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勇者から逃げだした聖剣  作者: 黒一忍
最終章 邪神
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第73話 決戦 龍の国

 ~カノア視点~

 ラフィスとディアスを送ってから、龍の国(ドラウ)に到着した。

 龍の国(ドラウ)はすでに邪神の配下のモンスターに囲まれているのぅ。

 すぐに国防壁を起動したおかげで一切の侵入はないが、唯一門のみ国防壁で守られておらず、そこを2人の龍王が守っているのぅ。

 これはわしが外に出るために開けられているものなので、わしが出た瞬間に塞がれ、2人の龍王も戦線に加わる。


 わしが戦闘に加わろうと門に向かっていると、レベルアップする音が聞こえた。

 どうやら、ミナ達の誰かが戦闘に勝利してから、戦闘から離れたようだのぅ。

 ステータスを確認すると、レベルが上昇して職業(クラス)のレベルは最大の10になっていたのぅ。


名前 カノア 古龍

Lv583 職業(クラス)龍王Lv10 150歳 女

HP79100 MP68200 SP68200

攻撃力43280

防御力43280

魔法攻撃力34624

魔法防御力43280

素早さ34624


スキル

人化

高速回復Lv8


贈与(ギフト)スキル

魔力変換

未来予知

解封(ロック・アンロック)

相転移

鑑定

並列思考


職業(クラス)スキル

威圧Lv10

魔竜召喚

龍王の爪牙

龍眼

指揮能力上昇

龍鱗

魔拳Lv10

高速思考

分裂拳

緋龍王


魔法

火魔法Lv10

雷魔法Lv10

回復魔法Lv10


概念

殴打


 この短期間でレベルが上がり過ぎだのぅ。

 最近はステータスの確認をしていなかったから、スキルが4つも増えておる。

 スキルの効果を確認すると、


 魔拳

拳に魔力を込めることで、攻撃力を上昇し、さらに属性の付与もできるようになる。


 高速思考

1秒で10秒の思考が可能になる。


 分裂拳

魔力を消費して、拳を増やせる。

増やした拳には痛覚が無く、魔力をさらに消費すれば自律行動させることも可能。


 緋龍王

緋色の龍王の力を解放する。


 最後の《緋龍王》はよくわからぬが、おそらくは切り札なんだろうのぅ。


 あと、概念が増えておるのぅ。

 ダンジョンをすべてクリアする以外でも使えるようになるんだのぅ。

 どうやら、職業(クラス)のレベルが10になると使えるようになるようだのぅ。

 今まで職業(クラス)のレベルが10に到達するものが存在した記録は無いからのぅ。


 ステータスの確認をし終わったわしは、門を出て邪神の配下のモンスターとの戦闘を開始した。


「すまん、遅くなったのぅ。」

「いい、存分に暴れてくれればそれで。」

 闇龍王がそう言ってくれたので、わしは増えたスキルの能力を確認しつつ、モンスターを倒していくことにしたのぅ。


 龍の国(ドラウ)に攻めて来ているのは竜種のモンスターなので、わしは龍形態になり竜達と戦う。

 《思考加速》を使用すると、すべての動きがゆっくりになり、わしの最高速ですら若干余裕がある速度に感じられるのぅ。


 《魔拳》を使用すると、拳から魔力が放出され、その状態で竜の顔面を殴ると、竜の頭がなくなってしまったのぅ…。

 これは、戦っている実感が無いのぅ…。

 拳が触れずに弾けとんだので、感覚が狂う恐れがあるのぅ。

 今は使わない方がいいのぅ、魔力の消費もそこそこあるからのぅ。


 竜の数がこちらに集中してきたので、《分裂拳》を使用するかのぅ。

 《分裂拳》を使用すると、竜を殴る1回で他の竜まで一気に殴れたが、1回で増えた拳は消えてしまった。

 これも魔力消費が多いのぅ。

 あまり使わない方がいいかのぅ。


 しかし、敵が集まってきているのも事実で、徐々に龍王が押されているのぅ。

 なのでわしは《魔竜召喚》を発動して、50体の魔竜を召喚することにしたのぅ。

 《魔竜召喚》は1体につき、1000ものMPを消費するが、わしが今戦っている竜とは同じくらいの性能なのでちょうどいいはずだのぅ。


 魔竜が竜と交戦を開始して、わしら龍王が休む時間が出来た。

 龍王達の中には怪我を負っている者もいるが、自分の回復魔法や、スキルで自己治癒していった。


 わしが生み出した魔竜が、竜を80体ほど倒して全滅した。

 竜の数は減らず、むしろ増えておるのぅ。

 わしとしては楽しいがどうしたものか…、そう考えていると空間の裂け目から1体の龍が現れた。


 その龍は捻れた角を持ち、何よりも闇をその身に纏っていた。

「あら?まだ攻め落とせていないの?

