王家の現状
「ん〜、今日も良い天気だ」
太陽の光が窓から指して目覚めるのが当たり前になっている。
1人で身支度して1人で飯を食べる。
当たり前の事だが王族だった俺からしてみれば新鮮な事だ。
「さて、今日の仕事は……」
机の上に置いてあるメモを見ながら確認する。
「ルニアス様、おはようございます」
「リネル、おはよう」
リネルは俺の家の近くに住まいを持っていて毎日通っている。
「ボストにお手紙が届いてましたよ」
「おぉ、ありがとう、ん?これは……」
王家の印が押してある封筒に目をやった。
「それ、もしかしてルニアス様のご家族からの手紙じゃないですか?」
「もう籍は抜いているから元家族だけどな」
丁寧に封を切り中の手紙を読んだ。
手紙の差出人は父上、国王だった。
そして、その内容に俺は頭を抱えた。
「どうかしましたか? もしかして戻ってこい、とか」
「いや、そうじゃないけど現状報告みたいなもんだけど……、母上が倒れたらしい」
「えっ!? 王妃様がっ!?」
「いや、たいした事ではないけど弟の件が両親の耳にも入って説教をしたらしいんだが弟が反論して口喧嘩になったらしい。 今まで反論された事無いからショックで寝込んでいるそうだ」
母上は弟を溺愛しているからな。
でも、王家が周知している、という事は多分相手である聖女候補についても調べが行っている、と思う。
いくら聖女候補だから、と王家に手を出すのは問題である。
……血生臭い事にならなきゃいいんだが。
それと弟の婚約者との関係も拗らせなきゃ良いんだが。
なんせ弟の婚約者は公爵令嬢、そして公爵は娘を溺愛している。
娘を傷つけたら多分戦も辞さない人だ、ややこしい事にならなきゃ良いんだがなぁ。
しかし、悪い予感は当たるもので、この時既にややこしい事になりつつあった。




