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ホラ吹き母さんのせいで予定通りの人生が送れません! 〜社畜のタイムリープやり直し計画は、母の虚言(現実)に侵食されている〜  作者: ゆらゆら


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第24話:月面ピクニックと銀河ハイウェイ 〜宇宙服なしで月に遠足に行く方法〜

「真理子様! ついに『月面テラ・コリドー(重力・大気歪曲光路)』の基本フレームが完成いたしましたわ! 一条グループの宇宙開発部が所有する通信衛星群をリンクさせ、地球の大気と重力の膜を、そのまま月面までリボン状に延伸のばす技術ですの! これで月面までの移動時間は……なんと新幹線で東京から博多へ行くより短い『1時間20分』ですわ!」


「素晴らしいわ、華乃ちゃん! だけど……コリドー内部の『宇宙線(放射線)偏向シールド』の磁場収束パラメータが、あとほんのコンマ数テスラほど甘いですのよ?」


地球の上空3,000メートル。

一条グループが総力を挙げて建造した最新鋭の浮遊研究施設『葛貫ステーション』。

足下に広がる青い地球と、頭上に広がる漆黒の宇宙を背景に、私たちは真鍮とガラス、そして最新のナノカーボンで作られた作業用コンソールに向かい、白衣と制服の袖を捲り上げて調整作業に没頭していた。


私、葛貫くずぬき真理子、15歳。帝都高校1年生。


前世でブラック企業の過労死社員(32歳)だった私は、今世では母・智恵子のバグ(過剰すぎる大風呂敷)によって、天才子役、ハリウッド監督、教育の神、IT社長、伝説のゲームディレクター、そして現代のアルキメデスを経て、今や人類の物理的限界を拡張し続ける「世界の変革者」となっていた。


前話、地球上での『反重力ウエア(スカイ・ヴェール)』の開発により、全人類を交通渋滞や満員電車の苦しみから完全解放した私たち。

だが、上空での優雅なティータイム中に突如現れた母の「月や火星まで宇宙服なしでお散歩に行ける」という無茶振り(バグ)により、私の脳内には『超光速空間歪曲・広域テラフォーミング・宇宙環境共鳴』という宇宙規模の超物理学が強制インストールされてしまった。


(……ふぅ。だけどね、私は安全と現実的な楽しさを最優先する15歳の女子高生よ! 「宇宙に行く」なんて言ったら、普通は重苦しい宇宙服を着て、何年間も過酷な訓練を受けて、莫大な費用を払ってロケットに乗るものでしょう!? そんなもの、一般の人や子どもたちが楽しめるわけがないじゃない! 私が作るべきは……お弁当と水筒を持って、制服や私服のまま「ちょっと月までピクニックに行ってくるね!」と言えるような、世界一優しくて手軽な『宇宙のハイウェイ』よ!)


そう、私の目指すものは、過酷な宇宙開拓などではない。

誰もが日帰りで月面のお洒落なカフェに行き、クレーターの絶景を眺めながら地球を背景に自撮りを楽しめる——【銀河ハイウェイ(Galaxy Highway)&月面ピクニック計画】であった。


「真理子ちゃん! 私、月面に建設する『月面ドーム・カフェ&展望テラス』のデザインと、月面の低重力(地球の約6分の1)を活かした『ふわふわファッション』のコレクションを描いてみたわ!」

神楽坂美羽ちゃんが、完成したホログラムデザインを空間に浮かび上がらせる。


そこに描かれていたのは、ガラス張りの巨大なドームの中に広がる、緑豊かな芝生の公園とパステルカラーのカフェテリア。背景には漆黒の宇宙に青く輝く地球がぽっかりと浮かび、アパレルモデルたちが可愛いワンピース姿で月面をふんわりとジャンプしている姿だった。


「まあ、美羽ちゃん! 宇宙空間とは思えないほどポップで夢のような景色ですわね! これならインスタ映えも間違いありませんわ!」


「ふふん! 私も完璧な『月面散策用・安全ガイドライン』をまとめましたわ!」

白鳥花音ちゃんがメガネをキラーンと光らせ、分厚い宇宙観光安全マニュアルを掲げた。


「かつて妄想の宇宙を泳いでいた私だからこそ断言できます! 月面で一番怖いのは『迷子』と『転倒』です! だからこそ、月面全体に『見えない重力手すり』を配置し、万が一転んでも低重力と安全バリアで『綿あめの上に着地する』ようなふんわり感を保証しました! 迷子になっても、AIガイドが『あちらがカフェテラスですわよ』と優しく誘導してくれます!」


