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異世界転生  作者: MSZ-006
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「出て行ったって、何処にですか?」


「実家だ。ミリィから、メッセージがあった。彼女の実家は、世界的に有名な会社で、軍や国にまで影響力がある。ミリィは其処の娘さんなんだが、諸事情により俺の所で働いていたんだ。因みにミリィの身体は、家を出る時に作ったボディで、本来の身体は実家で保管されているのさ」


ミリィさんの生い立ちは初めて聞くが、そんな秘密があるとは驚いたな。


この世界は種族や性別、身体の一部のパーツや外見年齢まで、自由に変える事が可能だ。


とは言え、その人間の本来の情報は、書き換える事は出来ないから、年齢詐称は出来ないけどね。


「迎えに、行かないんですか?」


「俺は彼女の実家と、契約があるんだ。彼女の意志に、全て任せると。だから、連れ戻す様な事は出来ない」


「そうですか。河野さんは、ミリィさんを愛していないんですか?」


「愛しているさ!」


「じゃ、迎えに行った方が、良いと思いますよ?」


「簡単に、言ってくれる」


「まぁ、そうですね。詳しい話を知りもしない人間が、兎や角いうのは余計な事ですね。でも俺は、ミリィさんに此処に居て欲しいと思ってます。多分、他の人達も。それに、きちんと謝ったんですか?」


「謝ったさ、許してくれたと思っていた。だが、違ったらしい」


「で、諦めるんですか?」


話を聞いていたカオリが、割って入った。


「・・・諦めたく無い」


「じゃ、迎えに行きましょう」


「ピィ!」


カオリと珊瑚の女性陣及び俺は、迎えに行くのに乗り気になっている。


「支度する。ちょっと待っててくれ」


40秒で支度しな!とか言ったら、どうなるんだろう?と考えたが、口にはしなかった。


「魔導ジェット機を借りよう」


河野さんが、そんな事を呟いた。


レンタカー的な物かと思っていたら、違った。


「転移する」


そう言って、河野さんが転移した先は、カオリの元になった牛ロボットを購入したロボットメーカー。


河野さんが、1人の男性に声を掛ける。


「サミュエル、すまない」


「いえ、問題ありません。此方です」


そう答えたのは、社長のサミュエルさんだ。


案内された先に、見た目が「た○ごひこーき」的な小型の飛行機が設置されている。


此れ、全員乗れるのか?


「か、可愛い〜」


[可愛い〜]


カオリと珊瑚が魔導ジェット機を見て、感想を述べる。


「すまない、感謝する」


「いえ、お互いの利益の為です」


おっさん二人は、真剣な表情で握手し言葉を交わす。


言葉だけ聞くとビジネスライクな感じだが、ちょっと違う雰囲気があるな。


「お気を付けて、花嫁を迎えに行って下さい。先輩!」


「有難う。行ってくる」


飛行機に乗り込む際に、サミュエルさんが河野さんに声を掛ける。


飛行機内部は見た目と違い空間魔法で広くなっており、全員で乗り込み席に着いて、操縦桿を握る河野さんが俺に言った。


「サミュエルは、大学時代の後輩でね。お互いに、研究仲間でもあったんだ」


有事の際に、手を貸してくれる味方がいるのは、とても素晴らしいね。



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