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第8話 侵入 守護神獣の悲鳴

中々更新できず申し訳ございません。仕事が多忙で日曜日に更新となる形でしばらく行こうと思います。

ソウルネットワークのLvが上がったいいのだが、大天使の加護が使徒い付与されているらしいので叡智の書(マーリン)に聞いてみる。

『 告 大天使の加護の恩恵として、主をホストとしたソウルネットワーク内にて、主から気流(オーラ)と魔力を供給。天使の武器エンジェリックウェポンの個人所有化が挙げられます。』

ん~?天使の武器エンジェリックウェポンはすでに使徒全員に与えているけど?

『 告 天使の武器エンジェリックウェポンは人の身には強力すぎる武器なので武器自体が認めた者にしか具現化できません。今までは、主の命令で具現化されていましたので、武器が使徒達を所有者と認めて、自らの意思で力を貸しているのではありません。』

確かにチートすぎる武器だしな・・・・俺が作ったんだけど。みんなには頑張って武器に認めてもらえるようになってもらわないとな。

「え~と、式典まで三日しか時間がありませんが、みんなには俺が与えた天使の武器エンジェリックウェポンと戦ってもらいます。頑張って武器に主と認めさせて下さい。その間に俺はエルディアに入り下調べをしておきます。俺を呼んでる者もいるみたいだし。」

すかさず、セシル、セシリア姉妹。新しく使徒に加入したフェリス、リコリルが承服しかねるとばかりに意見を述べてくる。

「主様、それは危険すぎます。」

「姫様、せめて使徒一人だけでもお連れくださいませ。」

だが、俺はそれを却下し、優しく説得した。

「今、エルディアにいるのは最低でも伯爵級の悪魔がいるんだよ。そうなると天使の武器エンジェリックウェポンが使えないとむざむざ殺されに行くようなものだ。武器の所有者になってくれれば大きな戦力UPに繋がるからね。」

尚も食い下がる使徒達に叡智の書(マーリン)が一喝する。

『 告 天使の武器エンジェリックウェポンを所有できない者が、主の使徒を名乗る資格はありません。精進し、主の力になるのが使徒としての役目ではないのですか?』

叡智の書(マーリン)の一喝にぐうの音もでない使徒達。俺はフェリスとリコリルにエルディアに詳しい者を2~3人用意してもらうように頼み、修行の準備を行うのだった。


道場にやって来たのは少年少女の3人だった。フェリス曰く

「この3人は、情報収集、工作がもっとも得意な3人です。存分にお使い下さい」

とのこと。

チームのリーダーである犬耳の少年が恭しく頭を垂れながら、挨拶をした。

「大天使コン姫様。俺は犬耳族のシレン、右にいるのが鹿耳族のラミ。左が齧歯族のロリス。我らを自分の手足のようにお使いくださいませ。」

う~む・・・・獣人族には姫で通ってしまうのか・・・それは元男としてどうなのだろうか?とそれ以上考えると無限ループに陥りそうで頭を振り考えを打ち消した。

「出発は、明日の朝。俺も同伴するけど、雑貨とかを売りに来た商人ということにしようか。雑貨は俺が用意するから、準備してくれる?」

3人は頷き、道場から退出した。

それに続き、使徒達に告げる。

「3日目の朝。武器を手に入れた者だけ呼び寄せるよ。精霊達は俺と一緒ね。それじゃ、頑張ってね~強制睡眠(スリープモード)発動。」

使徒に渡したそれぞれのアクセサリーから光が溢れ出し、使徒達を眠りに誘った。

使徒達が眠りに入ったのを確認し、結界を張り、俺は小物作りに精を出した。

朝になり、村長宅を出ると商人風の出で立ちをした三人組が待っていた。

「お待ちしておりました姫様。準備は整っております。」

そうシレンが話し、俺を馬車に案内する。

馬車には、ラミとロリスが荷物のチェックをしているところで俺に気づき、礼をしようとするのを制する。

「そのまま聞いてくれ。皆には連絡手段として、これを上げるから活用して欲しい。目的は宰相ヘンネル宅への進入路の確保と主語天使の居所の情報ね。けど、一番は命を大事にして欲しい。OK?」

3人は大きく頷くと俺お手製のアクセサリーを受け取った。シレンには男物のブレスレット、ラミにはイヤリング、ロリスにはバレッタを贈った。

皆、気に入ってくれたらしくすぐ身に付けてくれた。念話通信と身体強化の魔法が付与されているから、大いに役に立ってくれるだろう。

身につけたのを確認した俺は、天使の姿から子兎へと姿を変えた。この世界の兎は

耳が翼になっていて、愛らしいのだ。名前を羽兎というらしい。森で見かけたとき

存分にモフッたので小動物と言えば羽兎しか思いつかなかったのだ。

白い子供の羽兎になると、大きく跳ねてロリスの胸に飛び込む。ロリスは驚いたみたいだが、俺の愛らしい姿に思わず「はぅっ!」と呟き抱きしめてくれた。

イエリスの村から馬車で4時間程。首都エルディアに付いた。首都までの道は穏やかだったのだが、式典が二日後に控えている割には人通りが少なかった。

首都エルディアは、街全体を大きく城壁が囲み街の中央に世界樹が雄々しく茂っていたのだが、見た目でも分かるくらい世界樹の葉の色が悪い。

世界樹がそんな状態だからか世界樹の下にある王宮も話に聞いたような華やかさがない。

城門での身分証明が終わり、城門を通過すると街全体に活気が失われているのに気づいた。道行く人の通りは少なく皆、疲れきったような顔で生気がない。

ふとその時、俺に向けて強烈な思念が流れてきた。

『イタイイタイイタイ。タスケテタスケテ!!!!』

3人を見ても、思念には気づいていない様子だ。

世界樹の方を見ると先ほどの思念がより一層強く感じられた。守護神獣ユグドラシルの悲しみに満ちた悲鳴の思念だった。


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