「花音ちゃん……徹底したリスク管理ね! これなら小さなお子様やお年寄りでも、安心して月面で鬼ごっこができますわ!」


私はホログラムボードに大きく可憐な文字を書き走らせた。


【プロジェクト名:『ムーンライト・ピクニック(Moonlight Picnic)』】


「よし! コンセプトは確定よ! 地球と月を密閉された高次元重力チューブで繋ぎ、内部を1気圧・常温・常湿の快適空間に維持! 移動は推進力不要の『空間滑走エレベーター』! 月面到着後は、見えない透過型バリア『テラ・シェルター』の中で、私服のままお弁当を食べたり、月面のレゴリスで砂遊びができる……世界初の『宇宙ピクニック』を実現させるわよ!」


「「「おーっ!!!」」」


ステーション内に、女子高生開発チームの晴れやかな歓声が響き渡った!


1. 宇宙の危険を科学で無力化せよ 〜空間歪曲と気圧保持〜

「いいですか、みなさん。宇宙が人間に与える最大の脅威は『真空』『極冷・極熱』『放射線』の3つですわ」


私は空間に数式と物理モデルを立体的に描き出していく。


「従来の宇宙開発は『重い金属の箱(宇宙船や宇宙服)』で人間を密閉して守ろうとしました。だからこそ重く、危険で、コストがかかるのです。私たちが提示する解決策は……『地球の環境そのものを宇宙空間にリボン状に押し広げる』ことですの!」


「地球の環境を、そのまま伸ばす……!?」

華乃ちゃんが目を丸くする。


「そうです! 私たちが開発した『高次元重力チューブ』は、地球の大気分子と重力場をそのまま保持したまま月面まで伸びていきます。つまり、チューブの中は『どこまでも続く、見えない透明な廊下』なのですわ! 息もできる、暖房も効いている、放射線も大気層が完全に遮断する……だから宇宙服なんて一切不要なのですのよ!」


「すごいわ真理子ちゃん! それならロケットの爆発事故みたいなリスクもゼロだし、乗り物酔いもしないわね!」

美羽ちゃんが感動の声を上げる。


「そして月面に到着した後は、専用の『アルケミア・スチーマー(月面仕様)』で月面の砂を焼き固め、数分で安全なガラス状の遊歩道やベンチを作り出しますの! 環境破壊も一切なし、完全なサステナブル宇宙観光ですわ!」


「真理子様……! 宇宙開発の概念そのものが、まるで週末の公園通いのように身近になっていきますわ……!」

花音ちゃんが手帳に激しい勢いでメモをとる。


完璧な理論。完璧な技術。

だが、この『地球・月間銀河ハイウェイ』の開通式典を目前に控え、私たちが試走用チューブの最終チェックを行っていたその時——案の定というべきか、「あの絶対的破壊力を持つ母」が宇宙空間にすら現れたのだ。


2. 母・智恵子、宇宙物理学と光速の壁をぶち破る

「あらぁ〜! マコちゃ〜ん! 宇宙のステーションまで来ちゃったわよ〜〜〜っ!」


(ゲェッ……!?!?!??!)


私の背筋に、冷や汗が吹き出した!


宇宙ステーションのエアロックが「ポンッ」と軽い音を立てて開き、着物姿で缶チューハイを片手に持った母・葛貫智恵子(39歳)が、無重力空間を空中浮遊しながら入ってきたのだ!


「お、お母さん……!? なんで宇宙ステーションにまで普通に現れるのよ!? ここは地上から3,000メートル上空よ! 宇宙船に乗ってきたの!?」


「やだぁ〜マコちゃんたら! さっきの『空飛ぶパーカー(スカイ・ヴェール)』着て、缶チューハイ飲みながら風に乗って登ってきたのよ〜! 宇宙の地球、すっごく綺麗ねぇ〜!」


(スカイ・ヴェールで大気圏外近くまで登ってくるなぁぁぁぁぁ!! どんな脚力と防寒精神してるんだこの人は!!)


