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私の手を強引に引き学園を出たアルマは私を所謂城下町に連れてきた。

もうっ、こんなところに私を満足させることのできる食べ物なんてあるわけないじゃない!

不機嫌丸出しの私を無視してアルマはずんずんと先へ進んでいく。

「あ、ここで座って待ってろよ」

いきなり、アルマは噴水の前で私を置き去りにして去ってしまったのだ。

一人ぼっちでざわめく町並みを見ているととてつもなく私はちっぽけで孤独で――


「おねえちゃーん、なにしてるのー!」

「きれいなおかみー!」

「あそぼーよおねえちゃん!」


子供の集団に囲まれてしまった。

服装はお世辞にもいいといえはない。私からしたら雑巾のような服を着て汚い手で私にベタベタと触れてくる。


「ちょ、ちょっとやめなさいっ!」


右の子供を離せば左の子供がくっついてくる。

ああ、もうなんて地獄なの!?


「―おーい、ネリア…ってどうしたんだこいつら!?」

「あ、貴方からも言ってちょうだいっ、離れてくれないのよ!」


髪の毛をグイグイ引っ張られながら私は必死で子供地獄から抜け出そうとするがなかなかうまくいかない。

「ちょ、もう、あ、きゃあああああっ!」


どぶん、まさにそう表すのがふさわしいだろう。

私は座っていた噴水の縁から転げ落ちて水の中にひっくりかえったのだった。


そんな私を見て子供たちは水浸しだと笑い転げアルマは呆然とその光景を見て…爆笑した。


「あははははっ、よくそんな芸当ができるなお前!」

「好きでやってんじゃないわよっ」


もう嫌だ。アルマのことなんて攻略しない、私にはクライヴがいるんだから――!

自暴自棄になりかけて涙目になった私に


「ほら、お手をどうぞお姫様」

「…当然でしょう」


手を差し伸べるアルマは日差しを浴びて茶色の髪の中の金髪がキラキラと輝いていた。

不覚にも、なぜだかドキッとしてしまったのだ。

…これは吊り橋効果なんだからっ


「というか貴方わたしを置いてどこに行ってたのよ」

「そうだった、どうぞ献上品ですお姫様」


茶化しながら渡されたものは…


「なにこれ?」

「なにって…綿飴だけど?」


それは知ってる。

渡された綿飴はふわふわした薄ピンクの甘い匂いのものだった。


「ネリアのイメージにぴったりかなって」

「こんな、ふわふわしたのが私のイメージ…」


私はよく白薔薇を渡される。

それかブルーの宝石とか…そんなイメージの私が綿飴?

もしかして、アルマから見た私は綿飴みたいに甘くて優しそうな女の子に見えてるのかもしれない。

…ちょっと嬉しいかも


「なんかネリアって霞食って生きてそーな感じがするからさ」


へへっなんて笑い声でいったコイツに私は一瞬で夢をぶち壊されたのだった。


「これが昼食?私は霞を食べて生きてなんていませんしもっと良いものを期待してたわ」

「ああこれから良いものを振舞ってやるよ…っとその前にそのびしょ濡れの服装をどうにかしないとな」

「そうよ、こんなんじゃ家にも帰れないわ」

「今から行く俺の家で風呂入ってけよ。そこで昼食も食べようぜ」

「ええそうね…ってえええええっ!?」


こ、これが恐るべしエロゲー主人公の朝チュン術なのかしら…!?

この男の家になんか言ったら一秒で妊娠しそう。


「おい、変なことしようとか考えてねーからなっ、あくまで友達として…」

「そ、それもそうね…じゃあ遠慮なくお邪魔させてもらいますわ」


そう、私はここで思いついたのだ。

題して「お風呂上がりにセクシーアピール大作戦!」

故意にお風呂上がりのセクシーな姿をみせて官能的に攻略しようとする作戦だ。別に、クライヴはもっと恥ずかしいことしてるんだから私がバスタオル姿で彼の前に行くぐらい…いいハズ


「ふふふふふ……」


アルマ・ラナーク待ってなさい!

絶対私の魅力に膝まづかせてあげるんだから!

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