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勇者から逃げだした聖剣  作者: 黒一忍
第三章 獣の国
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第19話 ダンジョンに入るためには…

 獣の国(ビーノ)に着いた翌日、私達はダンジョンに入るために、ギルドに確認しに来ていた。


「あの~、ダンジョンに入りたいんですけど。」


「すみません…、ここのダンジョンは国が管理していて、ギルドでは入る許可が出せないんですよ。」


「どうすれば、ダンジョンに入れますか?」


「定期的に開催される闘技大会で結果を出して、国王様に謁見した時に許可が貰えます。」


 なんてことだ。

 国王に会わなきゃいけないなんて。


 すると、動揺を感じ取ったのか受付嬢(さすが獣の国(ビーノ)、ギルド職員も、けもみみだった。)が、

「謁見するのは、結果を出した人のみですね。

 ダンジョンにはパーティーで入れますよ。」

 と、助け舟を出してくれた。


 つまり、私が結果を残してしまうと、国王と会わなきゃならない。

 会いたく無いなら、別の人物が結果を残すしかない。


 …つまり、マーガムを超強化してしまえばいいのではないか?


「マーガム、闘技大会に出場してみない?」


「いいんですか?!

 僕も、自分の実力がどれくらいなのか知りたかったので、是非とも出場したいです!」


 よし、とりあえず国王に会わなくて済みそうだ。

 マーガムには悪いけど、頑張って貰おう。


「すみませんがルールを教えて貰ってもいいですか?」


「はい。

 今回の大会は、ギルドで事前に登録した冒険者が、自分の装備を使い、相手を戦闘不能すれば勝利となります。

 万が一、相手を殺してしまうと、逮捕されるので注意してください。」


「わかりました。

 じゃあ、この子の登録をお願いします。」


 私達は、マーガムを登録してから宿に戻り、マーガムの超強化方法を考えていた。


 マーガムには、【神鉄】製の盾を渡しているので、相手が盾の防御力を上回ることはおそらく無いだろうから、マーガムが上手く防御出来れば負けないだろう。


 なので、マーガムが相手を遠隔防御で囲って、槍でチクチクやれば、楽に勝てると思う。


 あとは、マーガムが槍を使ったときに補正がかかるように、【槍術のスキルオーブ】を使用してもらった。

 すると、マーガムのスキルに槍術Lv1が増えた。


 ちなみに、私に【鑑定のスキルオーブ】を使用しようとしたが、《干渉無効》が使用自体を無効にしたので、マルムに使用して貰った。

 《干渉無効》便利で不便だ。

 おそらく《時空間収納(アイテムボックス)》が使えるのは、腕に刻まれた紋章のせいだろう。


 マーガムが勝つために、マーガムの武器を作ろう。

 槍以外は無しの方向で、イメージを固める。

 マーガムは自分と同じくらいの大きさの【神鉄】製の盾を軽々持ち上げている。

 【神鉄】には、所有者が持っている時だけ軽くなるスキルは付いていないのにだ。


 つまり、槍が少しくらい大きくても問題無いのではないだろうか。


 私は、髪の毛を1本抜いて、《武器変化》を使用する。

 すると、腕の2倍くらいの長さの細長い円錐形で、持ち手の部分は腕と同じくらいの長さがあり、先端部に小さい円柱がついた白銀のランスが現れる。


 私はランスをマーガムに渡して、使い心地を確認してもらう。


「ギルドの訓練スペースを貸してもらって、使い心地を確認しましょう。

 それにしても、ミナさんのスキルすごいですよね。

 髪の毛から剣とか、槍を作れるんですから。」


「便利だけど、1日1回しか使えないんだよ。

 私は、マーガムとマルムが大切だから使い惜しみはしないけどね。」


 そう言いつつ、マーガムとマルムを抱きよせる。

 この幸せを守れるなら、どんな相手にだって立ち向かうよ。


 翌日、私達はギルドに向かった。


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


 ギルドに着いた私達は、訓練スペースを貸してもらって、マーガムの武器の使い心地の確認とマルムの魔法と私の《剣舞》の訓練を始めた。


 訓練スペースは広間のようになっていて、使うスペースに線を引くと、マジックミラーのような感じで、こちらからのみ外の様子を見ることが出来るようになっていた。

 誰にも見られる心配が無いので《剣舞》を使って私自身の戦闘技能の向上を図れる。


 ギルドに来る途中で、武器をいくつか購入して用意したので、そちらをマーガムの訓練用にする。


 《剣舞》の紋章を全てに掘って、《剣舞》を使用して5本は操作できるので、2本をマーガムの訓練に使い、残り3本は私の訓練に使用する。


 私は、マーガムの隙を突くように剣を操作する。

 最初は上手く防御しきれていなかったマーガムも、次第に隙が突きにくくなり、攻撃に関しても目立つ隙が小さくなり、フェイントにも引っ掛からなくなった。


 その頃私は、自分のスキル全てを使って、自分と戦っていた。


 抜刀状態でも、《剣舞》は《神速抜刀》が使えるとかセコいんだけど…。


 私は文句を言いつつも、《神速抜刀》と《神速納刀》を繰り返すことによって、なんとか《剣舞》の《神速抜刀》を防御する。

 これで防げるのは1本なので、残り2本を聖剣を使って防御する。


 訓練を続けていると、ギルドの職員が近寄って来たので、武器を全て《時空間収納(アイテムボックス)》に収納する。


「あのー、ギルドの設備を壊しそうなので、そのくらいにしてください。」


 私達は、少し注意を受けてから開放された。



□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


 ~闘技大会当日~


 あれから4日経ち、特訓を続けてマーガムもかなり戦える様になった。

 マルムも魔法がかなり上達して、パーティーとしての地力が上がったので、特訓した甲斐があった。

 聖剣も4本《武器変化》で作成できた。


 マーガムは選手の控え室に向かい、私達は観客席に向かったのだった。

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