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異世界転生  作者: MSZ-006
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「リョウ様、訴えますよ?私も、お願いします」


ミリィさんが、メガネをクイッと上げながら言う。


「リョウ〜、顔がだらしない〜。後で、私も〜」と、マリーさんが宣言。


「ちょ、ちょっと?マリーさん!?そ、それなら私も、後で抱き着くんだからね!」


ネアさんも、参戦希望する。


「うふふ。私も抱き着きたいけど、さっきのおデコ、コツン!があるから、今は我慢します」


ゴモリーさんは、珍しく暴走せず此方を微笑みながら眺める。


「そう言えば、ゴモリー!さっきリョウと、急接近してたわよね?抜け駆けは無しって言ったでしょう?」


「でもネアさん、アレはリョウさんがした事で、私は何もしてませんよ?」


「キィー!じゃ、私もリョウにおデコ、コツン!ってしてもらう!!」


「え〜ん!ボクが抱き着く所が無い〜!じゃ、仕方無い、腰に抱き・・・」


「めぐりちゃん!?それは、駄目よ!?ちゃんと、順番を守りましょう?」と、ユカさんが顔を赤らめながら注意する。


「・・・リョウ、今は元に戻って大きくなった。だから、今度は私を抱っこしてもらう」と、リリーさんが呟く。


「あ〜、お姉ちゃん、それイイね〜!じゃ〜、抱っこしておデコ、コツン!かな〜」


と、マリーさんが更にハードルを上げてくる。


「主、心拍数が上昇してる。通報するのは、許してあげる。けど、お仕置きだよ?痛いのと恥ずかしいの、どっちが好き?」


俺は、お仕置きされるよりする方が好きだなんて、口が裂けても言えない。


言っちゃいけない!!


『変態よ、紳士であれ!紳士よ、変態であれ!』の精神を、忘れてはいけない。


後、コレガ続くと薄い本の展開になりかねないから、早く駆け抜けないと。


と、悩んでいると「ちょっと、彩刃さん!?貴方、仕事中に一体何をやってるんですか!?」と、甲高い声でギャアギャア喚く町奉行所の同心が近寄って来る。


「全く!こんな往来で、若い娘を侍らせて穢らわしい!?だから貴方は、万年昼行灯なんて、言われるんです!!しっかり、仕事して下さい!」


「は、申し訳ありません。この娘達が、足を挫いたと申すもので、手を貸しておりました次第で・・・」


「そんな言い訳、しなくて結構です!ほら、早く市民の皆様の安全を見回って下さい!!行きますよ?皆さん」


そう言って喧しい同心は、部下を連れて何処かへ消えていった。


『行きますよ?』って言って、硬いトゲトゲの果物と、グレープフルーツに似た大きな柑橘類的な感じの名前を呼ぶ、悪の首領みたいに見えたのは俺だけか?


「チャッチャ〜チャ〜ン!貴方達が居る世界は、江戸時代。そして貴方達は、表の稼業を熟しながら、裏で晴らせぬ人の恨みを金で晴らす、闇稼業をしていると言う設定です!目指せ!必殺闇稼業!!」


道理で、さっきの同心は必◯シリーズっぽいなと思ったよ。


取り敢えず、『夢を書き込むノート』に珊瑚達を苦しめたブラック企業の奴等を、この物語に全員召喚。


後は、配役なんだけど・・・。


「ミリィさん、ユカさん。ちょっと、よろしいですか?」


「どうしました?リョウ様」


「なんでしょう?」


「実は配役の件で、ご相談が」


俺は先ほど入手した、ノートとペンを見せながら説明する。


「このノートとペンは、双六世界の設定を、変える事が出来るそうなんです。その能力で皆さんを、此処に呼びました」


「そうなんだね〜!お兄ちゃん、凄いの手に入れたね?じゃ、お兄ちゃんがタキシード着て、マスク着けたら・・・」


「おっと、めぐりちゃん?其処から先は駄目だぞ?」と、俺は止めに入る。


「・・・リョウが、ピンチになってギリギリに出てくる?」


「そして、一輪の薔薇を投げ付けて『今だ!!セーラ服の乙女よ!』的な事を言って、トドメを刺させる?」


しかし、リリーさんとカオリが、ノリノリで話に加わる。


「折角、止めたのに・・・。まぁ、時代劇だし、俺の格好は同心だからね。俺の獲物は、この腰にある奴だな」


そう言って、俺は刀の柄に手を置いた。


「俺が考えてるのは、珊瑚達を苦しめた連中を大黒屋と甘い汁を吸う大名にして、成敗が良いと思うんです」


「なる程。で、私たちの配役と言う訳ですね?」


そう言ってユカさんは、腕を組んで考え込む。


「リョウ様。私は、芝居小屋の役者が、いいでありんす」と、妙な言葉遣いでミリィさんが言う。


「そうですね。私は町医者にしましょうか」


「なら、僕は助手やる〜!」


ユカさんは町医者、ポポは医者の助手か。


「ボクは、鍛冶屋かな〜」


めぐりちゃんは自分の得意分野と、さっきの続きで鍛冶屋か。


「なら〜、私は、奥さん役〜」


「ちょっと、待った!!」


と、マリーさんとネアさんが、熾烈な言い争いを始める。


「リョウさん、私の配役は近くに住む情報屋で、お願いします」


・・・ゴモリーさんが、珍しく大人しい。


「そうすれば私は常に、リョウさんを見てられますね」


ニッコリ微笑みながら、言うゴモリーさん。


「常に監視状態は怖いですけど、では瓦版屋とか何でも屋とか、如何ですか?情報収集に、向いてといる思いますけど」


◯殺シリーズは、何でも屋とかが仕事を引き受ける役だったな。




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