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即オチ小説4

 桜子は廊下に並べられたパイプ椅子を尻目にラブホテルから持ち込んだピンクのベッドに腰を下ろし、何度も心の中で面接官の質問に答えていた。


 第一志望である出版社の就職面接だ。


 ファッション誌の編集者に憧れていた。きらびやかな服や装飾品に囲まれ、常に流行の先端を追いかける、そんな華やかな生活がとても眩しく見えた。


(先端恐怖症なのが一抹の不安だけど、大丈夫、それでも流行の先端を発信し続けるわ)


 桜子は酷い先端恐怖症だった。少女漫画の顎を見ると蕁麻疹が出てしまうほどで、最先端のファッションを発信して発疹など洒落にもならないが、構わない。もう覚悟は決めた。何故なら彼女も特別な。


(それにしても、私がペイペイになるなんて想像つかないなあ。でも憧れの編集者になる為よ。立派にペイペイしてみせるわ)


 桜子は平謝りする平社員の事をペイペイと言ってしまう癖があった。しかしこれからの大スマホ決済時代、そうもいかない。


「次の方どうぞ」


「はい」


 桜子の番だ。深呼吸をして、ノックを3回。意を決して扉を開ける。


「失礼しま……ええ?」


 部屋の中央に鎮座する巨大なブツに、思わず桜子は絶叫した。


「でけえうんこぉぉぉぉぉおおおお!!!!」



 〜fin〜


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