独立戦争
今回は辺境伯の独立戦争の話です。
「ふざけるな」
ノーマン辺境伯家からの独立宣言の書状を読んで、国王は激昂した。
「おのれ、ノーマン辺境伯め」
「陛下、どうなされましたか」
「宰相、この書状を読め」
「拝見致します」
「・・・・これは独立宣言ではありませんか」
宰相は書状を読んで、顔色が真っ青になった。
「直ちにノーマン辺境伯領へ王宮第二騎士団を派遣しろ」
国王は第二騎士団の派遣しろと命令した。
「陛下、それは駄目です。第二騎士団は王都防衛の要です」
「それなら第一騎士団を派遣しろ」
「尚更駄目です。第一騎士団は王都内の治安維持に必要不可欠です」
「黙れ。余の命令だ。直ちに第一騎士団と第ニ騎士団の両方を派遣しろ」
しかし国王は第一騎士団と第ニ騎士団の両方の派遣をゴリ押しした。
「辺境伯様、王国軍が領都に迫っているのですよね。私も辺境伯軍に協力します」
「桜嬢、危険ですから自重して下さい」
「私なら絶対に大丈夫です。王国軍なんか蹴散らしてみせます」
桜は辺境伯軍への協力を自信満々に申し出た。
第一騎士団と第ニ騎士団が指揮する王国軍が辺境伯領外れの草原まで進軍して、辺境伯軍と対峙した。
王国軍は貴族からの援軍を含めて三万六千名、辺境伯軍は民兵を含めて八千名。
普通は王国軍の方が勝利すると思うだろうが、辺境伯軍に桜が協力している。
(どうやって料理しよう。広域真空結界を試すか。それとも魔獣を召喚するか)
【広域真空結界】
桜は犠牲者の出ない広域真空結界を選択した。
「この結界は何だ」
「く、苦しい」
「息が出来ない」
「出してくれ」
「助けてくれ」
「死にたくない」
王国軍は広域真空結界に閉じ込められて、全員が窒息死してしまった。
辺境伯軍は一人の犠牲者を出せずに王国軍に圧勝した。
王国軍に残るのは王宮を護る近衛騎士団だけになって
しまった。
(凄い。王国軍が壊滅してしまった。あの少女こそ闘いの乙女だ)
民兵として辺境伯軍に参加していた格闘家グレマスは桜に見惚れていた。
ノーマン辺境伯は独立の達成とノーマン公国の建国を近隣諸国に宣言した。
聖マリナ教国を始め各国は建国を承認した。
パール王国編の最終話です。
次回からは星の精霊王の後継者候補編です。




