序章
本編の『星の大河』を書くにあたり、猛烈につまずいたのが「色帝国とS級人類が、どういう奴等なんか分からんので、本編序盤で説明だけで進行する話展開が、読者に見えん\(^o^)/」という問題でして、本編ヒロインのプリメーラが、どんぐらいおかしい存在なのか読者に掴めない事でした。これに困り「なら本編で『凄い力を持つ大帝国』という説明しか、序盤の頃には出ない設定を、外伝で詳細に書けばえんじゃね?」という事を思いついて、本編序盤の敵役になるエスカ・ロックフォードを、外伝の主人公にして、本編開始前のエスカのヴァーチェ宙域制圧戦を書けば、本編の奴等がどれだけオカシイ能力持ちなのか対比できるので、本編「星の大河」の補助の為に作っている話です。ただし、この話を中盤まで進行させないと、この話に出てくる主人公のエスカや、副主人公のレディンが共に悩んでは議論する銀河の謎が、「星の大河」本編の第1章では全部ネタバレしてしまうので(でないと本編の方は進めれないので)本編の方ではネタバレしてんのに、外伝では主人公達が謎に悶絶するのがピエロ過ぎるので、書くにしてもこっちを優先して書きます。そして、こっちの方では、1次創作か2次創作かを迷う大問題キャラが、初っ端から顔見せするので、こっちの方が相当問題のアレ作品になります。
時は『六色帝国時代』
この大銀河は、およそ1000年程昔、『汎銀河帝国』と呼ばれる
巨大な銀河帝国によって銀河全土が支配されていた。
しかし汎銀河帝国の末代皇帝『流血の女皇帝』が即位すると
白帝たる汎銀河帝国女皇帝と六色皇家との間で謎の確執が起こり、
汎銀河帝国は政治的混乱により体制崩壊を起こした。
そして銀河全土を制覇していた巨大帝国は
六色皇家が汎銀河帝国から離反して、銀河の覇権戦争を始めたのだった。
その1000年前の銀河大戦という覇権戦争において
女皇帝の率いた皇帝親衛軍と六色皇家連合軍は
熾烈な戦闘を繰り返し、何時終わるとも知れない戦争を続けたという。
そんな長く続いた革命戦争であったが、
数に勝る六色皇家連合軍は、苦戦を繰り返しながらも
女皇帝の皇帝親衛軍を銀河中央で包囲し、これを殲滅する事で
後の世で語られる『革命戦争』に、辛くも勝利する。
だが連合軍は女皇帝軍に勝利したにも関わらず
女皇帝の最後の策により六色皇家連合軍を銀河中枢領域で六分断され
汎銀河帝国の首都があった銀河中枢は
女皇帝の手によって封印されてしまったのだった。
銀河中枢から締め出された六色皇家連合軍は
やむを得ず六色皇家の各々が治める色皇帝領に凱旋帰還した。
そして白色帝都を失った事で、事実上の汎銀河帝国の滅亡によって
女皇帝を破った六色皇家の血族は
自らの治める銀河域において、各々が「皇帝」を宣言。
六つの「色帝国」と呼ばれる勢力に分派したのだった。
そんな自らの支配宙域で
皇帝として絶大な力を以て君臨する彼等は、
しかしそれだけは満足せず
より大いなる力、正統なる汎銀河帝国の後継者の証、
女皇帝が残した『汎銀河帝国の遺産』が眠るという
銀河中枢『白色帝国領』の支配権を求め
勃発した時期すら定かではない
『六色帝国戦争』をやがて始める事となった。
そして、その六色帝国戦争は
1000年を経た今日も残念ながら続いている。
この六つの銀河勢力が延々と続ける常時戦争の時代を
人は何時の間にか『六色帝国時代』と呼んでいたのであった。
1000年続いた、終わりの見えない『六色帝国戦争』
歴史家は
「流血の女皇帝による最後の策『白色帝国領の破壊』は
この終わりの見え無い六色帝国戦争の根源的原因である。
では流血の女皇帝は、
終わる事のない環状戦争を作ろうとしたのだろうか?
