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モブキャラライフ  作者: リエッタ
本編
64/77

57話

 どなどなどーなーどーなーどーな

 ある晴れた放課後ー、青海家へと続く道

 黒い高級っぽい車におりとお姉ちゃん先輩を乗せて

 お姉ちゃん先輩の戦争の立会いにいくよー

 

 ……ふふふ

 誘拐フラグを回避する為にお姉ちゃん先輩に援軍をお願いしたんだけれど……

 回避はしたけれど、逆に乗り込むことになるとは……

 じとーーー

 

 「お姉ちゃん先輩に任せなさーい」

 

 いい笑顔とサムズアップをいただきました

 ……もうどうにでもなーぁれー

 流れ……というかお姉ちゃん先輩に任せよう

 私は、存在感をうすーくして、成り行きを見守ろう

 きっと、お姉ちゃん先輩だし、うん、大丈夫

 

 そして黒尽くめのお兄さん、先ほどから「査定」を連呼していて怖いです

 そろそろ落ち着いてください

 そろそろ到着ではないのですか?

 そんな態度だと、余計に査定に響くのでは?

 ちょっ、イキナリしゃっとしだしたよ?

 後部座席なので顔は見れないけれどきっとキリッとしだしたに違いない

 

 そして、青海家に到着

 でけぇ

 お姉ちゃん先輩のお家よりでけぇ

 やっぱ金持っているところは持っているんだねぇ

 応接室みたいなところに案内されたんだけれど……

 田舎者なんです、キョロキョロするのも仕方が無いんです

 

 「……弟後輩君、何か気になるの?」

 

 ……気になるということでは無いけれど、調度品が高そうという感じが……

 まぁあんまり見る機会が無いから今のうちに拝んでおこうかと

 

 「……実はこの中に1つ偽物があります」

 

 !お姉ちゃん先輩、鑑定も出来るの!?!?

 

 「できません、ちょっと言ってみたかっただけです

 ……でもまぁ、そう言われたら注意深く見ようとしない?」

 

 うん

 

 「ってなことで、お金持ちの家だからって全て本物とは限らない

 そんな風に考えてみたら、ちょっと楽しくなるよ?っていう小粋な姉ジョークでした」

 

 おっぉぉぉ

 ちなみにお姉ちゃん先輩的にはどれが偽物?

 

 「私的には、「全て本物、変なこと吹き込まない」」

 

 青海登場

 

 「モブようこそ

 ……で、招いていない貴方が何故?」

 

 「何故も何も、人の弟後輩君を拐かそうとしてどういうことかしら?」

 

 えー、実況のモブです

 お姉ちゃん先輩が腕を前に組んで、俺の前に立ってくれています

 きゃー、かっこいい

 

 「拐かす?手紙で呼んだだけ」

 

 「その手紙ってこれよね?」

 

 あっ、止めてお姉ちゃん先輩

 ポケット探らないで

 手紙はポケットに無いから

 お腹の雑誌のページの間にあるから、ちょっと待って

 ボトリンコ

 あっ、雑誌がぁぁぁぁ

 

 「月刊…………ふぇってぃずーむ???」

 

 ジト目です、ジト目で見られています

 お姉ちゃん先輩と……青海にも

 やめてぇぇぇぇ

 …………………………

 なじぇぇ、しょんな目でみるのでしゅかい?

 ………………

 いや、あのですね、いい訳良いでしょうか?

 

 「許可」「どーぞ」

 

 手紙の内容から相手が男だとわかっていました

 

 「「ふむ」」

 

 男の大抵は胸か尻派……だと思うのですが、相手はコーヒー&煙草のいい大人

 いざとなったら、雑誌で目眩ましをしようと思っていたんですけれど、並大抵の内容であれば通用しなさそうに思えたんです

 いい大人なんで、ある程度固定概念があるはずですし、それに胸か尻派にもさらに派閥もありますし

 

 「派閥?」

 

 巨、美、貧、それ以上はわかりません

 目眩ましのために6冊も買ってもお腹に入れれないですし、カラスちゃんも入れなきゃいけなかったので

 なので、その選択肢を外すと、この月刊ふぇってぃずーむにたどり着いたわけですよ

 丁度いい厚さ、逃走用にも使用が可能……なハズ

 以上、いい訳完了です

 あれ?お姉ちゃん先輩が何事もなかったかのように、手紙を雑誌から抜き取って青海に渡していますよ?

