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異世界転生  作者: MSZ-006
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無人車両は、道を逸れて専用コースに入って行く。


その後を、レーシングカートに乗ったミラちゃん達が追ってくる。


途中で、レーシングカートやミニバイクに乗った手下達が出て来て、道を塞いだり等の邪魔をするが、レーシングカートに搭載されている玩具の光線銃で撃破されていく。


俺達が乗った無人車両は、施設ランドの建物内に入る。


「あぁ!なんてことでしょう!もう少しで追い付けたのに、逃げられてしまいました!アクラツーの幹部は、あの建物内です!皆さん、後を追いましょう!」と、係員が説明する。


建物内に入った俺は、ファム・ファタルさんに手を引かれ部屋に入る。


「ワハハハハ!いらっしゃいませ!」


と、ゴテゴテしたキグルミを着た怪人が、お茶を用意して待っていた。


「私は、悪の組織アクラツーの首領、キョアク様だ!お茶どうぞ」


「あ、有難う御座います」


お茶を出され、お礼を言った後、「どうぞ」とファム・ファタルさんに席を勧められる。


「ふむ?追っ手が来たな!」


モニターに、皆の姿が映し出される。


「私は、悪の組織アクラツーの首領、キョアク様だ!皆さん、はじめまして!我々のアジトまで追ってきたのは、褒めてやろう!しかし、人質を返して欲しくば此処まで来い!」


「とうとう、アクラツーの首領、キョアクが出ました!皆さん、力を合わせて、お兄さんを取り戻して下さい!この先は、迷路になっており、ビームソードで戦闘になります!」と、係員が皆に筒を手渡す。


「リョウ、待ってなさい!」


「リョウ様、覚悟!」


ピピィ![パパ、お仕置き!]


「お兄さん、待っててね!」


「なかなか、愉しいわね!」


「フッ、久しぶりに、身体を動かせるな」


何か救出より、お仕置きに重点を置いてる人が居るのは、気のせいかな?


「さぁ皆さん、迷路に挑んで下さい!」


モニターを見ていると、迷路の隠し通路から手下が出て、挑戦者を襲っている。


とはいえ、別に危ない訳じゃ無く、出ても直にやられて退散する。


「此方に来てください」と、ファム・ファタルさんに呼ばれる。


扉を開き、外に出ると迷路のゴール地点である広場に出て来る。


首領のキョアクさんが、手に巨大なビーム鎌を持ち皆の到着を待っている。


俺はファム・ファタルさんに、後ろから密着され拘束される。


「あら、一番は私?」


最初に到着したのは、ミッシェルさん。


「お兄さん!大丈夫?」と、ミラちゃんが到着する。


「ピィ!」「リョウ様、またそんなに密着してるんですか?」と、珊瑚とミリィさんが到着して、俺を見て文句を言う。


「ちょっと、リョウ!何で、そんなにくっついてるのよ?」


更にカオリが到着して、俺に文句を言う。


いや、俺がしてる訳じゃ無いからね?


「私が最後か」と、最後に到着したのはシュウさんだった。


「ワハハハハ!揃ったな?よくぞ、此処まで来た!褒めてやろう!ファム・ファタル、人質を連れて来い!」


「・・・行けません!私は、この人を好きになってしまったから!」


はい?


何、この展開?


「うぬぬ!裏切るのか?ファム・ファタル!赦さん!」


そう言って、キョアクさんが手に持ったデカいビーム鎌を俺とファム・ファタルさんに振り下ろす。


「危ない!」


俺を庇って、倒れるファム・ファタルさん。


何もしないのも悪いので、取り敢えずファム・ファタルさんの側に屈み込んでみる。


「私は、悪の組織の幹部でありながら、貴方を好きになってしまった愚かな女。でも、最後の罪滅ぼしに貴方を護れて良かった。此れで、キョアクを討って!」と、筒を手渡される。


どうやら、このビームソードでキョアクさんを、攻撃しろって事らしい。


キョアクさんは、動かず待っている。


倒れたファム・ファタルさんから離れ、俺はキョアクさんに向き直る。


「フン!私に逆らうとは、馬鹿な女め!お前も始末してくれる!」と言って、スローモーションで俺に攻撃してくる。


子供でも、当たらない攻撃だ。


えーと、攻撃して良いのかな?


俺は、ビームソードをキョアクさんに振り下ろす。


「グワァー!や、やられた!だが、私が倒れても、次の悪が必ず現れる!その時、覚悟するがいい!」プシャーと、辺り一面に煙幕がまかれ、倒れた悪の組織の方々が居なくなった。


「おめでとう御座います!悪の組織は、壊滅しました。皆さんのお陰で施設ランドの平和は守られました!有難う御座います!」と、係員が説明する。


「此方は、平和を守ってくれたお礼です!」そう言って、係員に手渡されたのは、施設ランド一日無料券だった。


「お兄さん、無事で良かった!」


うん、純粋なのは良いけど、アトラクションって分かってるよね?


「リョウ随分、愉しそうだったわね?」


「えぇ、悪の女性幹部に、デレデレしてましたね」


「ピピィ!」[パパ、駄目だと思う!]


ちょっと、待って?


俺、何もしてないよ?


「申し訳ありません、お客様。ちょっと、宜しいですか?」


施設ランドの職員が俺達に話し掛けて来た。



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