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異世界転生  作者: MSZ-006
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『あ、ありのまま今起こったことを説明すると』ってのは、さっき使ったネタだから止めておくとして、ミリィさんにしろリリーさんにしろ、この世界の人間はサイコメトラーなの?


アレか?


俺が前世で好きだった漫画家の先生が描いた漫画で、超能力が使える三人の女の子が活躍する話に出て来た、毒舌な女の子なのか?


因みに俺は眼鏡っ娘で京都弁を喋る女の子が、一番好きだったけどね!!


「リリーさん、ごめんなさい。俺は、か◯る派でも、紫◯派でも無くて、ア◯イ派なんです」


「・・・リョウの性癖が、メガネなのは知ってる。そんなに、転移能力者の眼鏡っ娘が好きなの?」


「はい。あのキャラは俺の一押しです。でも、京都弁より大阪弁の方が、好きなんですけどね。因みに、性癖じゃないですからね?」


「今日はもう遅いから、良かったら泊まって下さい。朝早く出れば、あの人達も来ない筈ですから」と、俺とリリーさんが話していると、修道服の老女が話し掛けてきた。


遅い時間?


俺が歌ってリリーさんと話した時間なんて、20分もなかった筈だが?


先程まで明るかった外が、薄暗くなっている。


どうやら、ゲームは時間を進めたらしい。


「・・・分かった。そうする」


「お姉ちゃん、泊まっていくの〜!?やった〜!」


「旅の話とか、聞かせて〜!」と、子供たちが騒いでいる。


「こらこら、お客様が困るでしょう?」と、老女はニコニコしながら、子供たちに注意する。


「・・・リョウは?」


「えっ!?や、やった〜!ボク、凄く嬉しいなぁ〜!」


「・・・カワイイ、今日はリョウと寝る」


「え〜!ズルいよ〜!」


「お姉ちゃんは、私と寝るんだよ〜!!」


「ごめんなさいね。お客様なんて滅多に来ないから、子供たちが嬉しがってしまって」


「・・・別に、構わない。可愛いは、正義」


と、そんな話をしていたら急に場面が変わり、窓の外から日差しが差し込み、外から怒鳴り声がする。


「ごめんなさい!引き留めたばかりに、またあの人達が来てしまって」と、オロオロしながら老女は、リリーさんの近くに来る。


子供たちは、隅の方で一塊になり不安そうに怯えている。


「・・・問題ない。みんな、荷物を纏める。新しい家は、私が用意する」


「え!?新しい家を用意して下さるなんて、とんでもないですよ!」


「・・・庭付き一戸建て住宅を、使用する時が来た」


「あ、有難う御座います。貴女は、女神様ですか?」


「・・・神じゃ無い。ただのプレイヤー」


「オラァ!サッサっと、開けろ!」


「・・・五月蝿い」


リリーさんが扉を開くと、扉の前に居たチンピラが一人吹っ飛んで行った。


扉で一人、殴り飛ばしたよね?


リリーさんの先制攻撃が決まったが、デブいオッサンと、チンピラが多数残っている。


数人のチンピラが、吹き飛んだチンピラに近寄って『おい!しっかりしろ!』とか『や、やりやがったな!』等の発言をしている。


そして、何故か見覚えのある美しい女性も立っていた。


「リリーさん?後、その子は・・・?」


「・・・ユカ?」


「なるほど、他のプレイヤーってのは、ユカさんだったんですね」


「や、やっぱり、リョウさんなんですね!?か、カワイイ〜!」


「先生!あのチビが昨日、始末を頼んだヤツでさ!!」


デブいオッサンが、下卑た笑みを浮かべて手揉みしながら言う。


「おい?あのチビってのは、どの子の事だ?返答次第では、お前の存在自体を、この世から消滅させるぞ?」と、ユカさんが物凄く低くどすの利いた声と迫力で、デップリした男に詰め寄る。


「あ、アイツでさ!あの扉の所に立ってる、あの小娘!」


「え?あぁ、リリーさんの事ね。私はてっきり、リョウさんの事かと思って、殺気が滲んでしまいました」


と、ニコニコと笑うユカさん。


「・・・此処は、明け渡す。此れで、問題ない筈」


「しかし、そうは問屋が卸さねぇんだなぁ!お嬢ちゃんよ!?そもそも、貸した金の利子が払われてねぇんだ!!それを此れから、回収させて貰うぜ?おい、お前等」


「へい!親分!!」


そう言って、手下たちが子供達の方に寄ってくる。


「ガキ共は、みんな売り飛ばしてやるぜ!ヒャッハー!!」


チンピラの一人が、俺の襟首を掴んだ瞬間「・・・させない」と言う声と共に、チンピラが吹っ飛んだ。


「おい、お前等、やっちまえ!先生、お願いします」


「おい、さっき言ったよな?リョウさんに手出ししたら、存在自体を消滅させるって!!」


「へ?いや、聞いて無いですよ?先生、どうしちまったんですか?まさか、裏切るつもりか!?」


「そもそも、訳も分からず役者魂に身を任せたのが、間違いでした。悪は成敗します」と、にこやかに魔導戦闘車両(変形機構付)を、召喚するユカさん。


どうしよう?


俺も、参戦するべきなのかな?


「ユカさんと、リリーさん、そして俺が共有した、唯一の真実の正義・・・『悪・即・斬』!」が台詞としては、カッコいいかな?


なんて考えていたら、ユカさんの魔導戦闘車両(変形機構付)が、辺りを野晒しにしていく。


・・・アレだね。


見た目は、『ギゴガゴ』って音をさせて形状を変えそうなロボットアニメに出てきた様なロボで、とってもカッコいい!


凄い昔、伝説の巨大ロボット格闘ゲームが前世にあったんだけど、通常攻撃の時点でビルが消し飛ぶ演出。


ジャンプすれば、画面が揺れる描写なんて、本当に尖った演出だったな。


そしてロボのトドメの一撃!


究極の超必殺技が、凄く面白くてカッコいい!


あっ、低いテーブルひっくり返して、大爆発してる。


コレって、絶対に転生者が絡んでる案件だよね?


リリーさんも、俺の襟首を掴んだヤツを放り投げただけで、後はユカさんが全部やってしまってる。


何もする事が、無い。


「・・・取り敢えず、此処に家を出す。後は、好きにすれば良い」


「有難う御座います!貴女様は、やはり女神様だったんですね!あの様な、巨神兵まで召喚するなんて」


「・・・違う。アレは、ユカの仕業。私じゃない」



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