「お母さん! お願いだから大人しくしてて! 今は地球と月を繋ぐハイウェイの最終テストなの! 妙なことを口走らないでね! 絶対に!!」


私が全速力で智恵子の口を塞ごうと無重力空間を泳いだが、時すでに遅し!

智恵子はウインクすると、いつものように現実世界の大宇宙、銀河系、異次元、そして全宇宙の文明の概念を根本から過剰に飛躍させる「最超級の大風呂敷ホラ」をぶち上げたのだ!


「やだぁ〜マコちゃんたら照れちゃって〜! みんな聞いて! うちのマコちゃんねぇ! 『月や火星どころか、何光年をも離れた無数の銀河や異次元世界を瞬時に繋ぎ、全宇宙の宇宙人たちと「お茶会や文化交流」を楽しむ、全宇宙平和連合の創世主ギャラクシー・グランド・マスター』なのよ〜〜〜っ!」


(一気に『全宇宙平和連合の創世主』まで盛るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!)


私は叫び声を上げながら、宇宙ステーションのコンソールの上で無重力状態で崩れ落ちた。


全宇宙の宇宙人とお茶会!? 異次元世界との接続!? 全宇宙平和連合!?

過剰! スケールが月への日帰りピクニックから「全宇宙の次元間統合」にまで飛躍しちゃってるじゃん!! なんで月面ドームでマカロン食べようとしてるだけなのに「宇宙規模の外交官」にまで拡大するんだよ!!


ズキュゥゥゥゥン!!


頭蓋骨の奥で、ワームホール安定化理論、異次元空間折り畳みプログラム、全宇宙汎用翻訳言語アルゴリズム、超次元精神防護フィールド、そして「全宇宙の文明と瞬時に平和的コンタクトを完了させる神のコミュニケーション演算バグ」が、怒涛の勢いで私の15歳の脳みそにダイレクトインストールされていく!


(あぁぁぁぁぁぁぁ!? 脳みそに『全宇宙の超高度文明の技術者と外交官チーム』がダイレクトインストールされたー!?)


3. 開通! 『ムーンライト・ハイウェイ』と月面初ピクニック

「……真理子ちゃん……?」


頭痛が治まった私の「目」。

それは、夜空に輝く数千億の星々と次元の歪みを見通し、宇宙のあらゆる距離を「一歩」で飛び越える『銀河の創世者』の瞳であった。


(……見える。見えるわ……! 月だけじゃない。このハイウェイを少しチューニングするだけで、将来的に火星や木星の衛星、果ては隣の恒星系まで「改札口」を通るだけで行けるようになるわ……!)


「みんな……月へ向けて、出発フライトですわ!」


「は、はいっ! 真理子様!」


私たちは私服の上に『スカイ・ヴェール』のカーディガンを羽織り、お弁当が入った可愛いピクニックバスケットを手にして、高次元重力チューブの改札口(光のゲート)へと足を踏み入れた。