それは何故だろう?」
と考えるまでに、
六色帝国戦争はお互いを牽制しあい
決着の見えない泥沼の戦いとなった。
歴代の色皇帝達の誰かが優勢になるや、
他の色皇帝が連合しそれを破断する。
そのようなシーソーゲームが続き、
それが永遠に続くのかと思われたおよそ1000年の後
六色帝国の1つ、赤色連邦帝国に希代の英雄が生まれた。
赤色連邦帝国筆頭御三家の1つ、オーラクルム皇国の三男
『アルシオン・オーラクルム』がオーラクルム皇家を継承し
赤色連合艦隊の全艦隊司令官として着任するや、
その「赤」から連想される炎の如く、
白色帝国領域:水色帝国門前領「ニルクルヴァ宇宙域」を制圧し、
銀河を震撼させる。
それが、前線を退いて帝位に就いた後には
「炎の皇帝アルシオン」と敬称されるようになった
彼の伝説の始まりであった。
ニルクルヴァ宇宙域の陥落に危機を覚えた水色帝国と緑色帝国は
同盟を組み色帝連合大艦隊として
領土奪還戦を「アーツァマリッテ星域」において挑んだ。
赤色連邦帝国は、帝国の全艦隊を以てこれを迎撃。
それは六色帝国戦争の名に恥じない大決戦であった。
その戦いにおいて、二大色帝国の連合軍に
初戦は赤色連邦帝国側の方が敗色の濃い展開に陥った。
しかし、その戦いでも前線最高司令官のアルシオンが奇跡を起こし
1000年前の『赤色連邦始皇帝アルフレッド』が
『流血の女皇帝』との決戦の為に建造したといわれる
『古代戦艦』
『Q・バルディオス赤色皇帝旗艦』の封印を解き
伝説に語り継がれていた『最強の古代戦艦』の
他とは隔絶する火力を以て、二大色帝国の連合艦隊を撃滅する。
水色帝国と緑色帝国の両国が虎の子の『古代戦艦』達を動員してまで
領土奪還に挑んだその戦場も、
最高位の古代戦艦の乱入により全ての目論見が崩れ、
二帝国は壊滅的な打撃を被る事になった。
この敗戦により、赤色連邦帝国の精鋭艦隊群に
有効に対応できる高次元艦が不足し始めた
両二大帝国は後退戦を余儀なくされ
赤色連邦帝国は、
緑色帝国門前領「ヴァーチェ宇宙域」までにも艦隊を進駐。
六色帝国戦争の歴史でも前例のない
白色帝国領域門前領の2宙域制覇の可能が見えだした事から
銀河の覇権は赤色連邦帝国のモノになるのではないか?
と銀河中がざわめく事となる。
しかし当時のアルシオン赤色連邦帝国艦隊総司令官は、
先の「アーツァマリッテ星域大戦」の戦功により
赤色連邦中枢意識決定機関
『思考天体レッドガメット:アストラスト』の指示で
赤色連邦帝国の皇帝に選出され、
オーラクルム皇王から赤色連邦皇帝へと戴冠。
赤色連邦帝国皇帝への就任により、前線を離れる事となった。
そんな状況の趨勢を作り出した当人が不在となった事態にも関わらず
水色連邦帝国の対抗艦隊不足によりニルクルヴァ宙域を抜け
緑色連邦帝国のヴァーチェ宇宙域にも赤色連邦帝国艦隊は進駐し、
戦局全体に楔を打つ段階に入ろうとしていた。
このヴァーチェ宇宙域制圧戦において、
楔作戦を実行するために派遣艦隊の司令官に選ばれたのは
赤色連邦帝国筆頭御三家の1つ
オルフェニウス大公国の艦隊司令官
エスカ・ロックフォード(オルフェニウス大公国艦隊)大将。
エスカは、オルフェニウス大公国の猛将として
赤色連邦帝国内の連邦国家間紛争を連邦仲裁艦隊を率いて
紛争を起こす連邦国間を武力鎮圧し続け
赤色連邦帝国内に勇名を馳せた女提督であった。
S級人類としては若き猛将である彼女の功績を鑑み
連邦帝国統合本部は、連邦仲裁艦隊から
赤色連邦帝国中央派遣艦隊への栄転を決定して
彼女は、赤色連邦帝国軍第17艦隊司令官、
エスカ・ロックフォード赤色連邦帝国軍中将として
ヴァーチェ宙域制圧戦の指令を受ける事となった。
これは炎帝国の「紅の雷光」と畏怖される
エスカ・ロックフォード中将の物語である。
プロローグでしかないので、ここはもうさらっと。




