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「起きてすぐで悪いのだが、俺達の今後についてどう考えているのか教えてもらってもいいだろうか」
依頼内容を聞き今まで少しも考えたことがなかった誘拐に対しても注意しようと一人決意してウンウン頷いていると、沈黙に耐えられなくなったのかギャロがどこか硬い声音で尋ねてきた。
父と母に任せると流血沙汰になりそうだったから思わず自らの獲物だと言ってしまったとはいえ、何かいい案があって言った言葉ではない。
さて、この二人のことはどうしたら穏便に済ませられるだろう……?
「前にも言ったが俺の命ごときで罪を償えるとは思っていない。だがもし許されるならこいつと町への報復だけはどうか見逃してくれ……この通りだ」
どうするか悩み二人のことを見つめながら考え事をしすぎたのかギャロが土下座で頼み込んできた。
……って重い。重いですよ?!
もちろん犯罪はいけないことだけど命までとったら明らかにやり過ぎだと思うんですが、ワタシが生まれた一族ってそんなに何時も過激な報復してるんでるんですかっっ?!
それにこの二人ももしかしたら騙されただけかもしれないのに、この二人にだけに罰を与えるのってどうしても納得できないし……ってそれなら依頼主の人に直接確かめてみればいいのか。
もし本当に二人の言うように依頼主の人が嘘ついてたならそっちに何か相手がいやだって思うことをすれば十分罰になるだろうし、もし依頼主の人が本当に突然変異種が欲しかったって言うなら事情をちゃんと説明して諦めてもらえばいい話だもんね。
そしたら人が住んでる場所がどんな場所なのか知ることもできるし、何か面白いものを見れるかもしれないし、そう考えるとちょっとわくわくしちゃいますね。
『ワタシは二人とも殺すなんて事考えてないです』
「……そういってもらえると有難い。だがそれならどうやって償ったらいいか教えてくれないだろうか」
『う~ん。その前にその依頼主さんあって今回のことが勘違いだったのか確かめてから二人へのお願いを決めたいんですけど駄目ですか?』
「いや大丈夫だ。もともとは俺が招いたことだから、こいつや町の者に危害が加えらないのであれば喜んで受け入れよう」
ワタシの提案をきいたギャロはホッとした表情を浮かべると再度深々と頭を下げてきた。
……あれ? そういえばクラウ少年がさっきから一言も話しに口を挟まなかったけどどうしたんだろ?
会ったときから熱血な感じだったからギャロのこと庇おうとして大声で割ってはいりそうなのに。
『……って花何してるんですか』
気になってギャロからクラウ少年に視線を向けると葉っぱしかないと思っていた花から蔓が伸び、きようにクラウ少年を正座の姿勢に座らせた状態にして葉っぱで口を塞いでいる姿が目に飛び込んできた。
え~っと……。
これはツッコミを入れたほうがいいんでしょうか?




