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異世界転生  作者: MSZ-006
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先程の食堂パーティーから更に2時間後、開放された俺達は冒険者ギルドにやって来た。


昨日の獲物と遺跡発見の報告、カオリの冒険者登録の為だ。


腰程の高さの柱に手を置く。


情報が読み取られ、全ての獲物をギルドに渡す。


更に遺跡発見の賞金が後日、入金される旨の情報が入った。


遺跡を調査して金額が決まるので、入金は暫く掛かるそうだ。


「取り敢えず、キラーハウンドが全部で、280万2千円か」


まぁまぁの稼ぎだったな。


でも、湖で獲物を獲る方が効率が良いか、いや獲物によりけりか?


獲れる獲物で、その日の稼ぎは変動する。


一匹が数千円のモンスターから、一匹で数百万円のモンスターが居るので、その日の運次第と言える。


カオリの冒険者登録を済ませた俺は、カオリに全く資金を持たせないのは不安がある為、100万を入金しておいた。


「そう言えばカオリ、服持って無いよな?買いに行こう」


カオリに服を買ってやらないと、とは言え別に素っ裸って訳じゃないぞ?


カオリは、人の姿になると己のイメージで服装も変えられる、まるで某液体金属のT-10○0みたいだな。


俺としては、普通に服を買ってやりたい。


俺の勝手な、押し付けかも知れんがね。


「私に、服を買ってくれるの?凄く嬉しい!」


カオリも喜んでくれてるし、ギルドから出た俺達は、武器のホームセンターに向かう。


彼処なら、服兼防具も在るから最適だろう。


ホームセンターに着いて中に入る。


相変わらず、広々とした店内だ。


さて、カオリの服はどうするか?


こんな事なら、女性の誰かに付いて来て貰えば良かったか?と考えたが、カオリはパネルを操作して試着を始めた。


「リョウ、似合う?」


カオリが、黒縁メガネを掛けて此方を見ている。


「うん、可愛いよ」


可愛いけど、何故メガネ?


「えへへ、やっぱりメガネかぁ」


「いや、服を買いに来たんだよ?」


「うん、分かってる。でも、似合うでしょう?」


「そうだな、凄く可愛いよ」






・・・アレだ、買い物に行って休憩用のベンチに座って休んでる、お父さんいるじゃん?


今の俺には、あの気持ちが良く分かる。


かれこれ、2時間は経過している。


俺は、暫く側に立って待って居たが流石に疲れた。


服や靴を試着し、その姿を見せてくる。


どれも可愛いから、飽きる事は無いけど、朝のゴタゴタで精神的に疲れた。


店に許可を取り、カオリの側に椅子を出して貰い、其処に腰掛ける。


それから暫くして、漸く満足したらしい。


会計を済ませ、店を出る。


何着か買ったが、全てに俺の服と同じ機能が付いている。


後は俺から、もう一つプレゼントだな。


今迄のカオリは、俺と似たような服装だったが、今は淡い青のワンピース姿だ。


俺は休憩して居た時にコッソリ買っておいた、プレゼントを渡す。


「カオリ、受け取ってくれ」


俺が渡したのは、長さ15センチ程の白く細い楕円形の円柱で、重量は30g程度の物だ。


「有難う、リョウ。でも、此れは何に使うの?」


「カオリ、ラ○トセイバーとかビー○サーベルって、ロマンだよね?」


「ごめん、ちょっと意味が判らない」


「それに、魔力を流して御覧」


カオリは、言われるがままに棒に魔力を流す。


すると、棒の先から約1メートル程の光刃が出現した。


「カオリが、近接武器を持っているか判らなかったから、それもプレゼントするよ」


俺が購入したのは、魔導光学ソードと言う物で、魔力を流すと使用出来る、ビーム○ーベルやラ○トセイバー的な物だ。


因みに、魔力自動充填機能付きで、起動直後から常に魔力を自動充填する為、魔力が少ない者でも問題無く使える。


もし俺が、胴田貫を持っていなかったら、此れを買っていた。


「服も靴も此れも全部、有難う。リョウ!」


喜んで貰えて、良かった。



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