シュワン……♪


不快なG(重力加速度)も、耳鳴りも一切ない。

透明なチューブの外を流れる美しい星屑と、徐々に大きくなっていく白い月面を眺めながら、私たちはふんわりとした心地よい浮遊感に包まれていた。


「見てご覧なさい……地球が、あんなに小さく、あんなに蒼く輝いていますわ……」

華乃ちゃんがガラス張りの壁(高次元シールド)に寄り添い、うっとりと呟く。


「綺麗……。まるで青い宝石が宇宙に浮かんでいるみたい。制服のまま、こんな景色を見られるなんて……」

美羽ちゃんが胸に手を当てて感動に瞳を潤ませる。


「移動時間……1時間20分経過! まもなく月面第1ドーム『アルケミア・ムーンパーク』に到着しますわ!」

花音ちゃんがタイムシートを確認して声を上げた。


ポーン……♪『まもなく、月面、月面です。お降りの際は、お忘れ物のないようご注意ください』


可愛いアナウンスとともに光のゲートが開き、私たちの足は、月面に作られた巨大な透明ドーム内の青々とした芝生の上に舞い降りた。


ドーム内には、爽やかな春の風が吹き抜け、人工太陽の優しい光が注いでいる。

ドームの透明な天井越しには、漆黒の宇宙と美しく輝く青い地球。そして足下には、さらさらとした白銀の月面の砂。


「着いた……! 私たち、本当に月の上でお弁当を広げているわ!」


芝生の上にレジャーシートを敷き、サンドイッチと温かい紅茶を取り出す。

私服のまま、宇宙服も酸素ボンベもなしで、月に腰掛けて食べるサンドイッチ。


「美味しい……! 月の上で食べるタマゴサンドが、こんなに美味しいなんて思いませんでしたわ!」

華乃ちゃんが満面の笑みを咲かせる。


「ねえ、見て真理子ちゃん! 少しジャンプするだけで、こんなに高くふわーっと飛べるのよ!」

美羽ちゃんが芝生の上で跳ねると、まるでスローモーションのように3メートルほど優雅に舞い上がり、クルリと回って静かに着地した。


「ふふ……低重力だから、誰でもウルトラマンみたいな大ジャンプができますわね! これは子どもたちが大喜びしますわ!」

花音ちゃんも楽しそうにジャンプを繰り返している。


地球を眺めながら、月の上の芝生で楽しむお茶会。

そこには過酷な宇宙の冷たさなど微塵もなく、ただ温かい笑顔と幸せな時間だけが流れていた。


4. 全世界での開通フィーバーと「宇宙遠足」の日常化

数日後。

クズヌキ・インタラクティブと一条グループ、そして各国の宇宙機関が連携し、『月面ピクニック・ハイウェイ』が一般公開された。


チケット代金は、誰でもお小遣いや週末の予算で行ける「大人 5,000円 / 子ども 2,500円(往復・月面ドーム利用料込み)」。


ニュースとSNSは、人類史上最大の歓喜と驚きで爆発した!


『【歴史的快挙】月面まで徒歩&ハイウェイで1時間半! 宇宙服不要の「月面ピクニック」が開幕!』

『嘘だろwww 今週末、家族で「月にサンドイッチ食べに行ってくる」が現実になったwww』

『月面の低重力ドームでやるアスレチックが楽しすぎてヤバい! 子どもたちのテンション爆上がり』

『高校の修学旅行の行き先が「京都・奈良」から「月面ドーム&クレーター巡り」に変更されて草』

『地球のあらゆる宇宙開発予算が「月面遊園地とカフェの建設」に振り向けられ、世界が平和になりました』


【世界中の人々の声】


【NASA(アメリカ航空宇宙局)】:「私たちの数十年間の研究は何だったのか……だが真理子様の月面カフェのコーヒーは世界一美味しいので文句はない」


【世界中の小中学校】:理科と社会の授業が「実際に月面ドームに行って地球を観察する校外学習」へ移行。


【天文学者たち】:月面ドームからの観測により、宇宙の解明が一気に数百年分進む。


かつて冷戦や国威発揚の象徴だった「宇宙」は、15歳の女子高生たちが作った『銀河ハイウェイ』によって、家族や友達と週末に笑顔で出かける「一番身近な公園」へと変貌を遂げたのだ!


5. エピローグ:銀河の風を感じて、どこまでも

月面ドーム『アルケミア・ムーンパーク』のカフェテラス。


ガラス越しに輝く青い地球を背景に、私たちは月面限定の『ムーン・パフェ』を突いていた。


「真理子様……本当に夢のようですわ。かつては国家の威信をかけて数千億円を投じなければ行けなかった月に、こうして放課後にパフェを食べに来られるなんて……」

一条華乃ちゃんが、感慨深げに地球を見つめる。


「ええ。科学の進歩は、一部の特別な人のためだけにあっちゃいけないもの。誰もが当たり前にワクワクして、大切な人と感動を分かち合えてこそ……技術は優しさを持てるのよ」

私は温かいハーブティーを飲みながら微笑んだ。


「真理子ちゃん、見て! あっちのドームで、世界中から来た子どもたちが月面の砂で大きなお城を作っているわ!」

神楽坂美羽ちゃんが指差す先では、色とりどりの服を着た子どもたちが、低重力の中で楽しそうにはしゃいでいた。


「フフフ……『地球を遠くから眺める』という体験をした人類は、もう二度と国境や小さな争いなんてくだらないことに捉われなくなりますわね。これぞ最高の平和的教育テラフォーミングですわ!」

白鳥花音ちゃんが満足そうにメガネを押し上げる。


(ふぅ……本当に良かった。前世で過労死するまで働いていた頃の私に見せてあげたいわ。「未来はこんなに明るくて、優しくて、楽しい場所にできるんだよ」って……)


私が最高の幸福感に浸っていた、まさにその時であった。


ズガガガガガガガンッ!!!!


