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好きって言わない恋心。  作者: りー
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不純で打算的な女子高生。

私には付き合って2年の彼氏がいる。

まともに人と付き合ったことがなかった私は

たくさんの初めてをこの彼と経験した。

誰かに好きっていうのも、バレンタインのチョコを渡すのも、キスしたのも手をつないだのも全部初めてだった。

たくさん喧嘩したし、ていうか私が

一方的に怒ったことがほとんどだったけど

優しくて、私のことを大切にしていてくれた人だった。


でも、私には好きな人ができてしまった。


高校3年生の秋、彼と付き合って2年の記念日を迎えた。私の心は複雑だった。


目の前に控えた大学受験のプレッシャーのせいだと思ってた。でも実際は違って、私は気づいてしまった。少し前から自分の心の中には、彼ではない別の男性がいることを。


付き合いも絆もあまりにも深すぎて、気軽に別れを告げれる状態ではなかった。先日も私は嫉妬してしまって、彼に怒りをぶつけたばかりだった。彼のことが嫌いなわけではない。ただ、男性として、恋人として見れる自信がもう私にはなかったのだ。受験勉強を始める前の私たちは毎日のように一緒に過ごした。それが当たり前だった。でも、お互い塾に行き始めてからは、以前のようには会うことはできず、次第に心の距離は遠のいていったのかもしれない。例え、目標の志望校に合格しても私たちには遠距離恋愛が待っていて、心のどこかで私は諦めていた。


彼氏がいるのにも関わらず好きな人ができてしまった。私は自分の不誠実さに嫌悪感を抱いた。でもどこかで この気持ちを無視することが出来ない自分がいた。この、高校生という時期だからこ感じられるものがあるんじゃない?という妙に前向きなのだ。私は今の彼との恋を最後にしようと昔はそう思っていた。若いくせに生意気かもしれない考えだった。でも、色々な人と関わる上で、そして、彼と喧嘩する上で、他の人ならこういう時どうするのだろう、もっと私の考えをわかってくれる人はいるんじゃないかなって。他の人のことを知りたくなってしまったのだ。


ごめんなさい。


私はそう呟いて、制服に腕を通す。いつもより念入りにヘアアイロンをかけて、校則に違反しない程度に、自分を磨いた。今日は決戦です。



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