第74話 決戦 天の国
~ラフィス視点~
カノアさんに送ってもらって天の国に到着した私は、まだ国防壁が発動しておらず、邪神の配下のモンスターがまだ天の国に到達していないのを確認してから弓を左手に持ち、すぐに門から出ました。
門の付近には多数の天使が邪神の配下のモンスターの襲撃を警戒しています。
しかし、いくら待てどもモンスターは現れません。
私のレベルは今も上がっていますから、おそらく他の皆様はモンスターと戦っているのでしょう。
今のうちにステータスを確認しておいた方がいいかもしれませんね。
名前 ラフィス 天使
Lv657 職業魔弓使いLv10 2478歳 女
HP58600 MP78200 SP48000
攻撃力38548
防御力28500
魔法攻撃力38548
魔法防御力38500
素早さ45280
スキル
魔力制御Lv10
天理解放
天眼
贈与スキル
鑑定
並列思考
職業スキル
矢生成Lv10
高速射撃
必中射撃
分裂射撃
射撃誘導
快楽変換Lv10
剛力Lv10
物質強化Lv10
貫通射撃
無双射撃
魔法
火魔法Lv10
光魔法Lv10
回復魔法Lv10
概念
天
もう、凄いことになっていますね…。
スキル名そのままの効果のスキルもありますが、スキルの把握をしていきましょう。
魔力制御
魔力の制御能力が上がるスキル
天理解放
天使としての力を限界を越えて発動するスキル
天眼
遥か遠くでも明確に見ることができ、動体視力も向上し、さらに隠蔽を看破するスキル
矢生成
魔力を消費して矢を生成するスキル
Lvが上がると消費魔力が下がる
高速射撃
弾もしくは矢による射撃を10秒間連射できるようになるスキル
一回発動すると3分のインターバルが必要になる
必中射撃
弾もしくは矢を狙いに確実に当てられるようになるスキル
一回発動すると5分のインターバルが必要になる
分裂射撃
放った弾もしくは矢が魔力を消費することで分裂するスキル(一回の分裂で最大10個まで分裂が可能)
一回発動すると2分のインターバルが必要になる
射撃誘導
放った弾もしくは矢を魔力を消費して自由な軌道で飛ばせるスキル
一回発動すると1分のインターバルが必要になる
快楽変換
自身が快楽を感じれば感じるほど、ステータスが高くなり、HPやMPが回復する。
剛力
攻撃力が上昇し、重いものが持てるようになるスキル
物質強化
生命体以外の物質の強度を上げることができるスキル
貫通射撃
弾もしくは矢が魔力を消費することで貫通するようになるスキル
一回発動すると5分のインターバルが必要になる
無双射撃
スキルのインターバルを15分間無視できるが、15分経過後射撃スキルが2時間使用不可になるスキル
概念 変換
変換系のスキルの効果の変換効率を限界まであげる
さらに………、
射撃スキルに関してはインターバルはネックですが、射撃スキル同士を重ねて使うことができるので有効な攻撃手段です。
《天眼》と組み合わせて使うことで真価を発揮しますね。
《快楽変換》は私の場合は、やはりご主人様の攻撃を受けた時や、皆様に放置されたときに発動しますね。
えぇ、本当に気持ちいいんですよ。
《天理解放》は本当に最後の手段です。
使うと1日くらいは動けなくなってしまう上に、使いすぎると死んでしまうので、使う場面が来ないことを祈ります。
概念は私の《快楽変換》をより使えるようになるものですね。
ご主人様に会いたいものです。
そうしてステータスの確認を終了しましたが、未だにモンスターは現れません。
それなのに何故か国の王城だけを囲むように国防壁が起動しました。
王城に一般市民などの非戦闘員を収容しているので王城だけでも大丈夫なのですが、街を守るために天の国全体を囲むように国防壁を起動する予定だったはず…。
そう思っていると、天の国で爆発が起きました。
私と周りにいた天使達の一部が天の国に戻ると、羽が黒く染まった天使が街を破壊していました。
すると天使の誰かが叫びました。
「堕天使だ!こちらに攻めて来たのは堕天使だ!」
堕天使がこちらに気がついて、魔法で攻撃してきました。
私達がギリギリで魔法を発動して相殺すると、堕天使は何か筒のようなものをこちらに向けて来ました。
次の瞬間、隣にいた天使の胸に穴が開き死んでしまいました。
周りにいた天使達は何が起こったのかわからず、固まってしまいました。
その隙を堕天使が逃すはずもなく、1人、また1人と天使を殺していきます。
その姿はまるで狩りをしているようにも見えます。
私は建物に身を隠すように指示したあと、自分も建物に身を隠しました。
私は《天眼》で堕天使の筒を観察しました。
どうやら筒からとんでもないスピードで、礫のようなものが飛んで行き天使達を殺しているようです。
筒から礫を一発飛ばす毎に礫を筒に入れているのも確認できました。
どうやら弓矢で飛ばす矢を小型化して飛ばすスピードを上げた物のようですね。