月面ドームの重厚な自動ドアが、宇宙の静寂を粉砕する勢いで開き放たれた!


「マコちゃ〜〜〜〜ん! 月面のパフェ、私も食べに来たわよ〜〜〜〜っ!」


(げぇっ……!! お母さん……!? 月面にまでその爆音で入ってくるなぁぁぁぁ!!)


着物姿で缶チューハイ片手の母・葛貫智恵子(39歳)が、月面の低重力を利用してアクロバティックな大ジャンプを繰り出しながら着地した!


「お母さん! ドームのドアは静かに開けてって言ってるでしょ! ここは月面よ!?」


「やだぁ〜マコちゃんたら! 月の上のパフェ、すっごく美味しそうじゃない〜! ねぇねぇみんな、月面ピクニック大成功でおめでとう〜!」


智恵子はウインクすると、いつものように全宇宙、全次元、全タイムラインの概念を根底から過剰に爆発させる「人類史上最大の大風呂敷ホラ」をぶち上げたのだ!


「でもねぇ〜みんな! 月や火星くらいで満足してちゃダメよ〜! うちのマコちゃんねぇ! 『全宇宙のあらゆる時間と空間を自由に行き来し、過去の悲しい歴史や過労死の未来すらハッピーに塗り替える「時空間・全知全能のパラダイス創成者(タイム・ロード・真理子)」』なのよ〜〜〜っ!」


(一気に『時間と空間を超える全知全能の創成者』まで盛るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!)


私は叫び声を上げながら、月面の綺麗な芝生の上に豪快に突っ伏した。


時間と空間を超える!? 過去の歴史や過労死の未来を塗り替える!? タイム・ロード!?

過剰! スケールが月面ピクニックから「時空間と因果律の改変」にまで飛躍しちゃってるじゃん!! なんで月でパフェ食べてるだけなのに「全宇宙の時間と運命を統べる神」にまで拡大するんだよ!!


ズキュゥゥゥゥン!!


頭蓋骨の奥で、タキオン流体力学、時空間因果律再構成アルゴリズム、平行世界共鳴シールド、そして「全人類の悲しみや過労を歴史から消去し、あらゆる時代を温かいパラダイスへと塗り替える神の時空プログラム(バグ)」が、怒涛の勢いで私の15歳の脳みそにダイレクトインストールされていく!


(あぁぁぁぁぁぁぁ!? 脳みそに『全宇宙の時間軸と歴史を司る超存在チーム』がダイレクトインストールされたー!?)


「真理子様……!? お顔が真っ青ですが……!?」

華乃ちゃんたちが心配そうに覗き込んでくる。


頭痛が治まった私の「目」。

それは、過去・現在・未来のすべての時間軸を見通し、あらゆる苦しみを幸福へと変換する『時空の創世者』の神聖な瞳であった。


「……みんな」


「「「は、はいっ! 真理子(様)!」」」


「月面の次は……『過去も未来もすべての人が幸せになれる時空旅行タイム・パラダイス』を開拓いたしますわ!」


「「「次は時間を越えて歴史まで変えちゃうのーーーーーー!?!?」」」


ゲーム開発、スチームパンクガン、反重力ウエア、そして月面ピクニックを経て、ついに「時間と空間の概念そのものを全人類のハッピーのために塗り替える」という未知の領域へと到達した葛貫真理子と愉快な仲間たち。


世界中の人々の笑顔と、母の無限に広がる宇宙規模の大風呂敷を力に変えて、彼女たちの「平穏な高校生活(FIRE)」を目指す旅は、今や全宇宙と時空の果てまで届く『時空パラダイス創世編』へと、どこまでも突き進んでいくのであった——。

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