもないけど。小学校の頃とか秘密基地ごっこ絶対するもんな。
「現実には難しいと思うけど、社長室なんかはそんなに人通りが多いわけでもないだろうし意外とバレないのかな?僕もあのシーンは驚いたよ。」
「中田くんも自分の社長室に秘密の通路とか作ってたりして?もしあるならみゆ一回体験してみたいな~。」
「あれはドラマの話だよ、それにあんな金のかかる仕掛けをポンと工事できるほど余裕ないさ。まだまだ成長中の駆け出し企業なんだから。」
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