 青海も受け取ってみていますよ?

 俺のいい訳、無視ですか?

 南無、ぐっばい、フォーエヴァー?、黒尽くめさんの査定

 

 「あ、面白そうだからそれ貰う」

 

 月刊ふぇってぃずーむを?青海が?そんなお年頃ですか?

 いやまぁいいんですけれどね

 

 「で、何が問題?

 添削は特に問題が無い」

 

 えーーーぇぇぇえぇ!!????

 なんでーーーー

 

 「魔法印

 だから私からの手紙

 なんら問題ない」

 

 魔法印?何それ?

 

 「魔法印ってのはその名の通り魔力で印しをつけるの

 んで、魔力を通すとその印が見えるって寸法ね

 その魔法印は貴族系統の家であればあるため、魔法印をすることで送り先がわかるって感じ

 ちなみに私の家はこんな感じ」

 

 ほー、お姉ちゃん先輩のお家は六角形の茶色ですか

 へー

 ちなみに手紙に魔法印するのって一般的?

 

 「じゃないわね」

 

 ……わっかるかぁっぁぁぁぁぁぃ

 ……大体あの手紙だとストーカーにしか見えないんだよ

 あの手紙で、貴族から来たとかわかる人間いるのか!!!???

 後、青海家の魔法印わからないから、たとえ魔法印わかっても誰からかはわかるかーーーい

 

 「迂闊」

 

 ってかもう少し一般人向けの手紙にしてくれ下さいこのやろう

 

 「手紙の内容、イケメン書いたから問題無い」

 

 ?????

 イケメンが書いたら特に問題が無い??

 意味がわかりません

 解説のお姉ちゃん先輩、お願いします

 

 「意味がわかりません」

 

 お姉ちゃん先輩も首を傾げる

 お姉ちゃん先輩を見ていて……あっ

 

 「解説の弟後輩君、よろしく」

 

 まかされりー

 これは、所謂イケメン税と呼ばれるものでは無いでしょうか?

 

 「イケメン税?」

 

 イケメン=何でも出来る⇒何をさせてもそつなくこなす⇒イケメンのやることは正義……とまではいかないかもしれませんが、彼女の中ではそれが成り立っているのではないでしょうか?

 そのため、イケメンが書いたから問題が無い……と

 

 「はー、ちなみになんで私を見て気づいたの?」

 

 お姉ちゃん先輩に絶大な信頼がありますから

 

 「ってことは弟後輩君からイケメン税がかかっているってことだね?」

 

 実は、ちょっと、はい

 どちらかといえば、お姉ちゃん先輩税ですけれど

 

 「姉の業だし、しょうがないか」

 

 それで青海さんや、結局俺を呼んだ理由って何?

 

 「実験」

 

 「魔法と人体に関する?」

 

 「何故それを知ってる?……けどそれ親の領分

 合成魔法」

 

 「合成?そっちはもう結論出ていなかった?」

 

 「ふっ、まぁそうね、普通

 でもひらめいた

 だから、確認の実験」

 

 それ、親に頼んで実験に協力してもらう人を集めてもよかったんじゃ

 

 「……………………」

 

 え、なんだって?

 一応断っておくと、俺は難聴系モブではないからな?

 ほんとに小声なんだからな?

 

 「友達と…………わいわいしたい

 ……でも、…………友達少ない

 ……これ機に……友達……」

 

 全俺泣く

 青海に手を差し出す

 握手握手

 はてな、そんな顔で握手をする青海

 ズッ友、ズッ友

 

 「ズッ友?」

 

 ずっと友達

 

 「ズッ友、ズッ友」

 

 いい笑顔です

 

 「もー、しょうがないなぁ

 弟後輩君のズッ友なら、私のこともお姉ちゃん先輩と「呼ばない、貴方敵」」

 

 お姉ちゃん先輩、これを機に妹を増やそうとして失敗

 お姉ちゃん先輩、大ダメージ

 青海が凄い嬉しそう

 ズッ友握手を解除

 

 「え?」

 

 さようならズッ友

 

 「ズッ友ぁぉぉぉぉぉ!?????」

 

 ゴメンね

 ズッ友<<<お姉ちゃん先輩なもんなので、

 ズッ友歴10秒

 今までありがとう、元気でね

 あ、悩んでる悩んでる

 

 「お、お姉ちゃん先輩?」

 

 ズッ友がプライドに勝った……だと

 あ、お姉ちゃん先輩が復活した

 

 「お姉ちゃん先輩だよー」

 

 ズッ友ズッ友ーーー

 

 

 

 ……………………………………

 …………………………

 ………………

 ………

 

 よくわからない空気になっていたけれど、話を進めよう

 それで、合成魔法って何するの?

