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異世界転生  作者: MSZ-006
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「後は、服だな」


俺達の服装は、普段着しか持ってないからな。


有名企業の社長令嬢の誕生会に出るなら、それなりの格好をしないと・・・。


「リョウ、格好は今のままで大丈夫だ」


「でも私達、普段着ですよ?」


カオリが困惑して、河野さんに聞き返す。


「以前、俺がミリィの誕生会に出た時に、スーツを着て行ったんだ。そしたら、御両親に何でそんな畏まった格好で来るのかと、怒られてね。普段、企業や国の御偉方が来るパーティに参加している。だから家族と友人だけの集まりは、普段着にしようと考えているそうなんだ」


堅苦しく無いのは、此方としても有難い。


「分かりました。服装は、このままにします」


「昼ご飯、食べに行こう。カオリ君には助けて貰ったし、今回の件で皆に心配を掛けたからね。お詫びに、俺が奢るよ」


河野さんが、昼飯を御馳走様してくれるそうだ。


「有難う御座います」


俺が代表して、礼を言う。


時間は昼過ぎだが、人が賑わっている店内。


河野さんに連れて来られたのは、ステーキ屋だった。


「此の店のステーキは、色々な肉を扱っていてね。味も素晴らしいんだよ。好きな物を注文してくれ」


色々な肉を扱っていると言うだけあって、様々なモンスターの肉がメニューに載っている。


キラーバッファロー、ジャイアントボア、ビッグチキン、ホーンラビット、アサシンピジョン、リフレインホース、ブラッドカンガルー、トンネルディアーと、確かに色々ある。


リフレインホースは、馬のモンスターで、魔法を使う俊足のモンスター。


ブラッドカンガルーは、格闘能力が非常に高いカンガルーのモンスター。


トンネルディアーは、ヘラジカのモンスターで体高が最大5メートル程になり、雑食性で狂暴だ。


何故、トンネルなどと名前に付くか?


理由は、角を使って穴を掘る能力があるからだ。


機械文明が発達する前は、トンネルディアーを使役して、トンネルを掘っていたそうだ。


いずれも日本には存在しないので、肉は輸入品だな。


「俺は、アサシンピジョンのステーキにするよ」


ミリィさんから聞いていた通り、河野さんはアサシンピジョンか。


「私は、リフレインホースのステーキにするわ。ピィちゃんは、何にする?」


「ピピィ!」[私は、キラーバッファローのステーキにする!]


と、カオリと珊瑚も決まった様だ。


「俺も、リフレインホースのステーキにしよう」


馬肉のステーキって、食った事が無いから楽しみだ。


全員の注文が終わり待つ事3分、カップラーメンが出来上がる時間で運ばれて来たステーキ。


こんなに早く、肉が焼けるのかと心配するが、そこは魔法科学。


ちゃんと、調理されて出て来た。


異世界の飲食店は大体、ペ○パー君を使っている様だ。


「お待たせしました。鉄板が熱くなっておりますので、お気をつけ下さい」と、ステーキ店でよく言われる台詞を、久しぶりに聞いた。


俺、カオリ、珊瑚はライスセットで、河野さんはパンセットにした。


俺とカオリが頼んた、リフレインホースのステーキ。


鉄板の上は、ジュウジュウと分厚い肉が焼ける音と、肉の上にソースが掛けられており、熱々の鉄板でソースが焦げ、いい匂いが食欲を唆る。


「いただきます」


俺は、初めて食べる馬肉のステーキを、一口大に切り取り口に入れる。


旨い!


あっさりとした肉の旨味に、掛けられているソースが、更に肉の味を引き立てる!


まぁ、俺は料理評論家じゃ無いし、食レポをやる気も無いから、旨いものは旨いで良いと思う。


「珊瑚、リフレインホースのステーキ食べてみるか?美味しいぞ?」


「ピィ!」[パパ、有難う!]


「はい、あ~ん」


珊瑚の口に、肉を一切れ入れてやると[美味しい!]と、感想を表示する。


「ちょっと、リョウ!私がピィちゃんに、食べさせようと思っていたのに!ピィちゃん、はい、あ~ん!」


珊瑚は、カオリの方に向いて口を開く。


カオリに肉を食べさせて貰い[カオリママ、美味しいよ!]と、感想を表示する。


[パパ、私もパパとママに]と表示して、肉を一切れ俺に差し出す。


な、何て、いい子なんでしょう?


もうね、嬉しくてしょうがない。


カオリも、珊瑚に食べさせて貰い御満悦だ。


「幸せそうだな」


河野さんが、此方を見て羨ましそうにしている。


「すみません。河野さんも、一切れ要りますか?」


「いや、俺は男に食べさせて貰う気は無いし、ミリィ以外は考えられないよ」


・・・ほう?


じゃあ、ウチの珊瑚が[あ~ん]てしてやっても、食わないんだな?


そもそも、そんな事はさせないけどな?絶対に!


「酷い!ウチのピィちゃんが、河野さんに[はい、あ~ん]てしても、食べないって言うんですか?まぁ、させませんけど!?」


と、カオリが俺の考えていた事を、そのまま口に出した。



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