聖女ステラのエルフの森来訪
今回は聖女ステラのエルフの森来訪の話です。
「ステラ、エルフの森を訪問して、噂の仮面の集団に接触して欲しいのよ」
セイラ様からエルフの森への訪問と仮面の集団との接触を依頼された。
「エルフの森ですか」
エルフは私達ダークエルフを憎んでいる。
ステラは拒否したかった。
しかしセイラ様からの依頼を拒否する訳にはいかない。
「畏まりました」
ステラは渋々了承した。
「どうして霧結界に覆われたエルフの森に気付いたのだ」
「貴様はダークエルフか」
「ダークエルフだから気付いたのか」
「ダークエルフの立ち入りは認められない。直ぐに立ち去れ。さもなくば力付くで排除する」
「私は聖マリナ教国の要請で来訪した聖女ですよ」
「いくら聖マリナ教国の要請でもダークエルフの立ち入りは拒否させて貰う」
予想通り立ち入りを拒否されてしまった。
「待ちなさい。その方は私の客人です。丁重に扱いなさい」
「・・・・分かりました」
(人族の少女?)
何故か人族の少女がエルフの森に居た。
エルフは私達ダークエルフと同じくらい人族を憎んでいる筈なのに、その少女には敬意を払っている。
(遂に憧れのダークエルフを観れた。やはり素敵よね。強く抱き締めたい。濃厚なキスをしたい。愛し合いたい。XXXXしたい。しかし私にはミドリという恋人が居るから自重しよう)
桜は暴走寸前だったが、ステラは気付いていなかった。
「始めまして。私は聖マリナ教国から参りました聖女のステラです。」
「私は桜です。聖女ステラ様、お逢い出来て光栄です」
「サクラ様、エルフの森に仮面の集団の方々が居ると噂に聞きました。その方々にお会いしたいのですが」
(いくら憧れのダークでも仮面の集団の事を話す訳にはいかない)
「仮面の集団ですか。申し訳ありません。.彼等は既に立ち去っています」
「そうですか。残念です」
「ところで失礼を承知でお聞きします。どうして人族の貴女がエルフの森に居られるのですか」
「本当に失礼ですね」
「モモ、止めなさい。貴女こそ私の客人に対して失礼ですよ」
「すみませんでした」
「謝罪する相手が違いますよ」
「・・・・ステラ様、すみませんでした」
「私なら構いませんよ。それより先程の質問に答えて貰えますか」
「申し訳ありません。その質問は私には答えられません」
「そうですか。私こそ申し訳ありませんでした」
残念だが答えて貰えなかった。
(あの女、暴走寸前だったけど、結局暴走しなかったわね。一応理性は残っていたのね。多少見直したわよ)
翌日ステラはエルフの森を立ち去り、聖マリナ教国に戻った。
「セイラ様、申し訳ありません。仮面の集団は既にエルフの森を立ち去った後でした」
「そうですか。御苦労でした。下がって休みなさい」
「失礼致します」
ステラはセイラの執務室を退出した。