 

 「えっとね…………」

 

 内容は前にホスト時に言っていた、ドーナツ路線だった

 ………………ぇ?あの時、友達と一緒にって言ったけれど…………

 ズッ友宣言しちゃったけれど………………ズッ友………………あれ?白銀は?????

 

 「以上、質問ある?」

 

 危険は?後、実験するのはこの3人?

 

 「この3人だけ

 危険は未知数

 ただ、4属性失敗より5属性失敗時の方が被害大」

 

 頭にモブ税がよぎる

 モブ税を払って死ねと神が言っているのか?

 やだーやだー

 お姉ちゃん先輩を見る

 うん、かなり危険そうな感じでやりたくない雰囲気がぷんぷんだ

 魔力でつなげて、お姉ちゃん先輩と内緒話をしたいけれど、青海に気づかれそう

 ってことでハンドサイン

 俺、先陣を切って脱出しようと思うけれど

 お姉ちゃん先輩頷く

 

 ああーーーー、しまったぁ、ばいとの時間だぁぁぁ、店長におこらりるーー(棒読み)

 「そうね、それはとても大変だわ(棒読み)」

 ……というわけでこの話はまた今度で(棒読み)

 「またねー(棒読み)」

 

 よしこれで、脱出すれば完璧

 

 「ズッ友……」

 

 すまんな、ズッ友税は凄い安いんだ

 ズッ友税より自分が大切なんだ

 

 「お姉ちゃん先輩」

 

 隣のお姉ちゃん先輩を見ると、足が止まってる

 お姉ちゃん先輩税が、期待を掛けられると応えるというお姉ちゃん先輩税ががが……

 

 「もぅ、しょうがないなぁ」

 

 あ、負けた

 お姉ちゃん先輩税に負けた

 そしてお姉ちゃん先輩、俺に視線を投げかける

 くぅぅぅ

 弟後輩税ががが……がが……が……しょうがないなぁ

 恐らく、これが青海ルートのイベントなのでしょ?

 なら、生き残ることも可能なはず……だし……

 それで、合成魔法の分担ってどうなってる?

 一応言っておくと、全属性は使えるけれど、4属性同時は負担がきつすぎるから出来ないぞい

 あと、魔力を他の人と合わせることも出来ないから、2人で合わせてほしい

 

 「ん、わかってる

 私、光と水」

 

 「私はそれに付け加え土属性ね」

 

 「………………」

 

 下位互k「言わないで、私が光と水やる

 お姉ちゃん先輩は土」

 

 「私が光、水、土の方が成功しやs「いや、研究者のプライドある」そっか、うん、わかったよ」

 

 そしたら俺が、火、闇、風か

 うん、ちなみに3種と3種で魔法を合わせられる?

 

 「それも試したい」

 

 ………………………………

 

 場所を中庭に移して実験開始

 結果から言うと3種+3種はできなかった

 単純に消滅しただけだった

 そして、6種合成は……出来た、出来てしまった

 ただし、その6種合成の魔法の解析に関しては出来ていない

 ……なんでかって?魔力切れだよ

 モブに3種を長時間とか出来ません

 んで、魔力切れのサインをズッ友とお姉ちゃん先輩にアイコンタクトで送ったよ

 魔力切れそうなときに魔力の接続とか無理

 結果、お姉ちゃん先輩には通じたけれど、ズッ友には通じなかった

 その結果、俺が魔力を減らし、お姉ちゃん先輩も減らし、青海は減らさなかったら……

 水と光が俺に襲いましたとも

 お姉ちゃん先輩は華麗に回避してた

 俺はモロくらい、魔力切れの睡眠状態から強制的に起こされた

 まぁつまり、あれだ

 …………へっくしっ

 風邪ひいたさー

 

 

 

 

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