表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皿洗い師・喜一 everyday dish washing  作者: O.S
第二章 battle study・序章
61/184

静けさの中で

 きっちり一時間後、喜一は羅人に流し台を譲った。

 それから更に小一時間程経った頃には、もう客は一人もいなくなっていた。


「……」


 無言で、ゆっくりと皿を洗う羅人。

 それを同じく無言で見詰めている唐馬。

 喜一は厨房の片付けを行っている。

 静かであった。

 店じまい。というにしても、あまりにも静か過ぎた。

 客がいなくなっても、羅人が音を消しているからであった。


「どうしてこんな事を? って聞くなら、今しかないですよ?」


 自らの作り上げた沈黙の中で、羅人が口を開いた。


「一応言っておくと、こちらの会話は喜一君には聞こえないようにしています」


 手にはグラス。

 流し台にもまだいくつかグラスが残っている。

 暫くは話が出来ますよ? 言外に、そう告げていた。

 しかし、


「……」


 唐馬は、無言だった。

 客はいなくなったが、未だ店は閉めていない。

 マスターとして客を待っているのか……。

 店が閉まるまでは、無駄口は叩かないという事か……。

 あるいは、話したくないのか……。

 どのような考えがあるのか。

 色々と思いを巡らせて、少し間を置いてから、羅人は口を開いた。


「喜一くん。狙われていますよ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