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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第三章 battle study・紅
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色々あって

「そのような事があって、弓徒だけ山に籠もる事になりました」


 一人街に戻り、バーに帰り、喜一は唐馬に事の子細を告げた。


「そうか……。まあ、君も彼も一流の皿洗い師だ。人を見抜く目は間違いないものを持っている。弓徒君が師事すると決めたのであれば悪い人物ではないのだろう。彼は何かを掴むはずだ」


「はい」


「しかし、あの紅虎と戦うとなると生半可な成長では……」


 紅虎べにとらこと、紅虎子くれないとらこ

 その実力を知る唐馬としては、一週間程度の修行では不安が残ると言いたいところが本音である。

 弱さというのは幸福であると思う時が、唐馬にはある。

 実力に差がありすぎて、歯牙にも掛けられない。それはそれで無用な戦闘を避けられる。

 一方で、半端に腕に覚えがあれば無用な挑戦をして、結果、深く傷ついてしまう事もある。

 喧嘩が強いだけの不良が一流の格闘家に試合を挑むようなものだ。

 弓斗は復讐だと言っていた。

 半端な自尊心が不幸な結果を招かなければいいが……。


「店長、聞きたい事があります」


「……何かな?」


 最悪の結末を想像するのをやめ、唐馬は伏せていた眼を喜一に向けた。

 彼は尋ねた。


「紅虎子と弓徒の間には、一体何があったのですか?」


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