第六話「啓示」
数秒間、会議室を沈黙が支配した。やがて、マエストロは眼鏡の位置を直した。
「どういう意味だ?」
「私の前世では、彼らは私の弟子だったと聞いています」
黒の魔導師がそう付け加えた。
部屋は再び静まり返った。エスゴンは両手で顔を覆い、他の者たちは口をあんぐりと開けていた。
ただし、コスモスと黒の魔導師だけは違った。
「コスモスが魔法によって命を落としたというのが本当なら、私はずっと君が彼を殺したのだと思っていたよ、サクル・ザ・ブラック。エスゴン、何かあるのか?」
「家に書類があるんです。そこには、サクルの弟子たちが、それぞれ異なるエーテルの意志を操っていたと記されています。サクルは闇の魔法、フレムは炎、エスゴンは石、そしてマエストロは風です」
コスモスがそう付け加えた。
再び沈黙が部屋を包んだ。しかし、その中でもっとも動揺していたのはエスゴンだった。名前を挙げられたにもかかわらず、マエストロとフレムは落ち着き払っていた。
「信じられないというのなら、私が正しいことを証明できます。私たちは死ぬたびに、死因となった出来事より前の記憶を失います。しかし、エーテルの呪文やその他の技術に関する知識はすべて残る。つまり、私の推測が正しければ、サクルは今挙げた、自分以外の魔法についても知識を持っているはずです。そうでしょう?」
青の魔導師が言った。
サクルは立ち上がり、杖を召喚した。何も言わずに杖を振ると、炎をまとった五本の岩の槍が放たれた。同時に、空いたほうの手には風の球体が現れた。
「ええ、確かにそうですね」
マエストロが口を開いた。
「以前、サクルとは私の自然魔法の基礎について話したことがあります。しかし、呪文の唱え方までは教えていません。もし教えていたのなら、今のような問題は起きていなかったでしょう。それに、彼が使った私とフレムの魔法は、どちらもかなり初歩的なものです。何かを炎で包んだり、風の球体を作ったりするのは簡単ですからね。一方、石の槍を生み出す呪文は、かなり複雑なものです。これまでは疑惑にすぎませんでしたが……エスゴン?」
「……」
「そうだ。サクルとは昼夜を問わず、あの魔法を完成させるために研究を重ねた。だが、それは私があんな不名誉な魔導師に魔法を教えたという意味ではない。あいつは頭が良すぎた。きっと私を観察するだけで覚えたんだろう」
「サクルの弟子たちについて話していたね。私も似たような記述を読んだことがある。だが、私たちの使命の終わりを告げる予言だと思っていたよ。どうやってそれを知ったんだい?」
マエストロは困惑した様子で尋ねた。
「覚えていません。彼らに殺されたので」
コスモスは答えた。
「決めたぞ」
マエストロが声を張り上げた。
「何をですか?」
皆が戸惑い、尋ねた。
「私自らサクルの古い塔を調査しに行く。だが、今は時間がない。それに、君のような厚かましい男を見張っている余裕もないからね、エスゴン。調査が終わるまで、君は塔に閉じ込めておく」
「そ……そんな。そんなことが許されると思っているのか?」
「ゴリオン。エスゴンを黒の塔まで連れていきたまえ。君の魔法で封印するのを忘れないように」
マエストロは紫のローブをまとった魔導師に命じた。
ゴリオンはうなずき、椅子から立ち上がった。他の魔導師たちは席に座ったまま、エスゴンとゴリオンが入ってきたのと同じ扉から出ていく二人を見送った。
マエストロは大きくため息をつき、再び自分の席に腰を下ろした。
「どうしてエスゴンのことを知っていたんですか?」
コスモスが尋ねた。
「君が弟子たちの情報を求めて黒の塔へ行ったときのことだ。タラガズで君が私に話してくれただろう。それで、魔法の目を使って君を監視することにしたんだ。規則を一つ破ってしまったことは、本当に申し訳なく思っている。だが、そうしなければ裏切り者を見つけることはできなかっただろう」
「エスゴンはこれからどうなるんですか?」
フレムが尋ねた。
「それは父上がお決めになることだ。おそらく、ヒラズナシアを使うことになるだろう。まさか、いつかあれに頼る日が来るとは思わなかったが」
「それにしても、君は私とマエストロを利用したんだね。どうしてそんなことをしたんだい、サクル?」
フレムは失望した様子で尋ねた。
「分かりません。ただ、今の私は昔とは違うと断言できます。二度とそんなことをするつもりはありません。生まれ変わって、自分の魔導書にこれらの呪文が記されているのを見つけたとき、皆の魔法を二度と使わないと誓ったんです」
「なら、正しい決断をしたということだね」
マエストロは微笑みながら言った。
「それに……前のサクルがどう思うかは分かりません。でも、私を救ってくれた人には感謝しています。私はひどいことをしてきました。呪いの魔法で大勢の人を殺したんです……」
「ふむ……相手を傷つける魔法、か」
マエストロがつぶやいた。
「何か考えがあるのか、マエストロ?」
赤の魔導師が尋ねた。
「これからエーテルを世界に開放するにあたって、いくつかの規則を定める必要がある。そして、その第一条は、他の生き物を傷つける魔法を禁止することだ」
マエストロは荷物をまとめ、椅子から立ち上がった。
「これで会議を終わりにしよう。何か分かり次第、また会議を招集する」
そう言って、彼は部屋を出ていった。
会議中、一言も発しなかったクロノスも、その後に続いた。フレムは数分間、サクルと話し込んでいた。一方、コスモスは廊下に残り、ぼんやりと虚空を見つめていた。
星空は、青の魔導師がもっとも好む景色だった。彼の魔法は、まさに星々を司るものだったからだ。そして、不思議なことに、水もまた彼の魔法に含まれていた。
数分後、フレムとサクルも部屋から出てきた。
「サクル」
コスモスは黒の魔導師を呼び止めた。
「何か用か?」
サクルが答えた。
「そうです。でも、ここでは話せません。私についてきてください」
読んでくださって、本当にありがとうございます!
今日の『魔法使いのコンペンディウム』第3回は、赤の魔導師フレムです。
予想どおり、フレムは炎を司る魔導師です。彼は高温をこよなく愛しています。
彼もまた、一度命を落としたことのある魔導師の一人です。コスモスやサクルより年上ですが、見た目は二人よりも若々しいです。
特徴の一つは髪型です。赤いメッシュの入った、オレンジ色の短くて無造作なウェーブヘアをしています。
フレムは動物も好きで、特に鹿がお気に入りです。
彼の塔は南の国の南東部、キハムサ族の首都の近くにあります。




