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皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第三章 battle study・紅
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例えるならば深海

 生身で深海に放り出され、生きていられる生物はいない。

 生きていられるのは、初めから深海に住んでいる者のみ。

 であれば、虎子はそういうものであった。


「まずね、こいつやっちゃうでしょ。そしたら次に唐馬さんね。で、最後は喜一くん」


 けたけたと、彼女は笑う。

 愉快そうに。

 心の底から。


「フルコースだよね、これ。こいつと喜一くんのことよく知らないけど……元十二支の——あ、まだ席はあるんだっけ? なんでもいっか。とにかくあの唐馬さんとやれるなんて、うれしーな。テンション上がってきちゃった」


 ぞっとするくらいに、気負いのない声色。

 闘争の空気で満たされた場で、平然としている。むしろ、楽しんでいる。

 弓徒は思い出す。

 数年前のインドでの記憶を。

 その時の出来事が脳裏を過る。

 痛みと、傷の記憶。

 しかし——紅虎子。

 こいつはこんなやつだったか? と。

 狂気はあったが、ここまで箍が外れていたか? と。

 何かおかしい。

 こいつは一体——?

 

 違和感を覚えた。

 その時、だった。


「決闘を申し込む」


 唐馬の背後から現れた喜一が、一声を発したのは。


「一対一の決闘を。だから、誰にも手を出すな」


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