それは、ボルトアクション方式のライフルだった。
堕天使が持っている銃は火薬を使う物ではなく、魔力を使って発射するタイプの物なので、弾の形状さえ合っていれば発射できるという物だった。
大体の構造は理解しました。
弾は直線にしか飛ばない上に、一発発射する毎に装填に少し時間がかかるようですね。
私は周りの天使に筒が向いている直線に立たないように伝えて、私は弓を番える。
私は、矢に《物質強化》を使ってから《分裂射撃》と《射撃誘導》を発動した状態で建物越しに矢を放つ。
矢が10本に分裂して堕天使の元に弧を描いて降り注ぐ。
どうやら火魔法で迎撃しようとしたようだが、《物質強化》された矢は火で燃えることなく堕天使に刺さった。
「がぁぁあ?!」
堕天使が声を上げて痛がっていますが、おそらくは演技でしょう。
誰かが倒そうと出て来た所を射撃するつもりです。
私達が堕天使を囲んで攻撃していると、私達の外側から黒い鳥の大群が現れました。
黒い鳥は天使達を攻撃し始め、天使達もそれに応戦したため、堕天使への攻撃が少なくなってしまい、堕天使が自由に動いてしまい被害が広がっていきました。
どうやら堕天使を止められるのは、私しかいないようですね。
私は、周りの天使達に黒い鳥の討伐を指示してから、堕天使の後ろから矢を放ちました。
が、放った矢は堕天使の射撃によって撃ち落とされてしまい、さらに私の左肩に堕天使の射撃が当たってしまいました。
焼けるような痛みが左肩から伝わってきます。
殺そうという意思が込められた痛みで興奮するほど変態ではないので、《快楽変換》は発動しません。
私は回復魔法を使用して肩の傷を直しつつ、堕天使の射撃からギリギリで逃れています。
左肩が回復して、弓を番えられるようになり、私は《無双射撃》を発動した。
私はすべての射撃スキルを発動して、高速で矢を射出して、放った矢を分裂させ、堕天使に必中するようにして、障害物は貫通させる。
さらに分裂させた矢をさらに分裂させて、堕天使を面で攻撃する。
矢は堕天使をハリネズミのようにしてしまった。
私は油断せずに矢を番えて、2射目を放つ。
しかし、2射目は堕天使を中心に爆発が発生してすべて撃ち落とされてしまった。
「甘く見ていた、本気でやるとしよう。」
堕天使がそう言うと今まで装填していた動作が無くなり、連続して礫を飛ばして来るようになった。
私は堕天使に向かって矢を分裂させて礫とぶつけて礫を反らし、もしくは撃ち落としつつ堕天使を攻撃した。
「くふふっ。」
堕天使が不敵に笑うと、堕天使を黒いもやが覆い、黒いもやが消えると黒い輪を頭の上に浮かばせ、手足に黒い輪を着けた堕天使が現れた。
まさか、私の《天理解放》に似たスキルを持っているとは…。
私は《天理解放》を使用する。
私を光が覆い繭になり、光の繭が消えると私の手足に光の巻かれ、頭の上に光の輪が浮かんでいた。
《天理解放》には《天理解放》でしか勝てない。
なぜならば、《天理解放》を発動すると一時的に神に片足どころか両足突っ込んだような状態になる、つまり生命体としてのランクが一段階強制的にあがるのだ。
私と堕天使の戦闘は壮絶を極めた。
天の国の街もかなり破壊してしまった。
しかし、私の《無双射撃》の効果時間が来ていまい、私は体中に穴を開けられてしまい、地上に叩き落とされた。
地面に叩きつけられた私のポケットからバフボムが転がり落ちた。
「そんな物がなぜここにある!?」
明らかに堕天使が動揺している。
その隙に私は回復しておく。
堕天使はバフボムを撃ち抜いた。
バフボムは爆発してしまった。
しかし、私の傷はすべて治り、周りの瀕死だった天使達も回復していった。
どうやら爆発させられても効果が発動するようだ。
「これを使うとは…、全くラフィスさんは、絶対に勝ってよ?
私は誰も失いたくないんだから…。」
ご主人様からのメッセージで私は興奮してしまった。
私のステータスが上昇していく。
それと同時にご主人様の元に必ず戻る決意を固めた。
私は《物質強化》を使い、弓を極限まで強化する。
さらに、《剛力》を足に使用する。
そして、《剛力》を付与した状態で堕天使に向かって突撃する。
そして一瞬で間合いを詰めてから、弓を使って下から上にむかって堕天使を切りつける。
そしてダメージに怯んだ堕天使の手から筒を盗み、筒を堕天使に向けて堕天使がやっていたように引き金を引いた。
すると堕天使の胸に穴が開き、堕天使が光になって消えていく。
「それは、お前、…に、やるよ…。
使い方は…、…ダメだな、時間、か…。」
堕天使は消えましたが、私も《天理解放》の効果で動けなくなってしまった。
周りにいた天使に私を部屋の中に運ぶように指示する。
一応物を持つことくらいは出来るので、堕天使の筒と、弓はしっかりもってきている。
これ以上天の国に強力な敵が現れないこと、ご主人様達が無事に邪神やその配下を倒せることを私は神に祈ります。