 愚図どもが、死んで新しくなりなさい。」

 そう龍が言うと、竜達は自分の体を噛みちぎり、自害していき、その死肉が集まり竜を形成していく。

 そして死肉は皮膚を、目を、口を、牙を、羽を構成していき、竜は龍になった。

 そして生まれた龍4体と6人の龍王が交戦を始めた。


「それで、あなた達は龍王よね?

 私、邪龍なんだけど、私に龍王を譲ってくれないかしら?」

「お断りだのぅ。

 お主にやるものなど、死しかないのぅ!」

 わしは《魔拳》を使いつつ邪龍に殴りかかる。

 しかし、ひらりと避けられてしまい、さらにどこから出したのか巨大な槍を振り下ろされ反撃される。


 わしは身を捻ることでギリギリで槍を回避して、そのまま裏拳を邪龍に叩き込んだ。

 竜の時に起きたような顔面喪失は起きなかったが、仰け反らせることに成功し、《魔拳》と《分裂拳》を組み合わせて邪龍の全身に攻撃を叩き込む。


「ふふっ、楽しくなってきたわねぇ。

 あと、私以外にここに来る奴はいないから全力でかかってきなさい。」

「そうだのぅ!」

 わしと邪龍の戦いは激しさを増していく。

 邪龍の言葉は信用出来ないが、全力を出さなければ勝てない相手だとわしは感じ取っていた。

 実力は互角ではなく、わしが劣っている。

それを《高速思考》によって無理矢理互角にしている状態だのぅ。

 邪龍が使う魔法は、《龍鱗》で無効化できるはずなのだが、なぜか無効化できずにダメージを受けている。

 そのせいもあって、わしのHPは5割以下になっている。

 さらに龍王達も4体の龍に苦戦しているようだのぅ。


 わしは《時空間収納(アイテムボックス)》からバフボムを取り出して、バフボムを起動した。

 バフボムが爆発して、わしと龍王すべてに回復と強化がかかる。

「カノア、絶対に負けないで。

 あなたとの戦い楽しみにしてる。」

 ミナがわしと戦ってくれるとな?!

 ………今のわしはなんでも出来る気がするのぅ!



 バフボムで強化されている状態で邪龍と互角の戦いを繰り広げる。

 このままだと負けてしまうと思った、わしは《緋龍王》を発動する。

 すると、わしの体の炎のような色が緋色に変わっていく。


「あなた…、その姿!」

 邪龍が驚きを隠せずにわしを見てくるのぅ。

「なぜ、死んだはずの原初の龍王、その1柱がこんなところに…。」

 原初の龍王?

 わしのことか?


「わしは原初の龍王などではないのぅ。

 わしはカノア、火龍王のカノアだのぅ!」

「そう、あなたはここで消しておくべきね。」

 《緋龍王》を発動してから、わしは《緋龍王》の力の使い方がわかるようになっていた。

 さらに概念 殴打の使い方もわかるようになった。


 邪龍が槍を投げると穂先が分裂していき、避けられなくなる。

 しかし、《魔拳》で炎属性を付与した拳を《分裂拳》で増やしてそのすべてを迎撃する。

 さらに殴打の概念を付与した拳で槍を殴ると、殴ったと同時に邪龍の手が弾けとんだ。


 そして邪龍の懐に入ってから、アッパーを《魔拳》と《分裂拳》を使い、さらに先程と同じように殴打の概念を付与して邪龍の全身を殴る。

 すると、邪龍は倒れてその体からは光が溢れ始めた。


「あなた、強いわね…。

 ひとつだけ教えてあげる。

 その力は、原初の龍王が使っていたものと酷似しているわ…。

 もしかしたらあなた…、いえ、これ以上は駄目ね。

 邪神様の敵になるようなことは出来ないもの…。」

 そう言うと、邪龍は消えていき、龍王と戦っていた龍達はどろどろになって消えてしまったようだ。


 戦いが一時的に終わり、安心すると私は地面に倒れてしまった。

 私達が勝ったのを見ていたのか門の国防壁が無くなり、私は2人の龍王に支えられながら龍の国(ドラウ)に戻った。

 人形態になると、髪の毛の一部が炎のような赤色ではなく緋色になっていた。


 龍の国(ドラウ)で休んでいたが、外から戦闘音が聞こてないので、邪龍が言っていたことは本当だったようだ。

 わしは龍の国(ドラウ)にこれ以上竜や龍が出て来ないこと、そして仲間達が無事に会えるように祈った。

第68話微妙に修正しました。


今回の話はわりと長くなってしまったので、明日以降のは分割する可能性ありです。

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